遊戯王ARC-V 転生少女の決闘   作:YM

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いつものことですが、遅くなりました。申し訳ありません。

2018/12/22 アニメ版ブリリアント・ダイヤは岩石族ジェムナイト×3という制限があったので、修正しました。


第十二話 バーンバウンスハンデス貫通 前編

 どうも、一日寝たら復活した花吹雪香です。結局昨日のは何だったのかな。まあいいや。とにかく復活したので今日は零児君の呼び出しを食らった後にLDSにやってきた。

 

 お、ますみんだ。ホクティーとやーくんも一緒だ。あの三人仲良しだなあ。

 

「おっす、昨日ぶりー」

「よお、カオリ。昨日は……」

「カオリ!」

 

 うおお、どうしたますみん!顔近ぇ!

 

「榊遊矢に似た男とデュエルしたのよね!?」

「ああ、うん。その時はマスクは付けて無かったけどね」

「そいつの居場所を知らない!?」

「落ち着け、真澄!」

「そうだよ、いきなりそんな詰め寄ったって、カオリも訳がわからないだろう」

「っ……ごめん」

 

 落ち着いたか。何でいきなり黒ゆうやんのことを聞いてきたんだろ?ますみんと黒ゆうやんって接点ないよね?……いや、そういえば黒ゆうやんは私がLDSだと知って敵対的になったんだっけ。ますみん自身は特に怪我とかしてなさそうだし、知り合いがデュエルでボコされたりとかしたのかな。

 

「いや、別に大丈夫だよ。でも急にどうしたのさ」

「マルコ先生が……マルコ先生がいないの」

「マルコ先生って、あのキャラの濃ゆ〜い先生だよね」

「それ、お前がいうのか……」

 

 そういや零児君に呼び出された時にLDSの教師とかが襲われてるって言ってたっけ。黒ゆうやんと関係あるかはわかんないけど、可能性は高いよね。……いや、そうかなあ。沢渡さんって襲われたけど行方不明になんてなってないよね?他の人が居合わせてたせいかな?

 

「制服組も何も教えてくれないし。だけど、カオリと沢渡を襲った男が関係あると思って、カオリを探してたの」

「ああ、でも知ってることはあんまりないよ?黒ゆうやんとデュエルした場所とか、使ってたカードくらいかな」

「何でもいいわ、今はとにかく情報が欲しいの」

「ふーむ……。でもはっきり言って、ますみんだけだと彼と対峙するのは危ないね」

「それは……」

 

 ますみんははっきり言えば私よりは弱い。公式非公式どっちでもますみんに負けたことはない。私は幼い頃から度々山籠りでドロー力を鍛えたりデュエルマッスル鍛えたりしてたからね。

 単純に考えれば、ますみん < 私 = 黒ゆうやんとなり、私に勝てないますみんは黒ゆうやんに勝てない。

 しかもますみんの主力は融合モンスターで、融合モンスターはどれもレベル5以上。黒ゆうやんのエースモンスターと思しきダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果と相手の攻撃を防いでからカウンターで必殺を決める戦法は、防御薄めで大量の融合モンスターを並べて物量で攻めるますみんの天敵だし。

 

「お前ら、俺たちのこと忘れてねーか?」

「仮にもLDSの講師を倒した実力者が相手だからね。一人で戦うのは危険だ」

 

 あー、なるほど。なんか勝手に一対一でやるのかと思ってた。

 

「なるほどね。三人なら勝機もあるね。っていうか私も協力すればいいのか」

「刃、北斗、カオリ……いいの?いつものデュエルとは違うのよ」

「危険は百も承知だよ。でもエクシーズをそんな使い方する奴は僕が懲らしめてあげないと」

「へっ、お前に心配されるほど俺はヤワじゃねえよ」

「右に同じ」

「……ありがとう」

「うわ、素直なますみんって不気味だね」

「ちょっとカオリ!?」

 

 なんのかんの言って実はますみんがこの三人の中で一番弄りがいがあるよね。和むわー。

 

◆ ◆ ◆

 

 黒ゆうやんの情報を教えた後、私たちはLDSのコートで非アクションデュエルの練習をしに来た。外で戦うとなるとアクションデュエルではなくなるし、三人もスタンドデュエルはアクションデュエルより経験が少ないから、練習が必要だと思ったからね。

 

 そして一対三のバトルロイヤルルールでのデュエルだ。ちょうど黒ゆうやんと引き分けた私がいるので、三人のコンビネーションがどこまで通用するかを測るのにちょうどいいし。私も三人を相手にするとなると出し惜しみしている余裕はない。黒ゆうやんと同等の実力うんぬんは私が出し惜しみしてたら意味なくなっちゃうから、そもそも実力を伏せる理由がないけど。

 

「さて、それじゃあ始めようか」

「行くぜ!」

「マルコ先生のためにも、こんな所で止まってられない!」

「三対一で悪いけど、最初から飛ばして行かせてもらうよ、カオリ」

 

「「「「デュエル!」」」」

 

 カオリ LP 4000

 真澄 LP 4000

 北斗 LP 4000

 刃 LP 4000

 

 全員最初のターンはドロー・バトルフェイズはなし。順番は……ますみん、私、ホクティー、やーくんの順か。

 

「私のターン!私は永続魔法、ブリリアント・フュージョンを発動!デッキのモンスターを素材に、ジェムナイトを融合召喚できる!デッキからジェムナイト・アンバー、ジェムナイト・ラピス、ジェムナイト・ラズリーを融合!雷帯びし秘石よ!一対の碧き秘石よ!光渦巻きて新たな輝きとともに一つにならん!融合召喚!現れよ!全てを照らす至上の輝き!レベル9、ジェムナイトマスター・ダイヤ!」

 

 ジェムナイトマスター・ダイヤ レベル9 ATK 2900 → 0

 

「ブリリアント・フュージョンで特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になる」

 

 確かますみんのブリリアント・フュージョンは手札の魔法カードを墓地に送って攻撃力を元に戻せる効果がある。ジェムナイト・フュージョンで実質墓地コストだけで攻撃力を戻すのがいつものパターンだけど、今回は全員最初のターンはバトルできないから、攻撃力を戻す必要もないってわけか。

 

「ここで墓地に送られたラズリーの効果発動。カードの効果で墓地に送られた時、墓地の通常モンスターを手札に加える。ラピスを手札に!そして手札から魔法カード、ジェムナイト・フュージョンを発動!手札のジェムナイト・ラピスとジェムナイト・オブシディア2体を融合!碧き秘石よ!鋭利な漆黒よ!光渦巻きて新たな輝きと共に一つとならん!融合召喚!現れよ!輝きの淑女!レベル10、ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ!」

 

 ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ レベル10 ATK 3400

 

「墓地に送られたオブシディア2体の効果発動!手札から墓地に送られた時、墓地の通常モンスターを特殊召喚できる!さらに、墓地のジェムナイト・アンバーはデュアルモンスター。フィールドと墓地では通常モンスターとして扱う!ラピスとアンバーを特殊召喚!」

 

 ジェムナイト・ラピス レベル3 DEF 100

 ジェムナイト・アンバー レベル4 DEF 1400

 

「まだよ!私はジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤの効果発動!場のモンスター一体を墓地に送り、そのモンスターを融合素材に含むジェムナイトを融合召喚する!ジェムナイト・ラピスを墓地に送って効果発動!神秘の力秘めし碧き石よ。今光となりて現れよ! 融合召喚! レベル5、ジェムナイトレディ・ラピスラズリ!」

 

 ジェムナイト・ラピスラズリ レベル5 ATK 2400

 

「さらに!墓地のジェムナイト・フュージョンの効果!墓地のジェムナイトを除外して手札に加える!ラズリーを除外して手札に!そしてデュアルモンスターのアンバーを再度召喚!再度召喚されたアンバーは、効果モンスターへと輝きを変える!」

 

 再度召喚……そういやこんだけやってまだ召喚してなかったね。さっきまで原石風だったジェムナイト・アンバーがカッティングされて美しさを増す。琥珀はそのまんまでもきれいだけどねー。

 

「アンバーの効果発動!手札のジェムナイト・フュージョンを墓地に送って除外されているラズリーを手札に。そしてジェムナイト・フュージョンの効果発動!墓地のオブシディアを除外して手札に。さらにジェムナイト・フュージョンを発動!場のジェムナイト・アンバーと手札のラズリーを融合。雷帯びし秘石よ!碧き秘石よ!光渦巻きて新たな輝きと共に一つとならん!融合召喚!現れよ!幻惑の輝き!レベル8、ジェムナイト・ジルコニア!」

 

 ジェムナイト・ジルコニア レベル8 ATK 2900

 

 ひとりでやってるよ~。私も人のこと言えないけど。

 

「マジかよ!いきなり4体の融合モンスターを!」

「カオリ相手に様子見なんてしてる余裕はないし、使うカードの効果を考えれば先手必勝よ!ラズリーの効果で墓地のラピスを手札に!さらにジェムナイト・ラピスラズリの効果発動!EX(エクストラ)デッキから同名カードを墓地に送って、フィールドに存在するEXデッキから特殊召喚されたモンスターの数×100にラピスラズリの攻撃力の半分を加えた数値をダメージとして与える!ダメージは100×4+1200で、1600!」

「ぐっ……!最初から飛ばしてくるね」

 

 カオリ LP 4000 → 2400

 

「まだ終わりじゃないわ。二体目のオブシディアジェムナイト・フュージョンを回収!そして回収したジェムナイト・フュージョンを墓地に送り、ブリリアント・フュージョンのさらなる効果。次の自分のスタンバイフェイズまで、この効果で融合召喚したモンスターの攻撃力を元に戻す!」

 

 ジェムナイトマスター・ダイヤ ATK 0 → 2900

 

「攻撃力を元々の値に戻す効果だからマスター・ダイヤ自身の効果による攻撃力上昇は得られないけど、攻撃力は十分!そしてジェムナイトマスター・ダイヤの効果!墓地のジェムナイト融合モンスターを除外して、その効果を得る!ジェムナイトレディ・ラピスラズリの効果を吸収して発動!EXデッキのラピスラズリを墓地に送ってダメージを与える!攻撃力2900の半分、1450に100×4を加えて、1850のダメージ!」

「うっ!」

 

 カオリ LP 2400 → 550

 

 マジか……ますみん特攻してきたなあ。手札四枚使って大盤振る舞い。

 

「私はこれでターンエンド!」

「私のターン!」

 

 さて……まさか開幕でこんなにライフ削られるとは……。もう鉄壁状態なんですけど。もしホクティーかやーくんのあとにますみん、私と続いてたら私のターンが来る前にワンキルされてたってことを考えると、ギリセーフなのかな。

 

「私は永続魔法、魔法吸収を発動するよ。さらにローンファイア・ブロッサムを召喚」

 

 ローンファイア・ブロッサム レベル3 ATK 500

 

「ローンファイアの効果発動。植物族である自身をリリースしてデッキから植物族を特殊召喚!おいで、アロマージ―ジャスミン!」

 

 アロマージ―ジャスミン レベル2 DEF 1900

 

「そしてこの瞬間に速攻魔法、地獄の暴走召喚を発動!私が特殊召喚した攻撃力1500以下のモンスター一体と、ますみんが自由に一体選んで互いに選んだモンスターをデッキ、手札、墓地から可能な限り特殊召喚する。ただし、私は攻撃表示限定だけど」

「墓地のラピスラズリは融合召喚していないから呼べないし、他も墓地に同名モンスターのいない融合モンスターだから、私は何も呼べないわね……」

「そういうこと」

 

 暴走召喚の基本的な使い方だ。

 

 アロマージ―ジャスミン レベル2 ATK 100

 アロマージ―ジャスミン レベル2 ATK 100

 

「さらに魔法吸収の効果。私はライフを500回復」

 

 いつもの。

 

 カオリ LP 550 → 1050

 

「そしてジャスミンの効果発動。一ターンに一度、私のライフが回復した時、カードを一枚ドローする!三枚ドロー!」

「げっ……」

「三枚もかよ!」

 

 あー、たくさんドローするの気持ちいい~。

 

「魔法カード、おろかな埋葬を発動。デッキからダンディライオンを墓地に送る。魔法吸収で回復して、ダンディライオンの効果で綿毛トークンを二体特殊召喚!」

 

 カオリ LP 1050 → 1550

 綿毛トークン レベル1 DEF 0

 綿毛トークン レベル1 DEF 0

 

「さらに置換融合を発動!自分の場のモンスターで融合召喚する!綿毛トークン二体を融合!風に乗る命の源よ。一つとなりて、原始の力を呼び起こさん!融合召喚、レベル9、始祖竜ワイアーム!」

 

 始祖竜ワイアーム レベル9 ATK 2700

 

「何!?」

「カオリが融合だと!?」

「……改めて本気、ってわけね……」

「その通り。一応、解説しておこうか。ワイアームはモンスター効果を受けず、通常モンスター以外との戦闘で破壊されない」

「げっ……」

 

 ホクティー、露骨に嫌そうな顔したな。他の二人も。私は三人がモンスター効果に除去頼りきりなのは知ってるけど。実際に黒ゆうやんとデュエルするときは顔に出しちゃだめだよ……。

 

「魔法吸収でライフを回復」

 

 カオリ LP 1550 → 2050

 

「カードを三枚セットしてターンエンド」

「やっと僕のターンだね。まずはこいつだ。相手の場にのみモンスターがいる時、セイクリッド・シェアトは特殊召喚できる!」

 

 セイクリッド・シェアト レベル1 DEF 1600

 

「さらにセイクリッド・カウストを召喚!」

 

 セイクリッド・カウスト レベル4 ATK 1800

 

「カウストの効果発動。セイクリッドのレベルを一つ上げる。カウストをレベル5に!そしてシェアトの効果発動!セイクリッド一体と同じレベルになる!」

 

 セイクリッド・カウスト レベル4 → 5

 セイクリッド・シェアト レベル1 → 5

 

「さて……」

 

 セイクリッドの星痕を使えばドローができる。けどすぐに手札枚数が変わるわけじゃないし、魔法吸収とジャスミンのコンボでカオリに三枚ドローさせてしまうのは得策じゃない。何よりこれは三体一のチームデュエル。僕一人の手札が増えるよりカオリの手札とライフを増やさない方が重要だ。

 とか考えてるんだろうなあ。悩むなら動き出す前にしなよ。それも相手に戦術がバレる可能性がなくはないからあんまりやらない方がいいけど。即断即決が実戦的デュエル……かも?

 

「僕はレベル5のセイクリッド・カウストとシェアトでオーバーレイ!星々の光よ!今大地を震わせ降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク5、セイクリッド・プレアデス!」

「その瞬間、カウンター罠、ポリノシスを発動!植物族一体をリリースして魔法・罠の発動かモンスターの召喚・特殊召喚を無効にして破壊する。攻撃表示のジャスミンをリリース。プレアデスには消えてもらうよ!」

 

 プレアデスは猛烈なくしゃみとをして、鼻をすすりながら墓地へ消えていった。うーん、何か締まらないな……。

 

「ああっ!僕のプレアデスが!?……くっ、ターンエンドだ」

「その瞬間、永続罠、潤いの風を発動。ライフが相手より少ない時、ライフを500回復するよ!そしてジャスミンの効果でカードを二枚ドロー!」

 

 カオリ LP 2050 → 2550

 

 うまうま。手札もライフも回復だ。

 

「!?回復カードがあったのか……何故ジャスミンが三体いるうちに使わなかったんだ!?」

「ホクティーが魔法の発動を躊躇したままターンを終えてくれることを期待したんだよ。今みたいにね」

「……あっ」

「だが、回復手段があるとわかったからには俺は躊躇しねえぞ!俺のターン!」

 

 ハンデスする気かー、やめろー(棒読み)。

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