反逆のネギ 〜The Green Onions VS Human〜 (奇数回) 作:るてぃ
せっかいーのうっちでーおーまえーほどー
あーゆみーののーろいーもーのはーないー
どーしてそーんなーにおーそいーのかー
そーなのかー
るてぃでーす
雲の上。
神野は自家用ジェットに乗り、ニューヨークへ急いでいた。
いや、神野の場合急いでるようには見えないのだが。
「…そろそろ着くかなーっと。案外よく寝れたなぁ」
一応人間の危機中だが、ぐっすり眠れてしまうのが彼である。
とはいえ、神野も内心焦っていた。先程、ネギ軍はメキシコの占領を完了したとの報告が入ったからだ。既にネギ軍は、西海岸から侵攻しているとのことだった。
「おー、着いた着いた。久しぶりだなぁ」
ニューヨークの国連本部。神野はヨーロッパを担当しているが、今回の任務はこの地を守ること。ネギ軍との衝突まであと6時間。
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「副司令官!カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の占領を完了しました」
「よし!その調子で東海岸まで突き進め!」
「はっ」
次のネギ軍の狙いは、テキサス州。ここはメキシコに近く、アメリカにとってもまた重要な地域である。
「ネギダヨ様!人間軍がニューヨークを出発し、こちら側へ進軍中です!」
「ふん、来たか…。いいか皆の者、よく聞け!これよりネバダ州、テキサス州、アイダホ州へ軍を進めて陣を展開し、人間軍を迎え撃つ!ここで勝てれば、世界は我らのものだ!いくぞ!!!」
「「「「おーっ!!!!」」」」
…カリフォルニア州、サンフランシスコ。
「…遂にこの時が…」
いくら強面で恐ろしいと言われるネギダヨも、この時ばかりは感慨に浸っていた。敵軍の本部はもう目と鼻の先、数時間で着いてしまう場所にある。戦いに勝てば、全ネギの世界征服の夢に王手を掛ける事になる。
更にネギ軍は、人間軍と比べて圧倒的な兵力の差があった。ネギ軍は長い距離を移動してきたとはいえ士気も高い。それに比べ人間軍は船で大西洋を横断し、アメリカに着いた直後にこちらへ向かっている。
それに、最も大きな差は兵数だ。ネギ軍は本気でアメリカを潰す為、12000もの兵を用意した。しかし人間軍は急ぎだった為、8000程しかいないのである。
通常ならこの時点で人間にとってはオワタ状態なのだが、神野はそう思わなかった。
「…さて、
国連軍最高司令部伝令隊副隊長、デン・ゴン(38)。ちゃん付けされてるが、女ではない。
「はい、なんでしょうか」
「ちょっと前の隊にさ、コロラド州に行けって言ってくんない?」
「…?敵軍はテキサス州やネバダ州、アイダホ州へ向かっているそうですが」
「だ・か・らコロラド州に行くんだよ。全くゴンちゃんは分かってないなぁ」
「は、はぁ…」
この人に任せて大丈夫なのだろうか…そう思いながら部屋を出ていくゴンとは反対に、神野は既に、その天才的な脳内に勝利の方程式を確立させていた。
「さてさて、あのジジ…いや司令官はちゃんと死なずにやってくれてるかな。ちゃんとあっちでも勝ってくれないとなぁ」
神野はもう、目の前の戦いには興味など無かった。
ただあるのは、勝利への確信と、司令官の悪口(?)を言うことに対する恐れだけだった。
kaiさんは中東戦を担当して下さいますめでたしめでたし