反逆のネギ 〜The Green Onions VS Human〜 (奇数回) 作:るてぃ
るてぃです
ーーーアメリカ中西部の南。双方の本陣が睨み合う。人類とネギの存亡を掛けた戦いは、クライマックスを迎えていた。
お互いの兵数はほぼ互角、技術力にも差は無し。この戦いは、知恵と士気によって始まり、終わる。
国連軍の本部では、いつも通り会議が開かれていた。
ーーーネギ軍に勝利する為には、何が必要か。
神野が、口を開く。
「この戦いは、きっと最後まで頭脳の戦いになる。みんな、一つ案があるんだけど、聞いてもらってもいいかな」
落ち着いた口調で、淡々と述べる。
「まず、奇襲を仕掛け後退するのを繰り返そう。それでネギ共を誘導して、本陣でもって叩き潰す。オーケー?」
反対する人は、居ない。
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「突撃ぃー!」
分隊長の掛け声を合図に、分隊はネギ軍に奇襲を仕掛ける。
「後退ッ!後退ー!!」
そして、敵をおびき寄せて後退する。
この単純な作業を各地で繰り返し、いつの間にか、分散されていたネギ軍は1箇所に集められていた。
ーーーネギ軍本部。焦燥感が漂う。
「ネギダヨ様…!」
「…分かっておる。あいつらの策略に嵌ってしまったことはもういい。ここからどう戦うかだ」
ネギダヨが続ける。
「まずは士気を上げねばならん。このままだと非常にまずい。勝つ為に良い案を出せる者は居ないか!」
しばらく沈黙が続く。
すると1人のネギーーネギ軍分隊Bの副隊長であるネギト・ロ・ウマイが、声を上げた。
「ネギダヨ様、リスクは高いですが一つ提案がございます」
「なんだ、答えてみろ」
「本陣で敵軍を打ち破りましょう。それも、待つのではなく、本陣を動かして攻めるのです」
ーーーなんて無茶な提案だ。所詮一分隊の副隊長のレベルはそんなもんか。
そう、周りの幹部らが口にする。しかし、ネギダヨは違った。彼は、今まで最前線で実戦を重ねてきた副分隊長の意見に賛同した。
この作戦はハイリスクだがハイリターンだ、と。
そうして、ネギ軍の最後の戦術が決定された。
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「待ち」を選んだ人間軍と、「攻め」を選んだネギ軍。
お互いの本陣が激しくぶつかり合った。
司令部が戦いの前線にあるという未曾有の状況での戦いは、必然的に、敵の司令部を制圧できるか、という戦いとなっていた。
「まだ制圧は出来ないのかッ…!」
「クソ、形勢逆転されたぞ!」
「駄目だ!増援を呼べ!」
戦場からは、絶え間なく声が聞こえていた。
ーーーそして、2187年3月19日。
包囲網を幾度となく突破し、司令室に押し寄せ、司令官やその他の幹部を連行。
これにより、アメリカでの戦いは終焉を迎えた。
また、中東地域では、怒り狂った雄牛のように快進撃を重ねた。
敵の本拠地は、レールガンにより破壊され、機能を失った。
人間軍の勝利であった。
ネギは食材に戻った。
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