落第騎士の英雄譚 破軍剣客浪漫譚〘本編完結〙 作:どこかの超電磁砲
翼との試合により、ボロボロになった翔真を大事に抱き締める朱乃。
シャルロットや明日菜がそれに付き添う中で、遂に一輝と蔵人との
戦いが幕を上げる。
「ハッ!・・・翼を倒すとはなァ。さすがと言うべきか・・・んじゃ
次は俺とテメェの真剣勝負だ。死んだほうが負けだ・・・いいな?」
「・・・・・・」
「ちょっと!?校外での能力使用はまずいんじゃないの!?」
「大丈夫だよ」
ステラが能力の使用について心配する声を上げるが、絢瀬が
彼女に対して説明する。認可を受けた私営道場で道場主がこれを
許可した場合、能力の使用は認められる。今の道場主は蔵人であり
能力使用は可能である。
「勝負を受けてくれて感謝するよ、剣士殺し・・・」
「お前も・・・本当は戦いたくて仕方ないんだろ?綾崎と翼の試合を
目の前にして、こんなにも戦う気分が高まるのは久しぶりだぜ」
互いに固有霊装を出現させる。蔵人が先手を取り、自身の固有霊装である
大蛇丸を振るう。乱暴なモーションでありながらスイングは鋭く、一輝は
防御に徹しながら、次の手を考える。
「(そういう手振りは身体の軸がぶれて戻りが遅くなる。そこを突けば!)」
「そうはいかねぇな!」
「・・・!?」
攻撃を交わされ、蔵人にやって一輝は飛ばされる。そして次の一手が来る。
「追い殺せ・・・"蛇骨刃"!」
自由自在に伸びる大蛇丸。容赦ない乱撃とカウンター返しによる斬撃に対して
一輝は距離を離しながら防御に回るしかない。だが距離を離したところでは
大蛇丸の伸縮圏内ならば意味はない。
「黒鉄君・・・やっぱり、アイツには・・・」
「大丈夫よ先輩。この程度で、大人しくなるような男じゃないわよ。
イッキはね、絶対に負けたりなんかしないもの」
ステラの視線の先―――――大蛇丸の攻撃を軽々と交わす一輝の姿。そこから
約10程の激しい攻防を繰り広げる二人の翔真は更に白熱してゆく。一方で
負傷し、ズタボロの翔真は・・・・・・
「(えへへ~・・・あー、朱乃さんのおっぱいは何時でもやわらけ~
なんだろう、この安心感は・・・このままあの世へ行ってもいいかもな)」
朱乃の大きい胸に埋もれながら、よだれを垂らしながら柔らかい感触に
浸っていた。素晴らしき天国を味わっていた翔真だったが・・・・・・
「ねぇ朱乃さん。本当は翔真君・・・起きてるよね?」
「(・・・ふわッ!?)」
「あらあら、うふふ・・・どうやら明日菜ちゃんは分かってたのね?」
「翔真・・・?」
「ち、違うんだ!これは何かの誤解であってだな!?」
「ふーん。朱乃さんの胸に埋もれて、やらしい笑みを浮かべてるのに
何が誤解なのかな?少しO☆HA☆NA☆SHIかな?かな?」
「ボクも付き合うよ明日菜」
「ちょ・・・!?だああああ!?痛い痛いッ!すんません!ほんの、
ほんの出来心で・・・!ぎゃあああああ!!!!」
「(全く。相変わらずなんだから)」
明日菜とシャルロットに連れられ、断末魔のような叫びを上げる翔真に
内心呆れながらも、翔真が無事だったことにほっとする一輝であった。