落第騎士の英雄譚 破軍剣客浪漫譚〘本編完結〙   作:どこかの超電磁砲

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第四十幕「綾崎家最強メイド 3」

 

 

「クラレント・・・ブラッド・・・アーサァァァァァ!!!」

 

「くっ!?」

 

 

ヒルダから放たれた赤黒い剣撃は翔真に向かう。翔真は即座に天鎖斬月を力一杯に突き刺し"土龍閃"で土や石でクラレントの剣撃を防御するが、ヒルダは隙を狙いクラレントを構えて接近――――そのまま翔真に振り下ろす。

 

「ちぃ!?」

 

「甘いな・・・本当に甘い・・・そんなんだから、大切な者が傷付く・・・」

 

「何を言って・・・」

 

「眼鏡を掛けた女子生徒だったな。名前は知らないが、お前を庇おうとしていた」

 

「まさか・・・加々美のことか・・・」

 

「ああ。不様だな・・・全く『てめえェェェェェェ!!!!』ぐっ!」

 

 

ヒルダが言った眼鏡を掛けた女子生徒・・・それが加々美だと分かった翔真は既に限界だった。だからこそ今目の前にいるメイドを殺すと言わんばかりに天鎖斬月を振り回す。

 

 

「――――そらァァ!」

 

「がはっ!」

 

 

強力な一撃をヒルダに浴びせ、ヒルダは腹に拳を入れられそのままパンチの勢いにより壁に激突する。砂埃を振り払いヒルダに切っ先を向けた翔真は確実に仕留めようとそのまま力を込める・・・だが。

 

 

「・・・ふん。所詮は怒り任せの暴力か・・・くだらん」

 

「・・・っ!」

 

「暴れるのはいいが・・・少しは落ち着け。だから貴様は落ちこぼれなのだ!」

 

「っ!?」

 

クラレントを盾にして天鎖斬月を受け止めたヒルダはそのまま翔真の背後に回ると、魔力により作り出したエネルギー弾で翔真を吹き飛ばす。校舎の壁、教室から渡り廊下へと飛ばされた翔真は気を失う。

 

「へぇ・・・僕のことをご存知とは・・・」

 

「あんた達は有名よ?低ランクのくせに悪足掻きする出来損ないってね!」

 

「―――――既に動きは掴んださ」

 

 

ヨルダのゲイ・ボルグによる攻撃は既に一輝に見抜かれ、一輝はヨルダの隙を突く――――

 

 

「牙突・・・零式」

 

「至近距離で!?」

 

 

至近距離での牙突。ヨルダはゲイ・ボルグで防ぐ・・・

 

 

「この・・・!」

 

「許せないよ・・・僕はいいさ。けど、翔真や加々美さんは関係ない!」

 

「(な、何よ!?この気迫!)」

 

「何を手間取っている。仕方ない・・・『そこまでだ』」

 

 

ヒルダが手間取っているヨルダの元へ行こうとした瞬間、一人の女性が現れる。それはこの破軍学園理事長 新宮寺黒乃である。彼女は眉間にシワを寄せ、怒りに身を振るわせていた・・・・・・

 

「貴様等・・・綾崎家の者か」

 

「そうだと言ったら?」

 

「ならば出ていけ・・・貴様等のような高ランク主義者が簡単に足を踏み入れていい場所ではないっ!!!」

 

 

黒乃は自身の固有霊装"エンノイア"を出現させるとヒルダ・ヨルダまとめて二人に攻撃を加える。

 

 

「っ!」

 

「なによあのおばさん!」

 

「ここは一先ず撤退か・・・」

 

 

 

ヒルダとヨルダは状況的にまずいと考え、ひとまず撤退する――――――――黒乃は視線を翔真の方に向ける。そこには銀髪のメイド グレイフィアが翔真を抱きしめ、一輝達が囲んでいた。

 

 

 

「はぁ・・・そこのメイド・・・話は聞かせてもらうぞ」

 

「・・・はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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