落第騎士の英雄譚 破軍剣客浪漫譚〘本編完結〙   作:どこかの超電磁砲

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第四十六幕「天翔龍閃」

 

「翔真・・・僕等が隙を作る」

 

「先輩は少し休んでてください・・・行きますよ黒鉄先輩」

 

「うん・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

縮地を繰り出す翼・・・しかし時雨は再び時間操作による回避で翼を蹴る。一輝は隙を突く為に時雨に近付いてゆく。

 

 

「意外だな。黒鉄家の者が来るとは」

 

「翔真は僕の友達でね。それが翔真の実家の人だろうと傷つけるのは許さないさ・・・」

 

「低ランク風情が・・・Time Alter double Accle」

 

「「・・・!?」」

 

 

一輝と翼の間をすり抜けて背後に回る時雨はそのまま二人に対して発泡―――二人は腕を負傷するが一輝と翼は交互に剣撃を繰り出す。

 

「第六秘剣、毒蛾の太刀!」

 

「ふっ!・・・があ!?」

 

「後ろが空いてるよオッサン」

 

「ッ!このガキ!」

 

 

一輝は第六秘剣 毒蛾の太刀を繰り出した。それを腕で受け止めた時雨だったがそれこそが致命的になる・・・受け止めた腕は次第にメキメキと音を立てて骨にダメージが入る。やがて翼が隙を見て抜刀――――時雨は背中を斬られて体勢を崩す。

 

 

「スゲーな一輝と翼の奴・・・さてと」

 

 

自ら応急処置を施した翔真はヒルダとヨルダの元に駆け寄る。

 

 

「立てるか二人共?」

 

「はい・・・」

 

「翔真・・・様」

 

「お前等は早く逃げろ。綾崎家はもう無くなる・・・だからよ」

 

「無くなるとは・・・一体・・・」

 

「その内世間に明るみになるさ・・・それじゃあ行きますか」

 

 

ヒルダとヨルダに簡単な応急処置を施した翔真は二人を外へと連れ出す。一輝と翼は二人がかりで時雨を相手に激戦を繰り広げるが時雨は二人の速さを上回る・・・しかし翔真はそれを狙っていた・・・

 

 

「一輝!翼!」

 

「「・・・!」」

 

 

一輝が陰鉄で、翼が氷輪丸で時雨の動きを止める―――――そして翔真は神速で時雨に近づく。

 

「(飛天御剣流・・・天翔龍閃!)」

 

 

一輝と翼が離れたと同時に神速の抜刀術「超神速」による斬撃は時雨の胸を斬り付ける―――服が破けて、そこから大量の血が吹き出す。

 

「ぐっ・・・!」

 

「綾崎時雨。アンタについては調べがついてる・・・裏で身寄りのない子供達を売買し裏社会の組織から違法な金をもらってるよな?」

 

「何故それを!」

 

「アンタは最低だよ・・・だからアンタには罪を償ってもらう・・・綾崎時雨」

 

「貴様等のような低ランク風情が・・・だがお前達はいづれ生きヅラくなるぞ?俺がやった売買は魔導師の未來の為に・・・」

 

 

「だからってそんなことが許されるのかよ。アンタに心配されなくても俺は・・・いや」

 

「僕は」

 

「自分は」

 

 

翔真・一輝・翼は刀の切っ先を時雨に向ける。

 

 

「「「抗ってみせる。低ランクと言われようとも」」」

 

 

 

 

 

「焼き付くすわよ!ドラゴンファング!」

 

「飛梅!」

 

ステラが放った妃竜の大顎―ドラゴンファング―は抵抗するメイド達に放ち、更には由紀江の飛梅による攻撃でメイドの半数は行動不能となる。

 

「明日菜!今だよ!」

 

「うん・・・翔真君を苦しめた罰は受けてもらうわ。"紫雷一閃"!!!」

 

 

 

刀身に自らが持つ魔力を最大に乗せた斬撃を、明日菜は放った――――――。メイド軍はそのまま全員が倒れ、誰も抵抗しなくなった綾崎家に朝日の光りが差し掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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