落第騎士の英雄譚 破軍剣客浪漫譚〘本編完結〙 作:どこかの超電磁砲
実質最終回。今までありがとうございました。
綾崎家襲撃から2日後。綾崎家は数々の罪を重ねていたことが明るみに出て世間から大バッシングを喰らった。当主である綾崎時雨は逮捕され、綾崎家は事実上壊滅となり黒鉄家からも追放された・・・愛理や麻衣は黒乃が正式に養子として迎え入れ、二人は綾崎から神宮寺と名を変えた。
「本当にいいのかい?二人に言わなくて」
「いいんだよ。言ったらきっと付いて来るだろう・・・けどアイツ等はここで十分だ。俺みたいにハンデを背負ってる訳じゃないからな」
「そっか・・・翔真」
「なんだ一輝?」
気温が上昇しつつある中で翔真と一輝は木の下で横になっていた。一輝は黒乃から全てを聞いており、翔真が今日で学園を去ることも知っていた。
「翔真はこれからどうするんだい?」
「俺か?・・・新しい場所で、明日菜達と頑張るさ」
「・・・そうなんだ。そう言えばあの二人はどうしたの?」
「あの二人?・・・ああ、ヒルダとヨルダか・・・なんか知らねーけど二人は俺に付いて来るって聞かなくてな」
あの戦いの後、ヒルダとヨルダはグレイフィアに頼み込み翔真に付いて行くことにしたのだ。明日菜達もまた一足先に学園を去っており、翔真もまた全ての手続きを終えていた・・・
「一輝・・・色々あったな」
「そうだね。けど、今ではいい思い出だよ・・・僕は君が居たから強くなれた。多分一人だったら僕はここまで成長してない。感謝するよ」
「それはねーだろ。むしろ感謝するのは俺の方さ・・・一輝、俺はお前に出会う前荒れてた。低ランクだからって差別を受けて・・・でもお前の姿を見て俺は決意したんだ。低ランクである俺が世界一になって、差別のない世界にしたいって」
「翔真・・・」
「一輝・・・俺は明後日からは他校の生徒だ。もし大会で会うことがあれば、そん時は戦おうぜ」
「・・・翔真・・・僕は・・・」
「たく、泣くなよ」
翔真が手を差し伸べた途端・・・一輝はステラにも見せたことない涙を流す。そんな一輝の頭をくしゃくしゃと乱暴に撫でた。
「涙はな、簡単に見せちゃいけねーぜ一輝」
「ああ・・・分かったよ翔真。元気でね・・・」
「一輝もな。あ、それと俺から一つ!ステラとエッチする時はゴムしろよ?もちろん由紀江ちゃんの時もな」
「いきなり何言ってるのさ!?・・・全く、じゃあね翔真」
「おうよ」
二人は拳を合わせた―――――――そして次の日。破軍学園から綾崎翔真・白雪 明日菜・シャルロットデュノア・姫島朱乃は星導館学園へ転校したことが伝えられた。兄の転校を知らなかった愛理と麻衣は悲しんだが、アリスの励みで前へ進む為に歩むことをやめなかった。
「転校初日でこの有り様かよ」
「翔真君ついてないね?」
「あらあら、大変ですわね・・・」
「明日菜、朱乃さん・・・見てないで助けて」
星導館学園へと転入した翔真・・・しかし、登校初日に明日菜とイチャイチャしているところを上級生に見られた翔真は囲まれていた。しかし翔真はあっという間に瞬殺した・・・複数の上級生達はその場に倒れる。
「はぁ・・・この先が不安だな」
「いいえ。むしろ学園にとっては貴方を迎えて正解だと感じている」
「・・・アンタは!?」
「はい。私は星導館学園生徒会長"サテライザー=エル=ブリジット"だ。綾崎君・・・この学園には色々と問題児がいるがやっていけるのかな?」
「・・・やってやりますよ。ここに来た以上は他の奴等を押し退けてでも頂点を目指します」
天鎖斬月を天に構える。そしてここから翔真の英雄譚が始まる――――――――。