黒の騎士団の双璧が行くIS世界   作:マスターM

15 / 44
増える厄介事

「じゃあ、改めてよろしくね」

 

「うん。よろしく、ライ」

夜。夕食を終え、ライはシャルルを連れ部屋に戻った。

 

「さてと」

そう言いライはPCを立ち上げた。

 

「何してるの?」

 

「今から明日の特訓に必要な資料作りだよ。昼の模擬戦の後にセシリアと鈴から指導して欲しいって頼まれたんだ。2人だけでなく一夏と箒様にも作るつもりだよ」

 

「へー凄いね。因みにどんな内容なの?」

シャルルは感心し内容を聞いた。

 

「セシリアはまずビットと同時に射撃出来るようにする事。偏向射撃の習得課題は多いけど彼女なら大丈夫だと思うよ。次に鈴なんだけど龍咆を撃つとき目の向いてる方向なんだ。せっかく全方位に撃てるのにこれは勿体ないと思うんだ、これは癖になってるから少しずつ直すしかないね」

 

「ライってよく見てるね」

 

「人間観察が癖なんだ。まあそのおかげで助かった事もあるからね」

 

「へー。あと一夏と箒は?」

 

「この2人に共通することは、遠距離武器つまりは銃の理解だね。2人とも剣道をやってたことで近距離特化で射撃武器の特性を理解してないと思うんだ、知識だけ知ってるって感じだね。だから次の特訓の時はヴァリスを使用許諾(アンロック)して射撃武器の練習をしようかなって思ってるよ」

 

「ライってよく見てるんだね。転校してまだ2週間なのに、そこまで理解してるなんて凄いよ!」

 

「まあ、僕の周りの環境のせいで人間観察が癖になったからね」

ライは王の時の事を思い苦笑いした。

 

「ねえ明日僕も参加してもいい?」

 

「いいよ。僕の方から誘おうと思ってたし、シャルの実力も知りたいし」

 

「僕なんてライやカレンに比べたらまだまだだよ」

その後何気ない会話をして2人は自分のベットに入って寝たが、実際はライは起きていてシャルルの事を考えていた。

 

(シャルの感じからスパイは無理やりやらされている可能性が高いな。今日一日見てたけどシャルの笑顔の裏は辛そうな感じがしたな。早めに解決してあげたいし、束さんにデュノア社の事を調べて貰おう)

ライはそう思い束に月下のコアネットワークを通じて束にメールを送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後ライ達は各自専用機を展開していた。ライは今回クラブで箒は打鉄だ。

現在ライはセシリアと鈴に昨日作成した資料を渡して、説明と特訓方法を教えていた。

カレンは箒からの要望で近接武器限定の模擬戦をしている。

そしてシャルルは一夏の射撃指南をしている。これはライがシャルルのISであるラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡの積んでいる遠距離武器の多さを知って、ヴァリスよりもいいと判断してシャルルに一夏の指導を頼んだのだ。

因みにこの時ライはセシリアと鈴を教えながらシャルルの方も注意して見てた。

 

 

 

「ねえ、ちょっとアレ・・・」

 

「嘘っ、ドイツの第三世代型だ」

 

「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど・・・」

各自がそれどれ特訓していると、急にアリーナ内がざわつき始めてた。ライ達も注目の的に視線を向けると、もう一人の転校生、ドイツの代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒが黒い専用機を纏っていた。

 

「おい」

ISの解放回線(オープン・チャンネル)で一夏に呼びかけた。

 

「・・・なんだよ」

昨日いきなり平手打ちを受けたが、無視するわけにもいかず、返事をすると言葉を続けながら飛翔してきた。

 

「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え」

 

「嫌だね。理由がない」

いきなりの宣戦布告に一夏は断ったが、ラウラは引かなかった。

 

「貴様になくても私にはある」

 

「また今度な」

一夏はやんわりとかわそうとしたが、ラウラはお構いなしに戦闘態勢に移行した。

 

「ならば、戦わざるを得ないようにしてやる!」

言い終わると同時に、左肩に装備された大型の実弾砲が火を噴いた。

実弾は一夏にも、横合いから割り込んでシールドを構えたシャルルにも当たらず消滅した。

 

「何!?」

 

「え?え?」

 

「嘘?消えた?」

撃ったラウラは当然として、撃たれた一夏とシャルルも突然の事で困惑した。しかし困惑していたのは3人だけで、セシリアと鈴は呆れていた。

 

「アタシ今とんでもない物を見た気がするわ・・・」

 

「偶然ですわね鈴さん。わたくしもです・・・」

セシリアと鈴の言葉で余計に一夏は混乱したが、カレンの口から答えが言われた。

 

「ライがヴァリスで撃ち落としたの」

 

「「え?」

 

「な!?」

カレンの言葉を聞き一夏とシャルルはフリーズし、ラウラは驚きの声をあげた。

 

「しかも早撃ちよ、どんだけ命中率がいいんだが・・・」

 

「わたくし自分自身の自信が無くなってしまう位の正確さですわ・・・」

セシリアと鈴の言葉を聞きこの場にいる全員が次の様に思った。

(((どんだけ規格外!!?)))

 

「こんな密集空間でいきなり戦闘を始めようなんて、危ないじゃないか」

優しい口調で言うライだが、実際はラウラだけに殺気を向けていた。

 

「っ!!?」

ライの殺気を受けラウラは冷や汗が止まらない程でた。

 

『そこの生徒!何をしている!学年とクラス、出席番号を言え!』

突如アリーナにスピーカーからの声が響く。騒ぎを聞きつけてやってきたであろう教師だ。

 

「・・・今日は引こう」

ラウラはライの殺気から逃げるようアリーナゲートへと去って行った。

この時ライは(面倒事が増えそうだ)と思いながら、教師に事の報告に行った。

ライとのカップリングで好きな組み合わせは?ライカレは殿堂入りの為除外

  • ライ×ナナリー
  • ライ×C.C.
  • ライ×シャリー
  • ライ×ミレイ
  • ライ×神楽耶
  • ライ×千葉
  • ライ×ユーフェミア
  • ライ×コーネリア
  • ライ×ヴィレッタ
  • ライ×天子
  • ライ×ノネット
  • ライ×アーニャ
  • ライ×モニカ

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。