黒の騎士団の双璧が行くＩＳ世界

第二試合カレンⅤＳ相川清香・谷本癒子

『打鉄弐式シールドエネルギー残量０。よって勝者蒼月ライ！！』

「やっぱライが勝ったか・・・」

「予想はしてたけど、色々と予想外だよ・・・」

一夏とシャルはライの試合の感想を話し合っていた。

「シャルルから見てライの戦い方はどうなんだ？」

「そうだね。ISは空中戦ってイメージだったけど、アレを見たら考えが変わるよ。三次元駆動は考えた事はなかったよ」

「次はカレンだけど、恐らくカレンも三次元駆動をしてくると思うよ」

「いよいよライとカレンの独壇場だな」

「そうだね」

観客席

「圧倒だったわね・・・」

「そうですね・・・」

鈴とセシリアは少し落ち込み気味で言った。

「あの時の２人共まだ本気じゃないんじゃない？それほどの衝撃よ」

「確かに今回特に目立ったのは三次元駆動ですわ」

「これは本当に決勝戦ライとカレンの戦いになりそうね・・・」

「ええ・・・」

「お疲れ様」

ライがビットに戻ると次の試合の為待機していたカレンが出迎えた。

「簪達どうだった？」

「連携はよかったね、流石主従関係だね。簪にしても打鉄弐式の稼働時間は少なかったけど、武装把握が出来てたよ。正直もう少し稼働時間があれば苦戦は免れなかったと思うよ」

「簪気合が入ってたからね。会長が拗ねるんじゃない？」

「既に拗ねているよ。ですよね会長？」

「え？」

ライが入口に向かって言うと楯無が入って来た。

「・・・ライ君初戦突破おめでとう」

「会長棒読みですよ、拗ねないで下さいよ」

「拗ねてないわよ！」

（う～んこのこじらせよう、同じシスコンのルルーシュと同じだ。普段はまともだけど妹の事になるとポンコツだし。まともって言ったけど、仕事からよく逃げ出すしミレイ会長と同じだな。あれ？会長＝ルルーシュ＋ミレイさん÷２じゃないか！？）

楯無を見てライはそう思った。

「何か失礼な事考えてないかしら？」

何かに気付いたのかジト目でライを見た。

「そんな事ないですよ。ただ簪の方に行かなくていいのかなと思いまして・・・」

「そうだった！直ぐに簪ちゃんを慰めに行かなくちゃ！！カレンちゃん次頑張ってね！」

と言い楯無は簪のいる反対のビットに向かった。

「本当に嵐みたいな人だね・・・カレン頑張ってね」

「ええ！決勝であいましょう」

お互いにハイタッチをしてライは観客席に、カレンは紅蓮を纏った。

『第一試合から盛り上がりました！！！続いて第二試合！！まず赤コーナー！１組の仲良しコンビ相川清香・谷本癒子！！』

ラファール・リヴァイヴを纏った清香と打鉄を纏った癒子がビットから出て来た。

『対する青コーナーもう１人の学年最強！蒼月ライとは色々とパートナーである紅月カレン！！！』

「色々って何よ！？誤解されるじゃない！！」

自身の紹介アナウスにツッコミながら紅蓮を纏ったカレンがビットから出て来た。

「色々って公私ともお似合いのカップルでは？」

「ピンク空間製造してるからね」

癒子と清香の揶揄いの言葉にカレンは真っ赤になり、観客席にいるライの周りも同じようなやり取りがあり、ライも顔を赤らめた。

「負けないよカレン！」

「一泡吹かせて見せる！」

清香と癒子はアサルトを構えた。５分間は遠距離攻撃主体で攻めるようだ。

「油断も慢心もしない、全力で行くわよ！」

『それでは試合・・・開始！！』

無数の銃弾が迫るがカレンはライとは逆に上昇した。２人共ライと同じで急降下すると思い銃弾は下に向かって撃っていた。

「上！？」

「やられた！」

完全に予想外であった為攻撃が一旦止まってしまう。

『５分経過しました。これより紅月さんの制限解除です！！』

崩れたペースを立て直す前に５分が経ってしまった。

「行け！！」

飛翔滑走翼からゲフィオンネットが清香と癒子を囲むように発射された。

「何これ！？動けない」

「不味い！」

「足が止まったわね！」

輻射波動砲弾をロングレンジ照射で撃った。

「「キャアアアアア！！」」

『ラファール・リヴァイヴ、シールドエネルギー残量０』

打鉄は防御力が高い為耐えきったが、エネルギー残量は残り僅かだ。

「次はこれ！」

更に飛翔滑走翼から追尾式ミサイルが発射された。

「くっ・・・」

癒子はミサイルから逃げようとするが、追尾式の為焦りカレンの接近に気付かなかった。

「これで終わり！」

『打鉄シールドエネルギー残量０。よって勝者紅月カレン！！』

右腕に捕まりゼロ距離からの輻射波動には耐えきらずシールドエネルギーが尽き勝敗が決した。

「やっぱ勝てなかった・・・」

「５分経つまで立て直せなかったのが痛いな・・・」

２人共最初の予測が外れ立て直せなかった事を後悔した。

「カレン必ず優勝してね！」

「カレンなら行けるよ！」

２人は気持ちを入れ替えカレンに激を送った。

「ええ。２人の分も頑張るわ！」

３人は握手した。

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