黒の騎士団の双璧が行くIS世界   作:マスターM

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現状

一騒動が終わり現在職員達は来賓・生徒達に説明していた。その中でライは会議室に向かっていた。

シャルの暗殺を目論む、デュノア・グループの主犯格達は既に会議室に移動しており、楯無が全員確認した。

 

コンコン

「蒼月です」

 

『入りなさい』

ノックをして名前を言うと中から高圧的に入室の許可がでた。

 

「失礼します」

ライは会議室に入り中にいる女性の顔を確認した。

 

「(シャルの命を狙うデュノア・グループの社員に、中央に座っているのは女性権利団体三大幹部の一人、イリス・フィアス。まさか三大幹部の一人が居たのは想定外だが丁度いい)初めまして。2人目の男性操縦者の蒼月ライです。今日はお集まりいただきありがとうございます」

ライはそう言い頭を下げた。

 

「挨拶はいい。用件を言え」

イリスは手早く済ましたいのか急かす様に言う。

 

「用件とは・・・」

ライはギアスを発動状態にして顔を上げた。

 

「ライ・S・ブリタニアが命じる。貴様たちは私に従え!」

 

「何を・・・」

イリスが言い終わる前にライのギアスに完全にかかった。

この時ライがS・ブリタニアを名乗ったのは、本来この世界にはないギアスを使うなら、蒼月ライではなく、既に死んだ事になっているライ・S・ブリタニアがいいと思ったからだ。

そしてライは命令を出す。シャルの暗殺を辞め自首する事。更にイリスには女性権利団体の不正を発表するよう命令した。

命令を受けたイリス達は会議室を出て行った。

 

「これでシャルの安全は確保できた。女性権利団体も解体されるだろ・・・残るは亡国機業(ファントム・タスク)。・・・と僕の予想では・・・」

そう言いながらライは学園長室向かった。

 

 

 

 

 

コンコン

「蒼月です」

 

『入って下さい』

 

「失礼します」

十蔵の許可が出てライは学園長室に入室した。

 

「シャルの暗殺は防げました。また女性権利団体の三大幹部の一人イリス・フィアスに不正を発表するよう命令しました」

 

「思い切った事をしたな」

 

「本当にね。残りの2人に狙われるんじゃない?」

ライの報告を聞き千冬と楯無はそう言った。

 

「必要な事でしたから。それにその2人に狙われるより先に2人の身柄は確保されると思いますよ」

 

「成程。イリスにはその様にギアスをかけたのだな」

ライの言い分に千冬は納得した。

 

「て、事は残りは亡国機業(ファントム・タスク)ね」

 

「いえ。その前に先程の黒いISの事で話があります」

楯無が残りは亡国機業(ファントム・タスク)だけだと言う。

亡国機業(ファントム・タスク)・裏の世界で暗躍する秘密結社。第二次世界大戦中に設立して以来、50年以上もの活動をしている。組織は「運営方針を決める幹部会」と「実働部隊」の2つに分けられるものの、組織の目的や存在理由や規模などの詳細が更識家でも一切情報が掴めない不明の謎が多い組織である。

 

「アレはVTシステムではなかったのか?」

 

「間違いなくVTシステムですね。そのシステムににもう一つあるものがあると予想出来ます」

 

「そのあるものとは?」

もったいぶるような言いように十蔵が続きを促した。

 

「ギアス。あの黒いISは2種類のギアスを持っていた可能性が高いです」

 

「「「!!!」」」

ギアスと聞き十蔵も千冬も楯無も驚いた表情を浮かべた。

 

「・・・それは本当ですか?」

十蔵が確認の為に聞く。

 

「はい。種類は恐らく『再起動』と『増殖』2種類の違った力ですが僕の仮説が正しいのなら納得できます」

 

「その仮説とは?」

 

「束さんが言っていました。ISコアには人格、コア人格があると。今回のコード所持者は機械相手にも契約が結べると仮定すれば、コア人格とVTシステムにギアスを授ける事が出来ると思います」

 

「成程・・・つまり」

 

「コード所持者もしくは、ギアス教団がこの世界にいる可能性が高いです。恐らくギアス能力者もいると見るべきでしょう」

 

「どうして言い切れるの?」

楯無はライに聞いた。

 

「僕とカレンがこの世界に来れているのです。Cの世界に通じる遺跡がこの世界の何処かにあると思います」

 

「だが紅月は私と楯無の目の前に現れたぞ。お前はどうなんだ?」

 

「僕はCの世界で契約者のコードと引き換えに生き返り、そのままこの世界に来ました。遺跡ではなく束さんの所持している島にです。憶測ですがコード所持者以外は世界を渡る時ランダムで送り出されると思います」

 

「成程な・・・」

 

「で、どうするの?」

 

亡国機業(ファントム・タスク)と同じで向こうが動かない限り、こちらも動くことは出来ません。一番最悪なパターンはエージェント達が絶対遵守のギアスや記憶改竄のギアスにかかり、偽の情報を流される事です」

 

「そうですね・・・」

 

「何か対策はないの?」

 

「ギアスの発動条件にもよりますね。例えばルルーシュのギアスの場合は直接目を見ないといけないから、サングラスをするとか。僕の場合は耳を完全に塞げは防げますし・・・」

 

「対策のしようがないってことね・・・」

 

「では、現状維持で。更識家のエージェント達は十分気をつけるように言って下さい」

 

「わかりました」

 

「織斑先生は緊急時に動ける様にしといてください」

 

「はい」

 

「そして蒼月君には今まで出会ったギアス能力者の能力と対策方をレポートにして、私、更識君、織斑先生に提出して下さい」

 

「はい。わかりました」

 

「以上で解散とします」

十蔵の締め括りでライ達は学園長室を退室した。

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