「ふあぁ、眠い」
ここは帝国のはるか西。西の異民族との攻防ポイントに作られた野営地。
「な~にが少し殺せばブルって逃げてくだ!全然向かってくるじゃないか」
オネストに騙された。と悪態をつくのは一人の男。彼の名はクレーエ。現在西の異民族相手に戦闘している帝国軍を率いている男だ。
帝国は3つの異民族に囲まれており、こうした小競り合いはいつものことなのだ。
「クレーエ将軍」
背後から声を掛けられた為、振り向く。
「ああ、今行くよ」
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「がはははははどうした帝国軍!逃げるだけか!?」
帝国軍は現在西の異民族相手に劣勢だ。異民族の重装騎兵と帝国軍の騎兵隊は幾度となく衝突しているが、騎兵の数が減り始めてから撤退は開始したのだ。
「いけいけぇ!そのまま本陣まで蹂躙しろぉ!」
本陣近くの谷まで帝国軍を押し込んだ異民族。しかし、谷の出口に差し掛かったところで帝国軍を見失った。
「くっそ!逃げ足の速い!」
谷といっても其処まで入り組んだ谷ではない。これは単純に馬の速度の問題だろう。だがもう少しで追いつく。そう思い馬の速度を速める異民族の指揮官。
「
瞬間、谷の出口を黒い杭が塞いだ。更に、谷の中で同様の現象が起こる。杭が急に地面から生え、馬ごと貫かれる異民族の騎兵達。杭によって削られた岩が落石となって襲いかかり、潰されるものもいる。
「て、撤退!撤退だあ!」
がしゃがしゃと音を立てながら逃げまわる異民族。馬も使えない重装備で逃げるのは無謀にも等しかった。
「急げぇ急げぇぇぇぇぇ!!」
突如逃げ回る異民族の兵士が倒れる。
谷のから奇妙な形の銃で攻撃してくる帝国軍の兵士達がいた。それは普通の銃弾とは違い、水色の光弾だった。被弾した場所が抉れ、貫かれる。
「はぁ、はぁ!急いで、本隊に伝えねば・・・・・・!?」
目の前の光景に目を疑う異民族の指揮官。黒い杭の槍に串刺しにされた異民族本隊。そして、それを食い散らかす鴉の群れ。
「ははは、ははははははははは!」
その真ん中で笑う男。
帝国において、エスデスと並ぶ程の強者にして、悪魔と名高い将軍。
「暴君のクレーエ」
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クレーエは転生者である。
交通事故で命を失ったと思いきや、神より二度目の生を与えられたのだ。転生するにあたってFateシリーズで出てきたサーヴァントと同スペックのステータスとスキル、宝具と魔術適性と魔術の知識を得て転生している。
ちなみにステータスはこうだ。
ステータス
筋力:B+ 耐久:A 敏捷:B- 魔力:EX 幸運:C+
スキル
セイバー 魔力放出A+ 直感A
アーチャー 千里眼C 黄金律A
ランサー 心眼(真)B カリスマB
ライダー 騎乗A+ 軍略B-
キャスター(宝具を無くして三つに) 陣地作成B 道具作成EX 大量生産A
アサシン 気配遮断A+(ON OFF可能) 医術A
バーサーカー 無窮の武練A 人体理解A-
しかも、神からはプレゼントとして、使い魔(鴉)のスキルまで得ている。
宝具と使用可能な魔術に関しては使いながら紹介していこう。
「クレーエ将軍、もうすぐ帝都です」
そんなことよりも帝都へ帰ってこれたのだ。
暫く異民族を潰さなくてはいけないのかと思っていたのだが、
(オネストが直々に
直感Aがそう告げているのだ。