鴉が飛ぶ (リメイク)   作:ベクセルmk. 5

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帰還

「ふあぁ、眠い」

ここは帝国のはるか西。西の異民族との攻防ポイントに作られた野営地。

「な~にが少し殺せばブルって逃げてくだ!全然向かってくるじゃないか」

オネストに騙された。と悪態をつくのは一人の男。彼の名はクレーエ。現在西の異民族相手に戦闘している帝国軍を率いている男だ。

帝国は3つの異民族に囲まれており、こうした小競り合いはいつものことなのだ。

「クレーエ将軍」

背後から声を掛けられた為、振り向く。

「ああ、今行くよ」

~~~

「がはははははどうした帝国軍!逃げるだけか!?」

帝国軍は現在西の異民族相手に劣勢だ。異民族の重装騎兵と帝国軍の騎兵隊は幾度となく衝突しているが、騎兵の数が減り始めてから撤退は開始したのだ。

「いけいけぇ!そのまま本陣まで蹂躙しろぉ!」

本陣近くの谷まで帝国軍を押し込んだ異民族。しかし、谷の出口に差し掛かったところで帝国軍を見失った。

「くっそ!逃げ足の速い!」

谷といっても其処まで入り組んだ谷ではない。これは単純に馬の速度の問題だろう。だがもう少しで追いつく。そう思い馬の速度を速める異民族の指揮官。

極刑王(カズィクル・ベイ)

瞬間、谷の出口を黒い杭が塞いだ。更に、谷の中で同様の現象が起こる。杭が急に地面から生え、馬ごと貫かれる異民族の騎兵達。杭によって削られた岩が落石となって襲いかかり、潰されるものもいる。

「て、撤退!撤退だあ!」

がしゃがしゃと音を立てながら逃げまわる異民族。馬も使えない重装備で逃げるのは無謀にも等しかった。

「急げぇ急げぇぇぇぇぇ!!」

突如逃げ回る異民族の兵士が倒れる。

谷のから奇妙な形の銃で攻撃してくる帝国軍の兵士達がいた。それは普通の銃弾とは違い、水色の光弾だった。被弾した場所が抉れ、貫かれる。

「はぁ、はぁ!急いで、本隊に伝えねば・・・・・・!?」

目の前の光景に目を疑う異民族の指揮官。黒い杭の槍に串刺しにされた異民族本隊。そして、それを食い散らかす鴉の群れ。

「ははは、ははははははははは!」

その真ん中で笑う男。

帝国において、エスデスと並ぶ程の強者にして、悪魔と名高い将軍。

「暴君のクレーエ」

~~~

クレーエは転生者である。

交通事故で命を失ったと思いきや、神より二度目の生を与えられたのだ。転生するにあたってFateシリーズで出てきたサーヴァントと同スペックのステータスとスキル、宝具と魔術適性と魔術の知識を得て転生している。

ちなみにステータスはこうだ。

ステータス

筋力:B+ 耐久:A 敏捷:B- 魔力:EX  幸運:C+

スキル

セイバー 魔力放出A+ 直感A

アーチャー 千里眼C 黄金律A

ランサー 心眼(真)B カリスマB

ライダー 騎乗A+ 軍略B-

キャスター(宝具を無くして三つに) 陣地作成B 道具作成EX  大量生産A

アサシン 気配遮断A+(ON OFF可能) 医術A

バーサーカー 無窮の武練A 人体理解A-

しかも、神からはプレゼントとして、使い魔(鴉)のスキルまで得ている。

宝具と使用可能な魔術に関しては使いながら紹介していこう。

「クレーエ将軍、もうすぐ帝都です」

そんなことよりも帝都へ帰ってこれたのだ。

暫く異民族を潰さなくてはいけないのかと思っていたのだが、

(オネストが直々に()()()()()()ねえ。嫌な予感しかしないや)

直感Aがそう告げているのだ。

 

 

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