「あ」
「なんだ、お前か」
クレーエは自身のステータスを呪った。
目の前には服を着たドSこと、エスデス将軍がいた。
「・・・・・・帰ってきてたのか」
「ああ、ついさっきな」
どうやらエスデスとのエンカウント率を下げるには幸運A+なければいけないらしい。
「北の勇者ヌマ・セイカはどうだった?」
「話にならんかった。期待はしていたのだがなあ」
どうやら多少は期待していたようだ。もうすでに大臣と皇帝には報告を済ませ、ナイトレイド討伐に加わるらしい。
「そこで、帝具使いのみの治安維持部隊を結成することにした。人数は11人」
「11?リヴァ、ダイダラ、ニャウの三人に、お前。後7人は?」
他にクレーエが知っている帝具使いで動かしても問題ない帝具使いは、少なくなる。
「ついでにお前と五大将の誰か・・・セノアかヒルダを入れる」
「俺もかよ。ま、お前と一緒なら狙われやすくなるし、ちょうどいいかもな。くっくっく」
「相変わらずの悪巧みか」
そう言いながらエスデスとすれ違う。
すれ違い様に、エスデスが飛ばしてきた氷剣を無刃の魔剣で斬り捨てる。
「鈍って無いようで安心したぞ、クレーエ」
~~~
「あ~はっはっはっはっはっは!ほらほらぁ!喰われたくない奴はとっとと進めぇ!」
拝啓フリーザ様・・・・・・じゃなかった。
拝啓、村に残した家族の皆様。元気に過ごしていらっさいますでしょうか。
私はとても元気です。ええ、上司の飼っている危険種に追い回されながら、登山が出来る位に、元気です。
----------事の発端は、クレーエ将軍のこの一言だった。
「そうだ、新兵連れてフェクマでキャンプしよう」
フェクマとは、フェイクマウンテンの略称で帝都近郊では最も危険な場所でもある。
そこに何を思ったのか、クレーエ将軍は新兵達とキャンプに来ていたのだ。
十中八九訓練だ。
「邪魔だあ!」
「きしゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
正面を進むと、木獣と呼ばれる危険種が現れるが、難なく剣で斬り伏せる。このフェイクマウンテンは、擬態が得意な危険種が多く生息しており、観察眼を養うには持って来いな場所である。
現在訓練に来ている新兵は、総重量30キロのクレーエ将軍監修新兵訓練用キャンプキットを背負って中腹まで登ってきている。更にいつも身に着けている装備類10キロの重量も合わさって、非常に動きずらい。
「うわあ!」
少し前を進んでいた兵士が攻撃を受けきれずに吹き飛ばされた。そのまま木獣に追撃される。
「おらぁぁぁ!」
手に持っていたタワーシールドで木獣の攻撃を受け止めると、木獣の背後にいた兵士が剣で突き刺し、とどめを刺す。
「な、なんで」
「俺が助けられたのに、俺を助けた彼奴を見殺しにして言い訳が無い」
そう、この男本人は忘れているかもしれないが彼はこの男に助けられたことがあった。
「ほら、頂上まで行こうぜ。キャンプから帰ったら、飲みに行こうぜ」
~~~
夜。フェイクマウンテンからかなり離れた位置。
(正確には北に7km進んだ地点)
シェーレとの取引内容にはナイトレイドの情報は入っていない。だが、クレーエはナイトレイドのアジトの場所をおおよそ割り出していた。
「大臣も異民族の傭兵を使ってナイトレイドの拠点を探させていた」
しかし、誰一人として帰ってこなかった。大臣が雇ってい傭兵たちは、特級危険種相手にやられるほど弱くない。
ならば何故帰ってこないのか。答えは簡単だ。ナイトレイドに消されたのだ。
「その方角は北。地点はこのあたり」
降霊術を使えば、死んだ人間の残留思念や霊魂を見つけることなど容易い。
「うーむ、外れを引いたらしい。帰るか――――――――」
そう言って後ろを向いた瞬間、
「―――――――――――葬る」
背後からそんな声が聞こえた。アカメだ。
「曰く、人間の完全な死角はおおよそ120度らしい」
アカメの斬撃はクレーエの後頭部を捉えたかのように思えた。
アカメの斬撃は見えない壁のようなものに阻まれた。
「そんな無防備な場所を晒したまま、棒立ちでいると思うか?俺が」
「なぜ、ここにいる?」
「散歩だ。ホントだぞ?このあたりの
少し会話をするが、その後すぐにお互い武器を構え、睨みあう。
「なあ。もし、どんな願いも叶う理想都市を築きたいと言ったら、力を貸してくれるか?」
活動報告にてクイズとかアンケート企画とか実施中。
よかったらどうぞ。