お恥ずかしい話、評価を渇望してしまいこうなっているので
クオリティが怪しいですね。
ではどうぞ!
アニメか何かだったと思うけれど、「結城友奈は勇者である」なんてタイトルを聞いた事がある。
普段アニメとかはさっぱりだけれど、同じ名字のキャラクターがいる事を目にして、内容こそ知ろうとしないもののそこだけが記憶の片隅に残っている。
折角、なんて言ったら変かもしれないが、名字が一緒なのでタイトルになぞらえて僕の事を回顧する。そうすると、
「結城彼方は奏者である」
「結城彼方は敗者である」
この二つのワードこそ、僕を象徴しているんじゃないかと、考えざるを得ない。
かつて僕はピアノ奏者だった。とは言っても、プロデビューをしているだとか、若手期待の星だとかで注目されていた訳ではない。どこにでもいる普通の経験者。
….いや、それ以下だったけど。
習いたての頃は楽しかった。
ピアノを教えてくれる先生はとても優しく、どんなに小さなステップであろうと、新しい事がこなせるようになる度褒めてくれた。
僕自身上達のスピードが遅い事はどこか自覚していたし、発表会で上手くいかなくても、「習ってまだあまり経っていないから」
「慣れていないから」
そうお母さんや先生から励まされ、気に留めてはいなかった。
だけど。
いくらやっても上達の兆しが見えなかった。
明らかに同年代、同じくらいの経験年数の子たちより技術・表現力ともに劣っている。
それどころか、
自分より弾き始めて日の浅い人にすら抜かされる始末だ。
おかしい。
自分自身への憤りと焦りばかりが募る。
中学生になる前ぐらいまでは、それでも頑張ればどうにかなる、という根拠ない先人の教えを信じ必死に励んでいた記憶がある。
練習に練習を重ね、がむしゃらに弾き続けた。
けれども結局。
蕾が花開き、立派な花として咲く時はやってこなかった。
所詮僕は雑草だった。
ピアノをやめることに決めた、あの時のことはよく覚えている。
引く前から嫌な汗が止まらなかった。
不快感しか感じられず、ピアノを前にした瞬間感じた全身を走った悪寒。
そして弾こうとした正にその時。
それまでやっとの思いでイメージしていた
音が、頭の中から消えた。
未だにトラウマとして脳内を駆け巡る、中学3年生の頃の記憶だ。
それ以来僕は何事に対しても無気力になってしまった。
幸い、勉強は義務感から日々取り組んでいたのもあってどうにか、平均程度の学校に入学する事は出来た。
ただ、輝いているものを、人を、現象を、そのまま瞳で映し出す事は出来なくなった。
青春は、ほかの誰かがやっている。
僕の高校生活は一年が終わったところ。
行事や日々は僕というレールを避けて過ぎていく。空虚な高校生活2年目。
世界はセピア色。
それが僕、結城彼方だ。
***
「やっぱダメかー!!」
時計が9時半を指していた頃。
私はベットに背中から大きく倒れ込んで、ため息みたいに、けど、大きな声で喋った。
「うん、そうだね…
そう簡単に乗ってくれるタイプじゃないし、かーくん…」
電話でお話ししてくれてるようちゃんも、同じことを思うみたい。
少しでも「作曲」ていうきっかけを作ってあげられれば、そのうちトラウマも克服できるんじゃないかな…って思ったんだけれど。
「もう、これで10回目の失敗だよー!」
「…どうにかしてあげたいのにね、難しいよね……」
2人で悩むことしか出来なかった。
かなちゃんにもう一度、格好良くピアノを弾いて欲しくて。
色んな方法を試したけれど。
何度やっても結果は変わらずじまい。
その度にかなちゃんは、唇が千切れそうなほど、噛み締めながら、
ごめん、俺の為に。
でも無理だ、って。
今までも、そして今日話したスクールアイドルの事だって、別にかなちゃんの事だけを心配して言っている訳じゃない。
せめて昔みたいに、熱中できるものがあったかなちゃんに戻って欲しいから。
私とようちゃんは、
あの時からずっと、そう思ってる。
そして、あの時からずっと。
かなちゃんは戦っている。
いくらやっても上手くならなかった悔しさ、ピアノをやめてしまった後ろめたさの2つと。
「「うーん………」」
結局答えは出ないまま、次の日になってしまいそうだったのでまた明日、に回すことになってしまった。
かなちゃんみたいに音楽の事を知っていて、ピアノが出来る人がもっと身近にいたらなぁ、なんて有るはずもない事を思いながら、私は眠りについた。
お読み頂きありがとうございます。
相変わらず重くね?
そして。
あり得ない事をあり得させるのがラブライブだッ!!
次回もよろしくお願いします!