彼女を愛している   作:シャラシャラン

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記念すべき第一弾は「神谷奈緒」ちゃんです!

ツンデレとあの太眉が可愛い子になります。

アイドルマスターシンデレラガールズのキャラで、
代表曲は2nd side
アニメではトラプリの一員として活躍しましたね。

神谷奈緒ちゃんにバカ!って罵られたい。


神谷奈緒
第一話


 

 

 何気ない日常。

 そんなものは一番気づきにくいものだと私は知っている。いつもとかなり違うことが起こって、初めて今までの日々が日常であったことを知る。目の前ではワックスを頭に塗りすぎて光っている数学教師の授業を流し目で見ながら窓の外を見る。今日は仕事がないはずだ。しかし仕事がないからといっても暇ではない。事務所によってレッスン漬けだ。昔はレッスンのほうが圧倒的に多かった。しかし今では売れっ子ユニットとして紹介され、雑誌のインタビューからテレビ番組の収録。一言、忙しい。

 あぁ、私も前の席で寝ている奴のように気楽に生きたい。ってか寝すぎじゃないか。くそ、これで成績が悪かったら皮肉の一つでも言えるのにな。あいつに何も悪気はないんだろうが、あののほほんとした顔にときたまイラっとする。悪気はないんだろうがな畜生。

 授業は終わりチャイムがなる。お昼休みだ。私はパンを持ってきている、奴もお弁当を持ってきているだろう。席を立つと、右のちょっと前の席の女の子が話したそうにこちらを見ている。こ、これは、これは、ついに学友を増やせるチャンスなのでは。と思い接近しようとしたら。私を見ていた女子生徒の隣に友達らしき人物が駆け寄り、「せめて休み時間だけでも二人っきりにしてあげなよ」と呟き連れて行った。

 うぐぐぐ。そうだったそんな目で見られていたんだった。

「おい。修也起きろ。飯の時間だ」

「……ん。もうそんな時間か」

 むくりと起き上がる。ゆっくりと立ち上がるその姿はアニメの巨神兵を思い出させる。高身長に不愛想(というより緩んだ)な顔。後輩にはちょっと一目おかれているらしい。意味が分からん。

「ほら屋上行くぞ」

「うん」

 お弁当を取り出し私の後ろについてくる。

 く、そんな目で見るな!違う!違うから!お前らが想像しているような関係じゃなから。いや、確かにありがたいのだ。こいつがいるおかげで校内の男子や女子は不用意に近づいてこなくなったし。それなりに長い関係だから信頼できるし、まぁ悪い奴じゃないし、気も回るし、たまに私の分のお弁当を作ってきてくれるし、かっこいいいし、重い荷物持ってくれたり車道側に回って歩いてくれたりしてくれるし。そこではっと正気に帰る。

「奈緒?どうかしたの?」

「なんでもない!!」

 私の百面相に修也は眉を細める。

 どこか懐かしい雰囲気がある暗い階段を上がり、修也が代わりに扉を開ける。風が吹き込み制服のブレザーが揺れる。私はゆっくりと上がり光に包まれるように進む。背幅何倍かのフェンスに囲まれ、向こう側には街並みが見える。

「あれベンチがなくなってる」

「壊れちゃってね。事務員さんが新しいの注文してくれたらしいよ」

「地べた?」

「しかないね」

 フェンスにもたれてお弁当を広げる。私も隣に座る。が、それを見た修也が立ち上がり、私をひょいっと持ち上げ、自分の両足の間に私を座らせる。まるで人間座椅子だ。

「な、何するんだよ!」

「奈緒、いい匂いする」

「顔をうずめるな!」

 こうなった修也はてこでも動かない。ちゃっかり腰に手をまわして動けないようにされている。くそ久しぶりだったから油断した。

「弁当食べにくいぞ」

「食べれなかったら後で食べるよ」

「わたしたべにくいなー」

「食べさせてあげる」

「お、重いだろ?」

「むちゃくちゃ軽いよ」

 こうやって私を口説くというか、あやすというか、本当にいらいらする。この猫を扱う感じと同じというか。嫌ではないんだ、いやむしろ若干うれしく思うというか、あぁー!!わけわからん。もう飯を食う。

「はいこれ。奈緒の分」

「……ありがと」

 薄い青色の風呂敷に包まれた弁当箱を受け取る。

「だから先に言ってくれよな。というよりよく私は学校に来る日わかったな」

「北条さんに教えてもらった、今日はお仕事ないって」

「ふーん加蓮にか、っては!?いつアドレス交換したんだよ」

「この前のライブで」

 見せられたスマートフォンの画面には見慣れた顔がアイコンで登録されている。しかもトークの長さも驚きだ。私以外とこんなに会話しているの初めて見たぞ。うぐ、なんだか悔しいぞ。

「ほら奈緒の写真」

「なっ!?」

 そこには新しい衣装を着て鏡とにらめっこしている私の姿が。これは新衣装が予想以上にかわいくて凛と加蓮の三人で話していた時のやつだ。しかも若干着替えている途中だし。

「おま、なん、それ消す!」

「いや」

 ケイタイを奪おうと手を伸ばすが、身長で負けているのだ。手の長さで勝てるわけがない。それに加えて今は座っているのだ。届きはしない圧倒的な距離感。

 そんなときぐらりと体制をくずし修也の体に正面から倒れこむような感じになってしまう。まるで彼氏に甘える彼女の様な構図。これはまずい、学校の屋上で白昼堂々と何をしているのか。いや私たち以外に屋上を利用するような人物はいないから思う存分、いや今すぐ離れるべき。

 しかし(手に)まわりこまれた!

「こ、こら!離せ!」

「奈緒いい匂い」

 こらこっち来るなよ!恥ずかしいだろ、髪の毛をわしゃわしゃするな、セットしたんだからな。くそまたいいように遊ばれているな。いっそあきらめてみるか。ゆっくりと静かにし、修也の反応を見る。胸板にしがみついているような感じだが顔を少し上に上げたら修也の顔が見えるだろうが、恥ずかしさなのか、見れない。いやまじで上げたら当たるって。修也は何も言わず静かに私を抱きしめている。

「……おい」

 さすがに限界だ。お昼ご飯も食べなければいけない。こんな状況じゃなければもう少し、いや何を考えているのか。でもまたしてくれるし、って何を期待しているんだ。壁に掛けられている時計を見る。まだ時間はあるが早めに食べて十分前には教室に戻りたい。

「おーい修也?」

 上を向かずに声だけ大きくする。反応はない。ああくそなんていい匂いなんだよ、香水をつけている私よりもいい匂いじゃないか。志希とかではないしやめよう。背徳感あるけど。

「おーい。さすがに離してくれよ」

 ゆっくりと胸が動いている。しかし離してくれない。

 あれこれ。

「おい、起きろ」

 寝ている。

 絶対寝ている。

 軽くゆすったり、叩いたり、顔を見ずに声を出したり。いろいろと試したが彼は起きない。あれまずくないか。こいつ本当に起きないんだぞ。授業中だって先生たちが何も言わないのは、あきらめられているからだ。くそ、まじで、頼むから。ただでさえアイドル業のせいで授業に追いつけていないんだ。このまま屋上で修也に抱きしめられていて授業に遅れましたとか、ふざけているにもほどがある。いやいいんだけど、いやよくない!

「おい!!起きてくれ!!私、修也のお弁当食べたいから!!」

 しかし微動だにしない。

 手の力が強くなる。ぐっと体がより密着するようになり、少しだが苦しくなる。いっきに匂いが、洗剤なのかそれともこいつ特有の匂いなのか。眠たくなってきた、あぁダメだ。本格的に寝たらコイツを誰が起こすんだ。目覚めよ私!ぐっと何も考えず顔をあげてしまう。鼻先数センチといえばいいだろうか。近い、意外とまつ毛長いな。あと数センチ、ちょっと前に出れば。いや寝ているときになんてことを。え、ならば寝ていなかったらできるの?ちょっと勇気出せばできるし、いや今しかないでしょ。など脳内会議が始まる。もしかしたら、事故で。そう事故だ。事故ならば仕方ないじゃないか。そう事故にしてしまえばいいんだ。そう事故ならば、事故ならば仕方ないな。事故だから……

 今でも十分近いが少し前に顔をだす。まだ当たらないのか。ど、どれほど前に出ればいいのか。ゆっくりと本人には進んでいるようにみえるが、まったく進んでいない。まるでこの二人の関係性のようだ(迫真)。あと少し、あと少し……

「ふー一服一服」

「あっ」

「ん?お、神谷じゃ、あっ(察し)」

 タイミング悪く担任教師。

 先生はこちらを見てポケットから出したタボコを元に戻す。

「ち、ちが」

「いや、いいんだ神谷。そういえば学校に来るの久しぶりだったよな。邪魔して悪かったな」

「なっ!?違うんだ先生!」

「じゃあな」

 足早と申し訳なさそうに去っていく先生。

 ばたんと扉が閉まる音。ときたま聞こえる風の音。恥ずかししや虚しさがこみあげてくる。

 

「くそーー!!起きろ!!修也ぁあ!」

 

 

授業には遅れました

 お弁当は後で仲良く食べました。また作ってもらう約束をしたようです。

 

 

 

 




第一話なんでこんなもんです

現在予定しているキャラは

【アイドルマスター】

【アイドルマスターシンデレラガールズ】
渋谷凛、多田李衣菜、

【アイドルマスターミリオンライブ】
馬場このみ、伊吹翼

になります!

リクエストを随時活動報告欄にて受け付けています。
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