彼女を愛している   作:シャラシャラン

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ここからは
アイドルマスターミリオンライブ

に登場するキャラクター

馬場このみの話になります。

他のキャラクターと比べると若干シリアスよりです。

このみ姉さんの曲では圧倒的に「dear……」が好きですね。
ですがこの話のイメージ曲は「decidede」です。


馬場このみ
第一話


 

 

――――ごめんね、私やりたいことができたの――――

 

 

 

 

 

――――だから、一緒に、もう――――

 

 

 

 

――――ごめんなさい――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目が覚める。

 鳴り響くベルと携帯のアラーム音。

 ゆっくりと体を起こし、ベッドの隣にある目覚まし時計と携帯のアラームを切る。うるさかった部屋に静寂が舞い戻る。いつもなら二度寝を考える所だが今日はそうはいかない。朝早く事務所に向かいやらなければいけない事があるし、小鳥さんともミーティングがある。早く準備をしなければ。

「あれ」

 服に何かぽつりと落ちる。ゆっくりと、わかってはいるがそれを再認識するかのように右手を目元まで運びすくうようにしてそれに触れる。

 やっぱりだ。

 私、泣いているんだ。

 そうやって自分で理解した瞬間涙があふれそうになる。だめだ、前に進まなくちゃ。彼のためにも。もう昔のように戻ることはできない。触れるこぶしを強く握り、深呼吸。よし、と小さくつぶやきベッドから飛び出す。

「うぇえ!?」

 しかし昨日飲みすぎた事に忘れており一瞬ぐらりと体制を崩し、倒れる。どうやらまだお酒が体に残ってるようだ。

「(ウコン買ってから事務所に行こ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 だめだ、まだ気持ちが悪い。

 お腹の中に異物感というか、何かがぐるぐると渦巻いているような感覚。しかし今日は休むわけにはいかない。

 こんな時は自分の年相応ではない小柄な体を恨む。

 どうせなら私も莉緒ちゃんみたいな超絶ダイナマイトボディーを。なんて考えたところで意味はない。これからアイドルとして売り出していく私だ。こういった物好きな層には受けるだろう、不本意だが。もしかしたら私も千早ちゃんみたいな売り出し方をされるのか。

 くっ、とか練習した方がいいのかな。 

 こんな私を見たら彼、なんて言うかな。

 笑われそう。

 でも後悔はしていない、はずだ。

 この歳で捕まえた彼氏を手放すのは苦しかったし、彼といた時間を私何よりも幸せに感じていた。でも、でも私だって女の子だ。憧れだってある、ステージの上で輝く存在には。しかし私もそこそこいい歳だし前職は言ってしまえば書類仕事が多かったサラリーマンだ。

 そんなことを考えながら事務所に到着する。

 ぼろぼろのビルの中にあるわれらが765プロの事務者。そろそろ新しいところを考えた方がいいのではと思う。さすがに有名プロダクションの事務所がこれでは。小鳥さんに言ったところその予定はあったらしいがなくなったらしい。それに皆なんだかんだでこの場所を気に入っているのだ。

 よし、ともう一度小さくつぶやく。

 階段を上がり、事務所の扉を開ける。

「おはようございまーす」

「おはようこのみさん」

 事務所にいたのは赤羽根プロデューサーだった。

「あら赤羽根くん。珍しいわねこんな時間に事務所にいるなんて」

「そうですね。いつもは春香達の付き添いが多いですからね」

 赤羽根くんは765プロのプロデューサーの一人である。このプロダクションを長い間支え続けた敏腕プロデューサーである、そっちの業界では超有名人である。本人はそれをまったく気にしていないようだが、仕事先で彼の名前を何度聞いたことか。

「あれ仁尾くんは?」

「代わりに彼がアイドル送迎をしてくれています」

 そしてもう一人のプロデューサーが仁尾くんだ。彼は主にシアターに関する仕事をしてもらっている。ちなみに社長がティンときたとか言って連れてきた謎の多い人物である。わかっているのは顔つき的にハーフか、海外生まれというぐらいだ。しかし彼の腕は確かでメキメキ実力をつけている。実は半分警備員の仕事も兼任しているらしい。

「実は今日新しいプロデューサーが来るらしいんですよ!」

「あら小鳥ちゃんおはよう」

 おはようございます、そう言って赤羽根さんの席とソファーにお茶を置いてくれる。ありがとうと一言言って頂く。

 その新しいプロデューサーという言葉に赤羽根くんはにこにこしていた。そう私は事務の手伝いもしているかわ知っているのだが、夜通し仕事をする日は少なくないのだ。実はこの765プロ、アイドル50人に対してプロデューサーはなんとこの二人だけなのだ。ありえないって? 噂ではどこぞの大手プロダクションはこれよりも比率がおかしいらしい。いやだからと言って私たちがいいとは言えない。赤羽根くんはまだこの事務所が13人の頃からここに勤務していた、へっちゃらですよとか言っていたが。だめよ赤羽根くん。日本には労働基準法があるのよ。

 仁尾くんは事務所では無言で仕事をする子だけど、日本に不慣れな感じもするし日本語も若干拙いし。なにかと心配なのよね。まぁシアター組の子たちとは仲良くしているらしいわね。

「ちなみに新しく入るプロデューサーってどんな人なの?」

「うーん、それがあまり詳しく知らなくて。いつも通り社長が来てからの楽しみ―だって」

 さすがに名前と履歴書ぐらいみたいのだけれど。資格とか前職とかみとかないと教えることとか変わってくるし。

「あ、でも前はサラリーマンだって聞きました!」

 そうなんだ。

 そういって私はもう一度お茶を飲む。何か手伝うことあると聞いたらどうやら今日はその新人の子にいろいろ案内するから仕事は一通り終わらせたらしい。

「ってことは新人君はしばらく赤羽根くんと一緒にお仕事かな?」

「そうですね。僕てきにも仕事が楽になりますし、社長も僕が教えた方がいいとおっしゃっていたので」

 まぁそうだろう、仁尾くんは寡黙な男性だからね。

 さてと手伝えることなくなたしシアターに移動するかなと思ったところを呼び止められる。どうやら私にシアター案内を担当してほしいらしい。まぁ赤羽根くんもついてきてくれるらしい。だったらいいだろう。

「そろそろかな?」

 時計はきりのいい時間の10分前を指している。

 そんな中ノックが響く。

 小鳥さんは嬉しそうにどうぞーと言う。

 がちゃりいかにも古びた音をたてて開く扉。

「え?」

 

「どうも、皆崎康太と申し――――」

 目が合う。

 そこには数日前に目指す夢の為に分かれた彼氏がいた。

 

 

 

 






アイドルマスターミリオンライブより馬場このみでした。

 このみ姉さんには非常に大人っぽい恋愛をしてもらいたいと考えています。

 リクエストは活動報告にて受け付けます!
 お手数ですがそちらにて
 ・どのアイドルマスターなのか
 ・キャラの名前
 ・代表曲
 の三つを書いてお願いします!

 ではまた次回。
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