東方廻争録    作:六廻

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東方廻争録 プロローグ

えー、初めまして、六廻です

ん?キャラと名前が被ってる?気にするな

とまぁおふざけはさておき、この度は、こんな初心者丸出しな作品に興味を持って下さり、誠にありがとうございます。

誤字脱字、その他もろもろありますでしょうが、どうか楽しんでいってください。それでは、作者のながったるい話を呼んでくださった皆様、どうぞ、本編をお楽しみください……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

……あの日の事は忘れない、忘れる訳がない

心拍数を測っていた機械が0を表示し、

ピー-となった。

多くの看護師や医者が駆け寄る中、

独り離れた場所で固まっていた

-母が死んだ

その事実を、俺は受けとめられなかった

-16年前、俺が産まれてすぐに、父が死んだ

心疾患だった

その後は母の手一つで育ってきた

母はとても優しく、それでいてとても強かった

多くの武術を母は覚えており、特に弓道と剣道はプロと見間違える程で、弓道に関しては大会にも出ている

俺は週に最低でも2回は母に頼み、弓道を教わったり

剣道でボコボコにされたことも勿論あったが、それでも、多くの武術を教わってきた

今日だって、本当は薙刀を教わりに家の近くの道場に行く予定だった

しかし、それは叶わなかった

道の角、浮かれた俺は道路に出た

気が付かなかった、バイクが勢いを止める事なく突っ込んでくる事に

後で聞いたが、そのバイクの乗り手は窃盗で逃げていた犯罪者だったそうだ

母は俺が気付いて逃げるより早く、俺を押して……

    バイクと衝突した

俺はできる事を全てした

119番に服での止血、思い付く限りの事をした

それでも、俺は母を救えなかった……

-なにもかもが嫌になった

今までの思い出、記憶、経験、そして……自分の名前さえ、母の死と共に供養、つまり自分の名前を捨てたのだ

普通、こういった時はこういったのを大事にするものだが、俺は母を失った今、全てが意味のないものとなった

「……もう、どうでもいいや……」

家に帰り、俺はそのまま膝をついた

もうなにもかもがどうでも良くなった

自殺を覚悟した

しかし、俺は膝をついたまま、一瞬こう思った

ーーもう一度、会えないだろうか、会ってお別れを言えないだろうか、そうすれば俺は、まだ生きれるかもしれない、と

しかし、それは叶わない事は解っている、諦めようとしたその刹那

   目の前に穴が空いた

「……え……?」

俺が呆気にとられているや否や、次はその中から手が出てきて、俺を掴むとそのまま穴に引っ張ってきた

完全に油断していた俺は、抵抗一つ出来ず、その穴に入っていったーーーー

ーー夢を見た

小さな竜が現れ、なにか言ったかと思うと、なにかを俺に渡した

俺はそれを迷う事なく口に入れた

すると、身体の芯から温まる感じがした

力が溢れてくる様だったーー

「あら、やっとお目覚め?のんびり屋ね、私がいなければ死んでいたかも?フフ」目が覚めるや否や、いきなり随分と恐ろしい事を言われたのだが、俺は気にせず身を起こし、周りを見た

俺は山のそばの丘の上にいた

そして思ったーーとても綺麗な景色、いや、世界だと

「ここは……」

「あら、私より先にそれを聞くのね……まぁ、いいわ

いい加減聞き慣れたし」

少し残念そうな声のする方を見た

20代辺りだろうか、少し大人びた女性がこちらを見ていた

「いいわ、教えてあげる……ここは、忘れ去られし者達の楽園……

   名を、幻想郷という」

「………………?」唖然、というのが良いのだろうか

「まぁ、言っても理解できないであろうけど」

理解できなかった訳ではない

俺は名を捨てた身、誰の記憶にも存在しないとも言える

しかし、解らないことが一つあった、それはーー

「何故、俺をここに?」

あのまま放っておいても、別に問題はないし、俺は死のうとしてたのだから余計に不自然だった

「……別に、あなたを助けたつもりはないわよ?

ただ、あなたにお願いがあるだけ」

心を読まれた気分だが、取り敢えず気にしない

「……お願い?」

「そう、あなたに頼みがあるの……異変解決に、協力してくれないかしら?」

……恐らく漫画なら、〔ポカーン〕という効果音が有効であろう

「……異変?え、協力って、一体……?」

「えーと、そもそもここは……」

     -少女説明中-

「……成る程、様はその異変の元凶をぶっ飛ばしてくれ、と……そういう事だね、紫さん」

「ん-まぁ、少し物騒な言い方だけどそういう事」

(この子、少しあの子と似てる気が……)

「一応聞くが、俺のようなただの人間ができる事なのか?それなら尚更俺である必要が……」

「……まさか、さっきの覚えてないの?」

「?」

「はぁ……呆れた、本当に覚えてないだなんて…」

紫は聞こえる程大きなため息をつき、俺のズボンのポケットを指差し、

「ちょっと見てみなさい」と言った

言われたままにポケットを漁ると手のひらサイズの紙切れが出てきた

そこには、俺の簡単な詳細が書かれていて、最後の

〔能力〕というところに、

[ありとあらゆる鉱石を自在に扱う程度の能力]と記されている

「……どゆこと?」

「つまり、そこらの石ころからなにまで、あらゆる鉱石を自由自在に扱う事ができるの」

「例えば?」

「例えば……そうね、ちょっとその石ころを持ってみて?」

言われたとおり、拾ってみる

「それで……そうね、ちょっと剣の形を意識して?」

「ふむ……」少し石ころが光った

「そしたら心の中で、剣になれとーー」

「うお!?」

刹那、石ころが立派な剣になった

「……驚いた、まさかこんなに早く上達するなんて……

能力様々ね……」

「おぉぉ……」俺は紫の驚き以上にはしゃいでいた

そう、初めて母にーー

「………………」

そうだ、色々驚いていて忘れていた……

「……そういえば、竜神、あなたに力を与えてくれた……方がこんな事を言ってたわね」

 「異変を解決すれば、少しだけなら母親に会わせてくれるって」

「……ワン モア プリーズ?」

「だから、(以下略)」

「なん…だと……」

(この子、一体何処からそんなネタを)

「もう一度……解った、その異変、俺も協力する‼」

「そう、それはこちらとしては有難いわ」

「それで聞くが、一体どんな異変なの?」

「だんだん馴れ馴れしくなっているわね……

あなた、六道輪廻を知ってる?」

六道輪廻……何とか道っていう感じのだよね?それが一体……?」

「なら、地獄道は知ってるわね?実は今の地獄の奴等が一揆……今の外の世界で言うとこのデモを最近し出してね…此方まで来てとんだ異変になってるのよ」

「一揆って……一体何故?」

「個々の理由があるようだけど、一番多いのは『給料が少ない‼』なのよね……」

「……単純過ぎる……」

まぁとにかく、この異変で俺がすべき事は2つ

一つは、そこかしこのデモ隊は倒す事で地獄に戻るそうなので、そういう輩を殺る事

もう一つは、奴等の頭の見つけ、博麗の巫女と共に

ボコボコに……もとい捕まえ、異変を終わらす事

俺はさっそく出発しーー

「待ちなさい」

「……なにか?」

「どんどん口が悪くなるわね、お姉さん悲しいわ」

「いいから」

「もう、冗談の通じない子ね……これに着替えなさい、今の服よりも良いはずよ」

その服はまるで某S〇Oの主人公並みに黒い道着にズボンに下半身マント(あれの呼び方知らないよ……)に爪先辺りと踵辺りに薄く鉄が付けられた運動靴だった

「……ここで?」

「えぇ♪」

「それはちょっと、恥ずかsーー」

「文句言わないの、それ♪」

「え、ちょっと、やめ、ギャアァァァーーーー」

ーー3分後ーー

「……グスッウゥ~……」

「フフ、中々似合ってるわよ?」

紫の顔は、驚く程満面の笑顔だった……

「ウゥ、もう婿にいけない……」

「もう、悪かったって、だから、ね?」

そうして、異変解決への協力をする事になった俺は、

半べそかきながら、紫のスキマの中に入って行った…

            続く

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