今回のお話は、散々霊夢から逃げているとこから始まります
では、どうぞ、お楽しみください
「はぁ……はぁ……」逃げに逃げて三千里、
と言った感じか、もう日が暮れ夜になり、
いつの間にか霊夢もいなかった
「……か、帰、た…のか…?」
まだ少し慣れない飛行を半日近くして、
多くのデモ隊を蹴散らしたのだ、
力(※)が底をついても可笑しくない(※魔力や霊力の類)
俺は朦朧とする意識の中、自分が倒れて行くのを、
誰かに受け止められたのをみてすぐ、意識が飛んだ…
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「……………………!」ガバッ
「ひゃ!?」「起きた!」「良かったわ、上手くいって」「さすがね?パチェ」「咲夜さん、驚きすぎ…」「何か言った?中国」ジャキ「……いいえ、何でもないです」「止めなさい、客人が驚いてるわ」
「……………………」ポカーン
「いえ、むしろ状況が読めていないのかと……」
ザッツライト!とちょいボケしたいけどそれは置いといて……
「えーと…………」
「そう言えば、自己紹介がまだだったわね
私はここ、紅魔館の主にして、誇り高き吸血鬼、
レミリア・スカーレット
左から順に、メイド長の咲夜、妹のフラン、大図書館の司書のパチュリー、そして門番の中……美鈴よ」
「言おうとしましたよね‼?今中国って言おうとしましたよね‼?」
「うるさい‼」ジャキ
「……解せぬ…」
「まったく……あなたはさっき、この門番に抱えられて連れて来られたの」いや、ナイフをしまいながら言われましても、どう感謝すべきか……だけど、状況は分かった
俺が倒れそうになった時、助けてくれたのはこの門番の人で、ここで俺をみんなで助けてくれていたようだ
……はっきり言おう
「……やさしぃなぁおい‼」
「「「「「……へ?」」」」」ポカーン
「え、あ、いや、その……」心の中でシャウトしようとしたのが、つい口に出してしまった……
「やさしいって……当たり前の事をしたまでだよ、ね?お姉様」
「外の人間はそれだけ無慈悲なのかしらね?レミィ」
「……さぁ?少なからず、私達のようなのは外の世界では珍しいのかもね」
レミリアはそういって、部屋を出ていった
「……もう夜も遅いですし、今日は泊まっていかれては?」確かに、もう外は真っ暗で、月明かりは雲のすきまから覗く程度だった
「…そうですね……では、御言葉に甘んじて……」
「ねぇねぇ、それじゃ寝るまでフランと遊ぼ?」
「駄目ですよ、妹様
この方は魔力切れで倒れたばかりで、ほとんど動けませんし、幻想入りしたばかりという事ですから、
弾幕ごっこなんて出来ません」
「え~!やだ、遊ぶの!」
「……明日じゃ駄目かな?弾幕ごっこについて色々教えて欲しいし、ね?今日はお休みしてさ」
「むぅ~!分かったよ~……」
そういって、フランは咲夜と共に部屋を出た
「……すごいわね、フランの駄々を止めるなんて」
「ホントですね、私でさえ苦労しますのに
兄弟とかいるのですか?」
「別に、昔の自分に似ていただけですよ
その度に今みたいに母に……」
「?どうかされました?」
「い、いや、その、別に……」
「……美鈴、そろそろ門番の仕事に戻らないと、咲夜に串刺しにされるわよ?」
「な!?それは困ります‼あれはかなり痛くて……」
そうして、美鈴は急ぎ足で部屋を出ていった
「……ありがとうございます、パチュリーさん」
「パチェで良いわ
それに、トラウマは触れないのが当たり前よ」
「……ありがとうございます」
「お礼なんて良いわ
……さてと、そろそろ私も戻るわね
…それじゃ、お休みなさい」
「はい、お休みなさい」
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「……どうだったの、パチェ」
「えぇ、確かにあなたが言う通り、
“適性有り“でしょうね」
「そう……フフフ、それじゃ、後が楽しみね♪」
そう言って、レミリアは不敵に笑った……
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「………………うーん……」あれからどれ程寝たのか、
「あら、起こしちゃった?」と、当然のように
俺の上に乗っているレミリア
「…………なにしてんの」一応言うが、俺は寝ぼけてる
「あなたの可能性を引き出そうと思ってね♪」
そう言うとレミリアは、じわじわ近付いてくる
そして、
「…いただきます♪」カプッ
「ッ!」噛まれた、首を
今まで味わった事のない激痛が首から全身を駆け巡る
「が、あぁあ、あぁああぁぁあ!」力の使いすぎで
全身筋肉痛で抗えない
「…………あら?もう噛んでないのに……」
レミリアは噛んですぐに歯を首から抜いていた
ほんの一滴しか吸っていないのだ
しかし、
「あぁああぁぁあ!」体が、熱い…!
全身が燃えてしまいそうな程だった
もうここで終わりなのか……ここで死んでしまうのか
ーー少しの間だけ、母に合わせてくれるそうよーー
「………………い」俺は、熱くて動かない体を無理矢理
動かし、起き上がる
「………なんて?」レミリアは俺の上から降りて、鋭い目で俺の答えを待つ
「こん………………ない…!」
「こんなとこで、死ねない!」
「…ならばその覚悟を、私に魅せてみなさい!」
「うぅぅおぉぉおおぉあぁあぁぁあ‼」
身体中の熱さが、背中に集中する
その熱さは体の中で形を変えて、外に出て行くような感じがしたその刹那ーー
大きな右に白、左に黒のコウモリ状の翼が
背中に広がり、
大きく円をかたどった
「……素晴らしい、さながら白が三善趣、黒が三悪趣
といった感じかしらね フフフ♪」
「…………………」
意識が朦朧とする
今日で二度目だ、俺は気絶する直前、こう思った
ーーこんなんで、異変解決出来るのかな?っとーー
続く
翼は気絶すると同時に消えたという
この力はなんなのか、何故レミリアはこれをしたか
それはまた、次回……
次回、「ウェイク・アップ」