Colorful Star Project   作:SIVERREX

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初めまして、SIVERREXと申します。
今回一応初めての執筆なので至らない部分など有ると思いますが、温かい目でのんびり見て頂けると幸いです。
一応オリキャラが数人出るので簡単にご紹介だけ。

主人公(プロデューサー)
リヴェル(RV)
22歳・男
346プロの大阪支部のスタッフとして働いている。一応エリが居ない時のスタッフのまとめ役だったり。

上司
エリ
33歳・女
346プロの大阪支部のスタッフの総括リーダー。スタッフに対してはかなり厳しいが、皆からは尊敬されている。過去にプロデューサーの経験有り。

同僚
ユース(YS)
22歳・男
リヴェルと同じく346プロの大阪支部のスタッフとして働いている。リヴェルと同期な為か、一緒に行動することが多い。お互いに尊敬できる友人でもある。

プロデューサー
アサルト(AS)
31歳・男
凄腕P、3年で担当するアイドルをアイドルマスターの称号までプロデュースするという業界ではトップクラスの実力。色々と謎に包まれてる。


第一章「スタッフからプロデューサーへ」
第1話「Colorful smile and life」


??「リヴェル君お疲れ様」

 

RV「あ、エリさんお疲れです」

 

ふと、片付けをしている時話し掛けてくれたこの人はエリ。私の上司であり、命の恩人でもある。

 

エリ「照明、良かったわよ。最初の頃と比べて本当に成長したわね」

 

RV「まあこんな大きなライブの照明担当任されたら嫌でも気合入りますよ…プレッシャーも凄いし」

 

とはいえやる事が一緒だったので難しかったと言われればそうでも無い。割といつも通りの事をしていれば良いだけだったが、緊張のせいでそれが出来なくなってしまうのがとても怖かった。緊張って何でもかんでも台無しにする可能性が有るから凄く困る。

当然それを経験したから言えるのだが。

 

エリ「まあ結果的に成功したじゃない。私のスタッフ陣の中でも照明関係を任せれるのは貴方しか居なかったし」

 

RV「30人近く居るのに照明担当1人っておかしくないです!?でもお陰様である意味特等席みたいな場所からライブ見れたのでそれはそれで良しなんですけども」

 

エリ「確かにあそこならライブしっかり見れるわね…後で特等席チケット代請求しようかしら」

RV「勘弁してくださいって!ちゃんとやる事やってましたし!」

 

流石に特等席のチケット代なんか請求されたら、もれなく私の財布が軽くなるどころか餓死寸前までいってしまう。低所得だし。高卒だし。

 

エリ「まあ仕事振りに免じて無しにしてあげるわ、でもあそこから見たライブはどうだった?」

 

RV「うーん、言葉にするのは難しいですが…アイドルってすげえなって思いました。今日出てた島村卯月…でしたっけ。あの子の笑顔とか本当に良かったですし、観客をあれだけ湧かせるってのもまた凄いなって思いましたし」

 

エリ「へえ、前まで貴方アイドルとか興味ないって言ってたけども興味出てきた?」

 

RV「今は…興味ないと言えば嘘になりますね。今日のライブを見て、何と言ったら良いのか…心動かされたというか」

 

エリ「良い傾向じゃない、今日のライブのスタッフを任せて正解だったわ」

 

ケラケラと笑いながらエリさんは褒める。任された時は不安だったがまあこうして褒められる位の出来にはなってたのかな。

 

RV「でもそう考えたら、スタッフでこれだけのプレッシャーを感じるのに、このライブを企画したプロデューサーの人ってどれだけの重荷というかプレッシャー感じてるんでしょうね…」

 

いちスタッフでもこのプレッシャーなら企画者とかどれだけの重荷を背負ってるのかが気になった。いや、プレッシャーってレベルじゃなさそうだが。

 

エリ「あそこに居るプロデューサー居るじゃない。あの人プロデューサー歴3年の若手の人なんだけども、周りからは凄腕プロデューサーと呼ばれているし、今ではこの346プロの大黒柱を担ってる人よ」

 

エリさんが指を差した先には、ライブの後始末でスタッフに指示している人が居た。ああ、あの人か。

 

RV「へえー、とんでもない人だったんですね…慣れてるんですかね」

 

エリ「経験だけじゃないわ、あのマネジメント力、現場経験、そして担当のアイドル達からの信頼。それら全てが備わってる。少なくとも3年でコレだけの事を成せるなんてベテランもお手上げ状態ね」

 

3年って私がスタッフの経験した年数より短いのか…こういうのを聞くと、軽くプレッシャーを感じてしまう。

 

RV「プロデューサーって凄いんですねぇ…」

 

エリ「あら、貴方もプロデューサーやってみる?」

 

RV「遠慮しときます。私にはそれだけの重荷背負えませんよ…性格的に向いてませんって」

 

向上心の無い話かも知れないが、私にはスタッフという立場でこそこそやってる方が気が楽だ、いや本当に。だって考えてもその重荷は計り知れないし、こんなライブで失敗した時なんか正気で居られるか分からない。

 

エリ「残念、興味あれば上に推してあげたのに…」

 

RV「エリさんそういえば元プロデューサーでしたっけ」

 

少し前の飲み会で確かそんな話をユースと私にしてた記憶が有る。

 

エリ「ええ、そうよ。私の過去話聞きたい?聞きたいのかしら?」

 

と、エリさんは意気揚々に話そうとするが、聞いてたら確実に1時間拘束コースなのでサラッと流しておく事にする。毎回拘束されるので流し方も身に付いて来た。こういうの渡世術って言うんですかね。

 

RV「いえ、別に良いです」

 

エリ「少しは興味持ちなさいよ!後学になるかもしれないわよ!?」

 

RV「だって話すと長くなりますし?この後もスタッフの片付け有りますし?」

 

エリ「チッ、スタッフという立場に助けられたわね。まあ良いわ、私はまた上に報告に行くからライブの後片付けよろしくね」

 

と、エリさんはそのまま去ろうとする。あ、そういえば聞くの忘れてた。

 

RV「了解っす。あ、終わったらそのまま全員解散して帰って良いですかね」

 

エリ「構わないわ。終わりの報告だけお願いね」

 

RV「了解っす。では失礼します」

 

エリ「はいはーい」

 

一礼してから、私も片付けに向かった。

 

 

 

 

エリ「(…プロデューサーに向いてない…か。)」

 

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―ライブ会場―

YS「リヴェル何処行ってた!お前が居ないと照明片づけられないだろう!」

 

戻ってくるなりユースが怒る。ああ、ちょっと長話し過ぎたか。

 

RV「あースマン、ちょっとエリさんの所に報告に行ってた」

 

YS「照明と座席のゴミ拾いと音響機材以外は片付いたから照明の方頼むわ」

 

RV「オーケー。何人か力仕事要因借りるぞ」

 

数自体は大した事は無いのだが、如何せん重い。なので人数が少し必要だった。

 

YS「おう、終わったら最後にゴミ拾いで終了だな」

 

RV「それ終わったら解散で良いってさ」

 

YS「最高かよ。終わっても9時位だから打ち上げ行けるぞ。なあ?(チラッ)」

 

そう言いながらユースは明らかに目線を私に向けてくる。よっぽど飲みたいんだろうなコイツ。

 

RV「…私は飲まんぞ」

 

YS「…(細目)」

 

飲まないってば。下戸だし。

 

RV「露骨に嫌な顔すんな」

 

YS「頼むよー、一生のお願いだから」

 

手を摺り合わせながら私に涙目でお願いしてくる。男の涙目の御願いなんて誰が得するんだ。

 

RV「お前な、過去に一生のお願い何回使ったか覚えてるか」

 

YS「14回。俺の命は108式まで有るぞ」

 

RV「一度頭打ってその命全部墓に持って行け」

 

こんなくだらないやりとりも、もう数え切れない位にはやってる気がする。当然いつものことだし、こういうのは嫌いじゃない。

 

YS「そこの墓地全部俺の名前が刻まれるな!光栄だ!まあ冗談は置いといて。酒飲まないのなら良いのか?」

 

RV「それなら付き合うが…誰か呼ぶつもりか?」

 

妥協案を出したのは良いが誰連れてくるつもりなんだろうか。

 

YS「参加スタッフ全員」

 

予想以上だった。

 

RV「多いわ!まあ良いけども、取り敢えず照明片づけ終わったら連絡するよ」

 

YS「オーケー、じゃあ頼んだ」

 

と、ユースはまた別の場所へ向かって行った。

 

RV「さて、もうひと頑張りするか…」

 

 

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―大型照明置き場―

RV「良し、取り敢えずコレで運び出すのは終わりか…後は…メンテナンスか」

 

にしても今回のライブ本当に凄かったな…初めてこんな大きなライブというものを体験したし何よりあのアイドル達の良い顔が頭から離れねえ。客として純粋にライブを楽しむのも有りかな。

 

RV「あ、この機材ネジ緩んでるな、後で報告しとこう。」

 

作業しながらふと思う事がある。エリさんが今回のライブの照明担当任せたのってもしかして私にライブ見せる為だったのか…?いやまさか其処まで配慮してる訳無いよな。

 

RV「あー…本番中にこれ外れなくて良かった…ガッタガタじゃねえか…」

 

割と冷や汗をかいている。本番中のハプニングは私が最も苦手とする事態だ。割とパニックになるから恐ろしいのよなぁ…

 

??「あのー…」

 

うーん、プロデューサーなぁ…エリさんもこんな大きなライブの企画とかやってたんだろうか。そこらへんはかなり気になるから、一時間拘束コースでも聞いてみるか。

 

??「すみませーん…」

 

…エリさんのあのスタッフのまとめ方が上手いのはその経験も有るってのも考えられるな。厳しいけど。

??「あのっ!すみませんっ!」

 

そんな考え事してたら耳元から凄い声がした。

 

RV「オワァ!?何方さんですか!?」

 

その場で飛び跳ねて思いっ切り転んだ。我ながらオーバーリアクション過ぎると2秒後に思った。

 

??「あ…驚かせてしまったみたいですみません!私、小日向美穂と言います!」

 

私を呼んでいた女の子はそう名乗った。スタッフ…じゃなさそうだな。

 

RV「あ、これは御丁寧にどうも。リヴェルと申します」

 

美穂「あの…これスタッフさんにリヴェルさんの所に持って行ってくださいと頼まれましたので持ってきたのですが…」

 

小日向美穂と言う女の子はそういうとケースの様な物を私に手渡してくれた。あ、これってもしかして。

 

RV「ああ、私の工具セットだ!ありがとうございます助かりました!」

 

良かった良かった、完全に忘れてたから助かった。

 

美穂「…とても、大きな照明ですね」

 

その女の子は機材を見上げながらそう言った。大体人の背丈よりも高い機材だが、改めて見るととても大きく感じる。

 

RV「ですねぇ、コレだけの大きさの照明動かしてたって自覚が、未だに湧きませんね私も…」

 

美穂「先程のライブの時にはリヴェルさんが動かしてたのですか?」

 

RV「直接、って訳ではないですが彼処に有る機械で全て制御して動かしてましたね。彼処は照明とか音響とか操作できる部屋なんですよ」

 

この照明機は全て統括システムにより動きを制御している。

 

美穂「凄いです、そんな大役を任されてたんですね!」

 

そんな目を輝かせながら言われると照れる。いや、大役なのかもしれないけど、その顔で言われると照れる。

RV「いやいや、私はただ機械を触ってただけ。本当に素晴らしいのは今回のメインであるアイドル達ですよ。それをサポートしただけです」

 

美穂「それでもそのサポートが有ったからこそコレだけ盛り上がったんだと思います!」

 

おお、眩しい眩しい。私には勿体無い位の眩しい笑顔だ…。あ、ふと気になった事が有る。

 

RV「うーん、ちょっと照れるな…そういや小日向さんは何故このライブに?」

 

美穂「私は今はアイドル養成所に居るんですけども、勉強という名目で今回のライブを特別に中から見せて貰ったんです!」

 

アイドル養成所…あ、そういやエリさんが見学の子も居るとか言ってたな。

 

RV「成程、だから後片付けにも参加してたんですね」

 

美穂「私はライブってアイドル達が歌って踊るだけのステージじゃない事を実感しました。リヴェルさん達、スタッフの皆さんや観客の皆さんも合わせてのステージこそがライブなんだと」

 

RV「私もスタッフをしててそう感じましたね。本当にライブって奥が深いですし、何が起こるかも分からないからスタッフの私としては終始緊張状態ですし」

 

主役と裏方が揃ってこそのイベントなのはこの仕事をしてきて私も感じたから小日向さんの言う事は凄く分かる。

 

美穂「皆…凄いな…緊張してるのに最高のパフォーマンスが出来るんだ…私なんか緊張しちゃったら何も出来ないのに…」

 

RV「緊張は誰にでも有るものですしそれをプラスに変えるかどうかは自分次第なんですよね。私もプレッシャーとか死ぬほど弱いですよ?」

 

初めてのライブのスタッフ体験した時真面目に足震えてたのは内緒のお話。

 

美穂「それでも、リヴェルさんはちゃんと役割と成し遂げました。それはとても凄いことだと思うんです」

 

…確かに最後まで成し遂げるのは大変だとは思うが、それでも私にはどんな時も自分に言い聞かせている言葉が有る。

 

RV「小日向さん、スタッフの私が言うのもアレなんですが1つだけこう、心に留めて頂きたい言葉が有るんです」

美穂「心に留めておきたい言葉…?」

 

そう、いつだって私は

 

RV「"何事も笑って楽しめ。"それは小日向さんがアイドルなる為のレッスンも、アイドルになってからの本番のステージも、常に笑いましょう。人生笑っときゃ何でもかんでも上手い事いくもんですよ。ハイ笑って!」

 

美穂「えっ!?あっ、こう…ですか?」

 

変に無茶振りしてみたが、まあそうなるか。無理矢理の笑顔はやっぱり映えないなぁ。

 

RV「うーん、硬い、ハードです。もう少しソフトにいきましょう。スイーツでも想像してみましょう。小日向さんは今スイパラに居ます。その時の気分は?」

 

美穂「スイーツ…どれもこれも美味しくて…色々な物を食べて…」

 

おー、緩んで来た。私は甘い物苦手だが女の子なら多分すいーつとか好きだろう。多分だけど。

 

RV「それです!その今の顔!非常に良い、見てるこっちも笑顔になる笑顔です」

 

美穂「えっこんなので良いんですか?」

 

RV「それを維持することです。良い笑顔は周りも笑顔になり、またその周りも笑顔になります。良いこと尽くめでしょう」

 

厳密にはずっと維持は難しいけども、ほろっと出てくる笑顔がやっぱり一番良いのよなぁ。

 

美穂「ふふっ…なんだかリヴェルさんプロデューサーみたいですね」

 

RV「私が?」

 

意外な言葉が飛んできた。私がプロデューサー?

 

美穂「はい。まるでアイドル達を導いてくれそうな、そんな雰囲気がします」

 

RV「まっさか。私にはそんなセンスも素質も無いですよ」

 

あんまりセンスとかは口にしないタイプだが、如何してだろう。何故か否定してしまった。

 

美穂「ふふっ…あっ私そろそろ行きますね。さっきの言葉、心に留めておきます!」

 

そう言うと小日向さんは駆け足で去って行く。時間取らせて申し訳無かったな。

 

RV「ただのスタッフの言葉なのであんまり気にしないようにー!って行ったか。さて、片付け終わらせてちゃちゃっと報告行くか」

 

 

 

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―ライブ会場―

 

RV「おーい、ユースー。終わったぞー」

 

クソ重い工具セットを持ちながらユースを呼ぶ。いや、これ小日向さん良く持って来れたな。

 

YS「オッケー!こっちも全部終わった!」

 

スタッフA「ユースさん早く打ち上げ行きましょう!」

 

もう人集めてたのかコイツ。スタッフ総集結してるし。

 

YS「焦るな焦るな、エリさんの所に報告に行かなきゃならんからな…リヴェル頼めるか?」

 

RV「了解、行ってくるから先に打ち上げの店行っててくれ」

 

大体このメンバーならエリさんに報告に行くのは私だからまあ、その役は引き受けて先に皆を行かせる事にする。

 

YS「ほいほい、ちゃんと来いよー!」

 

RV「行くって!」

 

 

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―楽屋―

RV「さて、エリさんアソコら辺に居ると聞いたが…」

 

とは言っても人の気配は無い。既に片付けた後なので何も無い。と考えていると

 

RV「ん?何処からか話し声が聞こえるな…誰だ?」

 

人の気配が無かったが話し声は聞こえる。おいおい、幽霊とかそんな類の物は勘弁してくれよ。ビビッて逃げ出すぞ私。

 

??「…の件ですが…が…まして」

 

聞き覚えのある声だな…エリさんか?

 

??「…」

 

もう一人居るな…エリさんの隣に居るのは…今日のライブのプロデューサーか?

 

エリ「ええ、必ずご期待に…あら、リヴェル君じゃない。撤収の報告かしら?」

 

近づいてみるとエリさんが此方に気付いて話した。横に居るのはやっぱり今日のライブのプロデューサーか。

 

RV「はい、全て終わりましたので報告しようと」

 

エリ「了解。全員もう帰ってもらっても大丈夫よ」

 

RV「了解しました。本日はお疲れ様でした」

 

一礼して去ろうとすると、

 

エリ「お疲れ様…の前に貴方に紹介する人が居たわね。此方、今日のライブのプロジェクトリーダーであるアサルトプロデューサーよ」

 

AS「初めまして、アサルトと申します」

 

成程、この人はアサルトと言うのか。覚えておこう。

 

RV「此方こそ初めまして。今日のライブ、素晴らしかったです」

 

エリ「彼は私の直属の部下のリヴェルと言います。今回のライブの照明担当スタッフですね」

 

AS「そうでしたか。スタッフの方々のお陰で素晴らしいライブにする事が出来ました。感謝しております。」

 

RV「いえいえとんでもない」

 

多分この人の苦労に比べれば私なんて本当些細な物だと思う。誰か一人の失敗が全てこのプロデューサーに来るって考えるだけで胃が痛くなる。

 

エリ「ああ、リヴェル君。私達もう少し話す事有るから帰って貰って大丈夫よ、お疲れ様」

 

RV「イエッサ、お疲れ様でした」

 

そう一礼して今度こそ去った。

AS「彼が先程の話の人です?」

 

エリ「ええ、見所は有りますし彼はスタッフにしておくには勿体無いですし…何より若いので何とかチャレンジさせてみたいのですが…本人が乗り気にならないと話になりませんね」

 

AS「…周りの人の話では、貴女もプロデューサーになった時は乗り気で無かったと聞きますが?」

 

懐かしい話をするわねこの人も。その事情を知ってる人間ももう少ない気はするけれども。

 

エリ「あら、昔の話ですわ、だから私は失敗したのです。生憎、あの子には私と同じ道を歩んで欲しくないのです。彼を拾ったその時から私はプロデューサーにするつもりでした」

 

AS「その事を彼には?」

 

エリ「伝えてませんわ。だって彼からそういう志願が無いと話にならないでしょう?」

 

押し付け、強要。それは彼にとっては逆効果。なら、彼自身からプロデューサーへの道を開かせなければいけない。

AS「分かりました。その時にはサポートさせて頂きます。」

 

エリ「その時はよろしくお願い致しますわ。必ず、彼をプロデューサーにしてみせますので」

 

 

とは言っても難しいけどねぇ…彼頑固だし。でもなって貰わないと困るのよね色々と、ね。

 

 

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―打ち上げ会場―

RV「悪い、遅れた…ってお前らどれだけ飲んでんだ…」

 

あの後、ダッシュで打ち上げの店に入った。

 

YS「リヴェル座れ!そして飲め!」

 

良し、回れ右。

 

RV「帰って良い?」

 

YS「悪かった、飲まなくて良いから座ってください」

 

ユースは土下座しながら謝ってくる。頭軽いなコイツ。

 

RV「はいはい、取り敢えず烏龍茶でも飲んどくよ」

 

そういうとスタッフの1人が烏龍茶を注文してくれた。

 

YS「あー酒が美味い…そういやエリさん何か言ってたか?」

 

RV「いや、特には何も。強いて言うならさっき今日のライブのプロジェクトリーダーのプロデューサーさんに会ったぞ」

 

YS「ほう?アサルトプロデューサーにか?」

 

先程の出来事を思い出す。

 

RV「ああ、エリさんと一緒に居たんでな、何話してたかは分からないが」

 

YS「ライブの事とかこれからの事じゃね?」

 

まあライブの話なんだろうとは思うけれども。茶を飲みながら思う事が有る、何故私を紹介したんだろうか。

 

RV「どうだろうなぁ、あの人の事だから何考えてるか分からねえ…」

 

YS「尤もだな、それより今日のライブの卯月ちゃんクッソ可愛かったよな!」

 

ユースは話を切り替えると、そう声を大きくして他のスタッフに話す。

 

スタッフA「卯月ちゃんの話と聞いて!!」

 

スタッフB「飛び出てきました!!」

 

スタッフC「僕は輝子ちゃんが…」

 

と、完全にいつものアイドル談議が始まった。興味はそんなに有る訳では無いが、聞くのは楽しい。

 

YS「あー分かる、クッソ燃えるなアレ、いや、精神的にも肉体的にも」

 

スタッフC「アレ演出担当のスタッフクッソ熱いでしょう…だって本物の炎使ってましたし…」

 

RV「いやーあの時照明楽で良かったわー」

 

実際あの演出は本当の炎を使って照明代わりににもしていた。

 

YS「良いよなお前は休みが有って!!!」

 

お前も休んでたけどな。

 

スタッフA「にしてもあの演出最初無かったって聞いたけど、誰がアレ発案したの?」

 

RV「多分なぁ、発案エリさんだと思う。」

 

YS「あの人一応スタッフリーダーだよな…良く決めれたな」

 

RV「まあエリさんだし」

 

スタッフ一同「「「わかるわー」」」

 

大体この言葉でスタッフ全員が毎回納得する。"エリさんだから"この言葉の汎用性が高過ぎる。

 

YS「リヴェルお前はあの中で誰が良かった?お前はライブ見るの初めてだろう?」

 

RV「私は…誰が良いってのは決めれないな…其々が別々の良さを持っていた。どれも素晴らしかったなぁ」

 

ユースがそう話を振って来ると、私が思う事をそのままに伝えた。

 

YS「なんだー推しとか一人も居ないのか?」

 

RV「推しか…まだ居ないな…これから決めていくさ」

 

YS「ようこそアイドルの世界へ」

 

勝手に未知の世界へ入れられたぞ。

 

RV「まるで私が沼にハマったような言い方するな」

 

YS「沼だもん、全身浴」

 

まあ、正直否定はしないけどさ。

 

RV「私浸かるとしたら頭まで浸かるから否定はしないけども」

 

ユースはヘヘっと笑いながら肩を掴んで来る。

 

YS「さて、まだまだ今日は飲むぞお前等!!」

 

スタッフ一同「「「おー!」」」

 

まー、長くなりそうだ今日は。

 

 

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―打ち上げ終了後―

YS「リヴェルどうする?今日は泊まるか?」

 

呑み会が終わり、各々が帰路に着く中でユースと2人、帰る方向が同じなので歩いていた

 

RV「いや、大人しく家に帰るよ、明日実はエリさんに呼び出されててね」

 

そう、以前から伝えられていたのだが、明日用事に付き合って欲しいと頼まれていた。

 

YS「まーた連れ回されんじゃねえの」

 

RV「98.5%そうだろうなぁ…」

 

YS「まあいいいや、気を付けてな!」

 

RV「おう、じゃあな」

 

 

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―自宅―

RV「おー今日は死ぬほど疲れた…」

 

家に着くといつもの散らかった光景が目に入って来る。家と言っても事務所内の倉庫だが。

 

RV「ライブか…また個人的に行ってみてえな…」

 

慣れてしまった場所なので特にそんな事は気に留めずに、今日のライブを思い返してみる。思えば色々有った日だった。

 

RV「朝早くにエリさんに呼び出されてるし早めに寝るか…土曜日なのに何するんだろうなぁ」

 

ウチ、ブラック企業じゃないとは思うが何なのだろう。プライベートな事なのか、仕事なのかはっきり分かってない。

 

 

zzz

 

 

気が付いたら寝てしまっていた。

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―翌日―

 

―新大阪駅―

エリ「ハローリヴェル君、御機嫌如何かしら?」

 

曇り一つ無い天気の良い中、スーツ姿で来たエリさんにそう言われる。正直眠いです。

 

RV「本音を言うなら土曜日の朝早くに呼び出されて機嫌は良くないです!」

 

エリ「コンディションばっちりね!早速行くわよ!」

 

完全にスルーされましたねはい。

 

RV「何処に行くんですか…」

 

エリ「決まってるでしょ!東京よ!」

 

はい、今なんと?

 

RV「は?東京?」

 

エリ「イエス!TOKYOよ!346プロの本社へ行くわよ!」

 

RV「また東京に何しに行くんです?」

 

エリ「具体的には見学ね。私も少し話したい相手が居るしリヴェル君にも向こうの雰囲気掴んで欲しいし」

 

ん…?見学…?雰囲気?掴む?

 

RV「えっ私もしかして異動とか無いですよね?」

 

エリ「ああ、即異動とかじゃ無いから安心しなさい。ただ1週間ほど滞在するわよ」

 

即ってあの。何れは有るとか?

 

RV「は?その滞在の予定とかは…?」

 

エリ「全部私が宿とか取ってるわ。当然経費で落ちるわ。」

 

話逸らされてる気がするぞこれ。

 

RV「そうじゃなくて!!いや良いです…にしてもまた急ですね」

 

エリ「一ヶ月前から決めてた事だけどね、勿論上司命令ね♪」

 

RV「横暴だぁ…」

 

いつもの事と言えばいつもの事なので、諦めて従う事にする。…でもどんな事が有ってもこの人に言われたら異動だろうがなんだろうが従うけども。

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―新幹線内―

エリ「あ、リヴェル君その駅弁美味しそうね、1個頂戴」

新幹線に乗る前に経費で落ちると聞いたので、ささやかな反抗として一番高い弁当を買った。うな重弁当最高。鰻最高。

RV「嫌です、これ私のですから」

エリ「ケチ」

RV「貴方に言われたくは無いですよ!」

そんなやりとりを2時間位繰り広げていた。

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―東京―

RV「暑いっすね」

 

新幹線とは速い物だ。あっという間に東京に着いてしまった。しかし何故か大阪より暑く感じる。

 

エリ「4月なのに何この気温は?馬鹿なの?お肌荒れちゃうわよ?」

 

RV「日焼け止め持って来てるんで使うならどーぞ」

 

エリ「あら、気が利くわね、ってこれただの制汗スプレーじゃない!」

 

チッ、ばれたか。

 

RV「肌冷やせば焼けないでしょう」

 

エリ「まあ適当な事言って!!これだから男は…」

 

RV「お、あのビルですかね?」

 

そんなやりとりをしながら歩いている内に、新幹線の中で話に聞いていたビルが見えてきた。

 

エリ「いいえ、この敷地一帯が全部346プロダクションの敷地よ」

 

RV「…もしかして今更ですけども私とんでもない所で働いてたんじゃ?」

 

やべえよ、大企業だったよオイ。

 

エリ「今更過ぎる質問ね、そりゃあそうに決まってるでしょう、大手中の大手よ」

 

RV「はーーなんか大阪の人間が入るの躊躇うんですけど…」

 

エリ「諦めなさい、今から挨拶回りよ」

 

RV「げ、私もですか」

 

エリ「当たり前よ。その為に来たんだから」

 

大体もう異動の覚悟は出来てきたけども、それでもやっぱり思う。

 

RV「いや、真面目に疑問なんですけど私ただのスタッフですし…何故私がお偉いさんの所へ?」

 

エリ「そうね…何故かと言われたら今後の貴方の為よ。」

 

RV「今後…?それは私がこっちで勤務になった時の為です?」

 

エリ「さっき異動は無いって言ったけども、確かに今は無いわ。けどいずれ有るかも知れないってのは言っておくわ」

 

ああ、やっぱりそんな気はしてたよ。…いや、別に大阪に未練は無いのだが環境が変わるのが怖いよなぁ。

 

RV「…確かに今日から東京勤務って意味では無いかも知れませんがまさか一ヶ月後とかです?」

 

エリ「かも知れないわね、何れにせよこの後分かるわ」

 

凄く嫌な予感がするのですが。

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―346プロダクション本社―

RV「予め言っておきますけども、私自身エリさんに拾って貰った身です。エリさんが異動と言えば私は従いますよ」

 

この人には返しても返しきれない恩が有る。恩返しとは言わないが、それ位の信頼は見せておく。実際尊敬もしてるけど。

 

エリ「あら嬉しい事言ってくれたじゃない。安心なさい、貴方達は何が有っても私の可愛い部下達よ」

 

RV「全員連れて来るつもりですか!?」

 

スタッフ全員で異動とかなら気も楽だけども…まあ無いよね。

 

エリ「まっさか、あの子達は大阪スタッフには欠かせない人材。それを東京なんかに渡すもんですか」

 

RV「じゃあ私は?」

 

エリ「そうね…私の…いえ。この話は後でしましょう。着いたわ、此処がアイドル部門の部長の部屋よ」

 

アイドル部門…そうか、部門も色々有るんだよなそう考えたら。

 

RV「あー扉が御立派で」

 

エリ「失礼します、部長居ますでしょうか」

 

??「ああ、入りたまえ、エリ君だね」

 

エリさんがそう言うと、中から中年の男の声がした。

 

エリ「お久し振りです黒崎部長。御身体の方は如何でしょうか」

 

黒崎「うん、若い子達に負けないように元気で保ってるさ!」

 

エリ「それは何よりで。部長、彼が私の話していたスタッフのリヴェルです」

 

RV「初めまして。大阪支部勤務のリヴェルと申します」

 

取り敢えず、この黒崎部長とやらに挨拶をする。…何かいけ好かないなこの人。

 

黒崎「ほうほう、君がリヴェル君か。話は聞いているよ。まあゆっくり座りたまえ。コーヒーは飲めるかい?」

 

RV「あ、飲めますがミルクだけ入れて頂けるとありがたいです」

 

黒崎「うむ、エリ君は…砂糖4個だったね」

 

RV「多っ」

 

相変わらず甘党だなこの人は。前に部屋行った時どれ程チョコとか飴とか有ったことやら…

 

エリ「甘いの大好きなのよ、知ってるでしょう?」

 

RV「そりゃ前から知ってますがやっぱり驚きますって」

 

コーヒーの味消えるでしょうそれ。

 

黒崎「さて、どの話をしようかエリ君」

 

エリ「一番インパクトの有る話からいきましょうか」

 

RV「そんな事事前に言われたら心臓痛いんですけど」

 

くれたコーヒーを飲みながら不安を口にする。

 

エリ「急に顔面ストレート来るより予告してから顔面ストレートの方が良いでしょ?」

 

RV「どちらにせよ大ダメージなんですが」

 

致命傷である。

 

黒崎「ハハハ、仲が良いねえ君達は、エリ君が言ってた事分かった気がするよ」

 

RV「はー…心構えは出来ましたがその内容とは?」

 

黒崎「うむ。単刀直入に言うが良いかねエリ君?」

 

エリ「構いません」

 

黒崎「ではリヴェル君、良いかね?」

 

何をそんなに溜める必要が有るのだろう。よっぽどヤバイ奴か…?

 

RV「はい。」

 

黒崎「今日限りを以て君を大阪勤務スタッフを辞めて貰う」

 

RV「えっ」

 

間抜けな声が出た。

 

黒崎「まだ続く、そして君には今日から」

黒崎「東京本社勤務のアイドル部門のプロデューサーを任命する」

 

 

少しの静寂の後に、黒崎部長はこう口にした。

 

RV「…顔面ストレートどころか金的食らった感じですが何点か、質問よろしいでしょうか?」

 

あまりに呆気に取られていたので、精一杯考えて冷静になって出した言葉がコレだった。

 

黒崎「ほう、冷静だな。実に良い、それ位の胆力が無ければな!よろしい言いたまえ」

 

いや、困惑してますはい。それでも冷静に装って続ける。

 

RV「では1つ目から。拒否権は?」

 

黒崎「有ると言えば有るが、大阪勤務のスタッフの解任は確定しているから、この任命を受けなければ無職まっしぐらだ」

 

実質無しじゃねえか、このオッサンふざけてやがる。…と、此処で熱くなるといかんので必死に冷静になる。

 

RV「過去最悪の修羅場ってのは分かりました。これ家出した時以上の修羅場だ、思考を放棄したくなる」

 

エリ「リヴェル君」

 

RV「エリさんちょっとだけ待ってください、まだ質問が残ってます」

 

少し抑えきれずに言う。エリさんはコレを分かってたんだろうが、流石に今の私にとってそれはあまりにキツイと感じてしまった。

 

黒崎「遠慮せず言いたまえ」

 

RV「2つ目ですが、返答はいつまでにすれば?」

 

そう、思考を放棄したくなるとは言ったが、考えなければ始まらない。その時間を聞くのは大切だ。

 

黒崎「君がこっちに居る1週間だな、その為に滞在期間を設けたんだ。流石にこの場で答えろと言ったらそれは鬼畜の所業でしかない」

 

既に鬼畜の所業だクソッタレ。

 

RV「限り無く近いですけどね!?」

 

黒崎「その間君にはこの346本社を自由に出入り出来る様に手配している。なんなら346が関係するライブやステージの出入りも許可しよう」

 

ああ、多少は配慮してるんだな…

 

RV「…なんか凄い用意周到ですが最後の質問です。何故私なのでしょうか」

 

エリ「貴方だからよリヴェル君」

 

黒崎「エリ君から話は聞いてね、君のような人材を探していた。君の様な血気盛んな人物を」

 

…うーん、腑に落ちない。理由にはなってるが納得いかないな

 

RV「それ褒めてるんですか!?」

 

エリ「褒め言葉じゃない?」

 

クエスチョンマーク付きましたよ今。

 

RV「褒め言葉としても何故その様な人物を探してたんです?」

 

黒崎「若い風さ。まるで3年前の彼の様にこのプロダクションに刺激を与える人物が必要なんだ」

 

心当りが有った。そうだ、昨日聞いた話にそのワードが出てたじゃないか。

 

RV「3年前…もしやアサルトプロデューサーの事ですかね」

 

黒崎部長は少し驚いた様な顔をすると

 

黒崎「ああ、彼を知ってるのであれば話は早い。彼を目指して欲しい」

 

私はその言葉を聴いて溜息を吐く。

 

RV「…お断りします」

 

エリ「リヴェル君!?」

 

RV「私は誰かの様になれって言われるのが昔っから大嫌いです。私には私の道が有る。貴方の様な人に指図されて頷く筈が無いでしょう」

 

少し怒り気味に抗議する。口では断ってもどうしようも無い状況というのは分かっている。だが、それでも一言だけでも言っておきたかった。我ながら情けないけどそれ位の事しか言える事が思い付かなかった。

 

黒崎「尤もだ、言葉を誤ってしまったな。そうだ、最終的に決めるのは君だ。1週間後にまたこの場所で会おう。良い返事を楽しみにしているよ」

 

RV「…今の所良い返事が出来るのは2割位と思っててください。ただ1つだけお願いが有ります」

 

クソッタレ。エリさんの手前も有るし、下手に熱くなれないのがやっぱり悔しいな…取り敢えず思い付く案を出しておく

 

黒崎「ほう?言ってみなさい」

 

RV「この一週間だけは東京勤務のスタッフとして扱って頂きたいです。ライブとかが有ればその手伝いもさせてください。ただ何もしないのは性に合わないので」

 

黒崎「もちろん構わない。君の事は全員に伝えておこう」

 

RV「ありがとうございます。では早速見て回りたいと思います」

 

心の中では中指を立てて罵倒しつつも感謝だけはしておく。

 

黒崎「うむ、エリ君はどうする?」

 

エリ「私はリヴェル君とは別行動を取ります。それが本人の為でしょうし」

 

黒崎「分かった。では来週の金曜日に集まろう」

 

RV「では、私はこれで失礼致します」

 

さっさと去りたかった。このオッサンと居るとなぜかは知らんが、気分が悪くなる。そのまま不機嫌そうに私は部屋を出た。

黒崎「…割と感情的な子だね」

 

エリ「私に対してはあんまり感情的になりませんけども他の人になると結構噛み付くタイプなんですよね彼」

 

黒崎「ますます楽しみになってきた、彼を逃す訳にはいかないなこれは」

 

エリ「ええ、彼…いやこの先入るプロデューサーこそ、美城に一泡吹かせる一手。そして最終的には革命を起こす若者達です」

黒崎「…君が入ってきたあの時の目を思い出したよ。今の君の眼は恨み、怒りに燃えている眼だ」

エリ「あら、そう見えます?割とこれでも抑えてる方なのですが」

黒崎「ふふふ、反撃の狼煙になると良いのだがな、彼のプロデューサーデビューが…」

エリ「ええ、楽しみで体が震えますわ…」

エリ「(…目的の為なら、私は)」




という訳で以降もこんな感じに進めて行きます。
次回から色んなアイドル達や原作のキャラが出てきます。更新をお楽しみに。
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