ガリアと帝国の二つの国を接する国境線そこに
存在するギルランダイオ要塞。帝国との間に有
る山脈地帯の間に造られたこの要塞は、帝国と
連邦の開戦までは国境警備隊、要塞守備隊合わ
せて約200名ほどしか居なかった。だが、開戦
の影響を受けて急激にその配備数を増やして行った。
そんな中、要塞に最初から居た部隊と中央から
来た増援部隊の間である、問題が起きていた。
それは…
〈国境警備隊駐屯地近くの森〉
「スー…、スー…」
国境警備隊駐屯地にほど近い森の中1人の少女
といってもおかしくない女性が、木にもたれて
休んでいた。静かな夜の中、月の光だけが彼女
を包んでいた。その光景は一つの絵になっていても
おかしくは無かった。だが、そんな光景を軽く
壊す物がそこにはあった。それは、彼女が抱き
抱えている彼女の身体を大きく超えるぐらいの
大きさの武器であった。そんな武器を抱き抱えて
眠る彼女は、そこらの少女とは大きく違うという
証であった。
その武器は近接戦闘用のブレードど中距離戦闘用
の銃口を持っていて、もう一つの銃口が空いている。
その銃口からはかなり大きな弾が撃てそうだが、今は静かに月に照らされ、眩しい光を反射している。そこに、1人の男が近づいて来た。
「イムカ、こんなところに居たのか。警備隊の皆が探しているぞ」
そう眠っていた少女に声をかけた。すると少女は目を開き、
「問題ない」
とだけ言ってまた目を閉じた。
「問題ないって言われてもねぇ…皆が心配しておちおち眠っていられないの。皆の元に戻ってくれないかねぇ…」
と男が言うと、イムカと呼ばれた少女は目を閉じたまま淡々と
「私を心配する必要はない。ここで休んでいるだけ大したことじゃない」
と言った。
すると男はやれやれと言いながら、少女に言った。
「またあいつらになんか言われたのか?」
すると、イムカは目を開き
「私がみんなといると何かと問題が起きる。ならば私が戻らずにここにいればいいだけ。そうすればなんの問題もない。戻る気はない」
そう言うとまた目を閉じ眠りについた。それを見た男はやれやれと
ため息を吐くと静かに去っていった。
翌朝、イムカが目を覚ますと、周りにはイムカが所属している
ガリア軍国境警備隊 第三小隊のメンバーがみんながイムカに
近い場所で眠っていた。
ギルランダイオ要塞国境警備隊第2中隊第3小隊所属それが
イムカの所属している部隊である。
イムカは帝国と連邦の開戦が始まる2月前に帝国に村を
焼かれたダルクス人でギルランダイオ要塞に流れて来た。
12歳の幼さだったイムカはガリアでの居場所を求め、
ギルランダイオ要塞国境警備隊に志願して入隊。その後
第三小隊に配属となった。最初はダルクス人だからと
嫌われていたイムカも、警備隊と要塞守備隊の中で自分の
ポテンシャルを大いに発揮し、周りからの信頼を勝ち取って
いった。
そんな中、帝国と連邦の開戦によって送られて来た増援部隊
の隊員はイムカが気に入らず、事あるごとにイムカの妨害を
行なっていた。それに気づいた最初からいた国境警備隊と
要塞守備隊の反撃により、ますます悪化。気づけば、イムカ
を信頼している二つの部隊と、イムカが邪魔な増援部隊の間
で対立。そんな問題が起きていた
少し頑張りました