<ギルランダイオ要塞第1防衛陣地>
「偵察班より連絡。要塞に接近中の帝国軍未だ進路変更無し。すでに要塞に繋がる街道を行軍中。まもなく目視圏内に入る模様」
この報告が、第1陣地についたイムカたち第3小隊に出迎えた。この報告を聞いた隊長の男は直ぐに隊員全員に向けて、号令を発した。
「総員戦闘配置!各員、直ちに配置につけ!」
この号令を受けて隊員が一斉に配置の塹壕に飛び込み、塹壕のそばの土嚢の裏に待機した。
<第3小隊イムカの班>
班長を務めるイムカは、自分の持ち場についた後、じっと塹壕の中にしゃがんで、手元のヴァールを握りしめた。そうしていると、同じ班のアルフォンス、グロリア、マーキュリー、ガルドの4人が集まって来た。アルフォンスが直ぐにイムカに話しかけた。
「イムカ、もうすぐ接敵だが、緊張とかしてるか?」
だが、その問いをしたアルフォンス本人が、肩に力が入っている。見渡してみれば、周りの班員みんなアルフォンスと同じようなものだ。その問いにイムカは
「問題ない。いつも通り戦えば良い」
と答えた。それを聞いたアルフォンスは班員に向けて
「聞いたか?我らの班長は問題ない。いつも通りやれば良いと言った。そういつも通りだ数が多かろうといつも通り戦うことが出来るんだ」
そう言うと、周りの班の班員とアルフォンスたちイムカ班の班員も力が抜け、落ち着いた感じを見せた。その様子を見ながらアルフォンスはイムカに話しかけた。
「実際、どうなんだ?具体的に敵の数が二個師団だということがわかったがそれを聞いて、お前は何か感じたりしたのか?」
その問いにイムカは当然の事であるかのように
「特に何も、邪魔するならどんなものでも倒していけば問題ない。それに…」
「それに?」
「立ちふさがるものは容赦なく排除していけばいい。敵に容赦など要らない。それは、邪魔でしかない」
と、力強く断言した。そのことに何か言おうとアルフォンスが口を開けたとき、イムカが帝国側の方角を見ながら、呟いた。
「来た…」
そう呟いたとき、イムカの雰囲気が急激に変わって行き、ヴァールのグリップを握りしめた。それを見たアルフォンスは直ぐに帝国側の方を双眼鏡で見ると、その方角から、行軍の際に出る土煙を確認した。そして直ぐに驚愕の光景を目にする。
「おい…あれは確かに帝国軍だが…ただの二個師団じゃ無いぞ!、機甲師団じゃないか!?」
すぐさまアルフォンスは双眼鏡を見ながら無線を出すと、通信機に向けて
「こちら国境警備隊第2中隊第3小隊。敵の姿を目視で確認した。だが、敵は今までの部隊とは違う。敵は機甲師団で編成されてる模様。目視できる範囲で軽戦車4台を確認。まだまだ出て来ると予想。味方戦車の展開を要請する」
アルフォンスが通信を終えた後、直ぐに要塞司令部から通達が来た。
『全部隊に連絡。敵は現在確認している現在、こちらに来ている師団は戦車主力の機甲師団であると確認された。総員、対戦車戦闘に切り替えろ。並びに、要塞内全戦車は優先的に敵戦車に攻撃を行え。また、要塞砲も敵の戦車に対し砲撃を行え。一台でも多く鉄屑に変えてやるのだ」
その通達を聞いた隊長の男は直ぐに通信で
「聞いたな?第3小隊各班、これよりそれぞれの持ち場を守れ。だが、無理はするな。命を大事にしろ。以上だ」
と通信が切れたとき、要塞の一部が突然爆破した。それを合図に、ガリア側からも一斉にランカーの砲弾が帝国戦車に向けて飛んでいく。
征歴1932年4月12日。ギルランダイオ要塞防衛戦の開幕である。
書いた内容が消えて→書いて→新しい内容思いついて→書いて→消えてのループを三回ほど繰り返しました…なんで消えるんだぁぁ