魔力が少ないのに召喚されるのはバーサーカー   作:くれ悪

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初投稿です。

よろしくお願いします。


炎上汚染都市冬木・狂戦士を従える者
召喚


俺、朝浦鬼灯(あさうらほおずき)は死にかけていた。

 

「父さん、俺カルデアに行くよ!そして世界を救うんだ!」

 

そんな啖呵を父に切った自分を絶賛後悔中だった。

 

「Arthurrrrrrrrr!」

 

「魔力が…魔力が…尽き…」バタッ

 

薄れゆく意識の中でなんでこうなったのか思い出してた。

 

1ヶ月前

 

「父さん!父さん!カルデアから手紙が来た!」

 

「カルデア?そんな凄い組織がこんな田舎魔術師になんの用だ」

 

この会話から分かるように我が家は魔術師だ。と言っても、俺は魔力量が少ないから家に伝わる魔術がほとんど使えないんだけどな!

 

「なっ!駄目だこれは駄目だ!」

 

「どうしたんだ父さん?」

 

父さんは読んでいた手紙を握り潰す勢いで手紙を持っていた。

 

「とりあえず落ち着いて父さん!」

 

「あ、ああすまん。少し水を持って来てくれんか?」

 

「分かった」

 

そうしてコップ一杯の水を父さんに持って行く。その水を一気に飲むと何かを決心したかの様に俺に話かけてた。

 

「鬼灯、お前にカルデアから誘いがかかっておる」

 

「はっ⁉︎どういうことだよ!」

 

「とりあえず手紙に書いてる事を説明するぞ」

 

そして父さんは世界が滅ぶかもしれない。それを阻止するために各地から適正がありそうな魔術師や一般人を集めて世界を救おう!という途方にもない話をした。

 

「それで俺に話が来たと」

 

「そうだ。だが私はこの話を断ろうと思っている」

 

「え、何でだよ父さん!俺、魔力は少ないけどやる気はあるぞ!」

 

「それだ、お前は魔力が異常に少ない。どんぐらい少ないかと言うとコーンスープを飲み終わった後の底に残ってるコーンぐらいだ」

 

「分かりずらいよ!何その微妙な例え!」

 

「そんな恐ろしいほど微妙な魔力を持ってても役にはたてん、むしろ足を引っ張る。そんな出来損ないの息子を送り出したら朝浦家の恥だ!」

 

「それは、そうだけど…」

 

「だから世界を救うなんて事は時計塔のエリートとかに任せとけば良いんだ。お前は何もしなくていい」

 

俺は日頃から、「お前は何もするな」「どうせ魔力が無いんだから」と言われ続けている。だから慣れているはずなのに、その時は何故か我慢する事が出来なかった。

 

「父さん、俺カルデアに行くよ!そして世界を救うんだ!」

 

俺はそう言ってカルデアへと手紙を出した。父さんには必死に止められた。

例えば山に縄で縛りつけられたり、山に埋められたり、腹の空いてる熊の前に蜂蜜を頭から被らせられて全裸で出されたりした。まぁ全部、物理的に解決したけど…。

しかし何とか手紙を出す事が出来てカルデアから使者が来た。その時には父さんは諦めていた。

 

「よし、ここから俺の新生活がスタートだぜ!」

 

そう思っていました。

 

案の定、カルデアに着くと訓練がありそこで魔力がほとんど無い、それこそ一般枠の素人の方が魔力があるという事態になった。

分かりきってた事だが、憐れみと侮蔑の入り混じる視線を訓練中は受け、訓練が終わると知識を蓄えるために座学と大忙しだ。

 

「朝浦君は凄いねぇ。僕だったらもう逃げてるよ」

 

「まぁ慣れてますからね」

 

俺はカルデアでDr.ロマンと仲良くなった。彼はとても気が良く、殺伐としたここでは全く合ってない人物だった。

 

「まぁ朝浦君、明日はいよいよレイシフトの日だ。よく頑張ったね」

 

「といっても、俺は後方支援ですけどね。サーヴァントも召喚できるかどうか」

 

「そうだねぇ、君の魔力量は本当に少ないからね。バーサーカーを召喚した時は死ぬんじゃないか?」

 

「それは言わない約束ですよ。でもバーサーカーは嫌だなぁ」

 

そんな会話をしていた翌日に、事件は起きた。

 

俺はレイシフト前に腹が痛くなりトイレに篭っていた。すると突然凄い振動が起き、慌てて管制室に行くと辺りは火の海。呆然としているドアが閉まり開かなくなった。

 

「え、ちょっ!開けて!まだ俺いるから開けてー!」

 

そんな事を叫んでいるといきなり光に包まれ、目を開けると全く知らない場所へ出ていたんだ。

 

「ここは…。そうか、レイシフトしたのか…」

 

そんな事を思ってると連絡装置から連絡がきた。

 

『朝浦君!どうしているんだ!』

 

「いや、まぁ色々とあって」

 

『まぁ細かい説明は後だ、今はとにかく生き延びることを考えてくれ、もしかしたら君が最後のマスターになるかもしれないんだから』

 

………え?俺が最後のマス…ター?

 

「それやばいじゃないですか!魔力が糞な俺が最後のマスターって!」

 

『落ち着いて朝浦君。もしかしたらだまだ生きてるマスターがいるかもしれない。とにかく落ち着いて』

 

 

「は、はい。でDr.、俺は何をすればいいんですか?」

 

『そうだね朝浦君、昨日渡した聖晶石は持ってるよね?』

 

「はい、ポケットに入ってます」

 

『じゃあそれでサーヴァントを召喚するんだ』

 

「え、大丈夫何ですか?」

 

『とりあえず君の身を守る為だ。いけるね?』

 

「分かりました、やってみます」

 

俺はそう言って昨日貰った聖晶石を砕き魔力を抽出する。俺の目の前にサークルが浮かび上がる回転しはじめる。サークルは金色に変わり三本に別れる。そしてサークルが収縮して実体を持った。

 

「これが!俺のサーヴァント!」

 

黒いモヤに包まれた全身甲冑の人型が俺の前に現れた。……これバーサーカーじゃないですかね?

 

「Dr.、召喚完了しましたけど…もしかしてこれって……」

 

『ははは朝浦君、君って運が無いね。あ、朝浦君。そういえば、発電室も爆破されたから。戦闘には自前の魔力使ってもらってもいいかな?』

 

バーサーカーですね!分かります!どうもありがとうございます。……って?自前の魔力!?あ、詰んだ。

 

『!朝浦君、そこから200メートル先に生体反応がある。この反応は立香ちゃんだ!朝浦君、至急援護してくれ』

 

「まじっすか!了解しました。行くぞバーサーカー」

 

「………」

 

走って行くと戦闘の音がした。

 

「もう戦闘してるのか!あれはマシュちゃん?え、何あの格好痴女?いや、今はそんな事どうでもいいバーサーカー!マシュちゃんを援護しろ!」

 

「Arthurrrrrrrrr!」

 

ここで冒頭へと戻る。

 

バーサーカーが叫びながら敵の骸骨兵に飛びかかり倒して行く。そして俺の意識は飛んで行く。

 

ああ、これからどうなるんだろう。

 

 

 




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