俺?もちろん引けない側の人間だよ。
窓から緊急脱出した俺は自由落下していた。まさかここが3階だったとは…仕方ねぇ魔力を足に一瞬だけ回して…。瞬間強化!そして危なげなく着地。
「やっぱ礼装無しで魔術を使うのはきついな。だけど、バーサーカー・契約。そんな単語を聞いたら反射的に体が動いてたから是非モナイヨネ!」
そんな事を呟いたが少し罪悪感にとらわれてた。あんな年端もいかない子が契約しよう!と言ってくれたのに窓から逃げるなんてショックだったんだろうなぁ…いやいや!彼女バーサーカーだから!バーサーカーだから!騙されるな俺!
「うーん、それにしても後ろからなんか音が聞こえる…な」
ははは何だろアレ。凄い形相で清姫が追ってくる。これは逃げ切れないなぁ。
そして俺は振り向き堂々と清姫に相対した。
「鬼灯様ぁ、また私から逃げるんでしょうかぁ。やはり嘘つきは焼きましょう」
「清姫」
「はい、何でしょう?」
俺は自分に出来る最高の真剣な顔をして膝を地面につけ、手をきちんと揃え頭を下げた。所謂土下座だ。
「すまん!」
「………え?ほ、鬼灯様!何をしてらっしゃるんですか!えっ土下座…何が何だか分かりません!」
清姫は錯乱してる様子だったが俺は畳み掛ける。
「いや!俺が悪かったんだ、いきなり清姫から逃げて。清姫も傷ついたんだろう?女の子からいきなり逃げるなんて男として最低だ!でも俺実はバーサーカーアレルギーで…バーサーカーと聞くと顔色が悪くなったりして酷い時は血を吐くんだ」
うん、俺は嘘はついてないよ。だって魔力が切れそうになってそうなるもん…嘘はついないよ?本当だよ?
「…そ、そうなんですか!私そんな事も知らずに…鬼灯様を追いかけてしまって…申し訳ございません」
よっしゃー切り抜けたー!だって俺を追いかけてくる時すげぇ殺気飛ばしてたもん…怖くない訳無いじゃないか!
「そうか清姫、分かってくれたか。だから俺はお前と契約出来ないんだ。分かってくれ」
「はい、安珍様…」
ああ、やはりだ。こいつは俺自身を見ていない。こいつが見てるのは安珍と言う俺が知らない人間だ。だからこいつは俺が好きなんじゃない…俺の姿に安珍を見てその幻影に惚れてるんだ。
確かにこんな可愛い子に好意を寄せられるのは悪い気はしない…だけどそれが他の人の代用品ってのはやはりキツイなぁ。
「なぁ清姫、トランプしないか?」
「トランプですか?」
「分からないか?」
「い、いえ!聖杯から知識として与えられてます」
「そうかじゃあどっかで暇してるだろうジャンヌ・オルタでも誘ってババ抜きでもするか…いや青髭もいるかなぁ」
「ほ、鬼灯様!」
「ん?なんだい?」
「私も一緒にしていいんですか?」
「何言ってんだよ、俺はお前の事が知りたいんだよ。確かに俺は安珍っていう人の生まれ変わりかもしれない。だけどね、俺は俺なんだよだから君にも俺という人物を知って欲しいんだ。なら一緒に遊ぶのが最適だろ?」
「……はいっ!」
そして清姫は年相応の可愛いらしい笑顔を俺に見せてくれた。うん、そんな顔もできんじゃん。
骸骨兵A「おー、生きてたかー」
骸骨兵B「てか、俺たち死んでんだけどねぇ」
骸骨兵A「おいおい、それは言わない約束だろぉ」
うぇあうるふ「やくそくだろー」
骸骨兵C「こいつらぁ!いつか絶対泣かす!」
骸骨兵D「お前が無事で良かったよ」
骸骨兵C「骸骨兵D!」
骸骨兵AB「「やはりCはホモ!」」
うぇあうるふ「ほもー!」