「知らない天井だ……」
「うん、ネタを言うぐらいには元気だね。おはよう鬼灯くん」
「あれからどうなった?」
目を覚ました俺を立香が覗き込む。心配そうな顔だ、目元には涙の跡後がある。
「泣いてたの?」
「うるさいなぁ!そりゃ泣くでしょ?大事な……大事な人が死にかけなんだから」
「そうか、立香は優しいなぁ」
「そう思うなら早く回復してよ。マシュたちも心配してるんだよ?そうだ、あれからだよね?うん、結論から言えば倒れた鬼灯くんを見たオルタが激昂してまさに鬼神の如くの旗捌きして、最後にクー・フーリンの宝具でトドメを刺したよ。それにしてもモテモテだね」
「ははは、うるせーやい。ネロ皇帝は?」
「余を騙すとは!なんと素晴らしい女装だ!余はますます気に入ったぞ!だってよかったね」
「彼女らしいや。ごめんね、それで俺って死にそうなのかな?」
「そうだね、内臓やってたのに無理やり戦って、治療もせずに……魔力も枯渇してるから命削って魔力を絞り出すってダヴィンチちゃん怒ってたよ。私も怒ってるけど」
「あー、怒られたくないなぁ」
「私も一緒に謝ってあげるから」
「まぁ、無理しちゃったからね」
「うん、だからゆっくり休んでよ。鬼灯くんは毎回無理しすぎなんだよ」
「無理してないよ。俺にやれる最善のことをしてるだけだし」
「でも、ボロボロの鬼灯くん見るのは苦しいよ?私、あなたに傷ついて欲しくない」
涙をポロポロと溢れ出す立香。そうか、本当に心配かけたのか。しかし、不謹慎だが泣いている彼女はとても美しかった。
「ごめん、でも俺も君には。立香には傷ついて欲しくないんだ。君が傷つくくらいなら俺が傷ついた方が100倍マシなんだ。男の意地なんだ」
「馬鹿みたい、それで!そんな意地だけで死んだら何も無いんだよ?」
「うん、本当に馬鹿みたいなんだ。でも、しょうがないじゃん。男ってそういう生き物なんだ」
「じゃあ、今度は私が守ってあげる。貴方がそんなにボロボロにならなくていいように。私が守る」
立香の目が俺を射抜く。綺麗で真っ直ぐな目だった。オレンジ色の綺麗な瞳。覗くとスッーと引き込まれそうだ。
だから、目を逸らした。
「なら、そんな立香を守れるようになりたい。強くなりたい」
「嬉しい。鬼灯くんがそう言ってくれるなんてありがとう。なら、私も安心だよ。ほら、疲れてるでしょ。おやすみ」
「……ああ、少し眠るよ。あとでえっちゃんにお菓子あげないと。清姫にも構って、ランスロットの剣も探さないと……」
「ふふ、大丈夫。起きてからでいいから。うん、じゃあおやすみ」
「うん、また後で」
そして、目を覚ました俺に伝えられたのは立香が1人で特異点に旅立ったという事だった。
骸骨兵A「お久々みんな!」
骸骨兵B「名前戻ってるって?知るかそんなこと!」
骸骨兵C「そもそも、この小説更新しなさすぎなんだよ!俺たちの旅も途中で切り上げやがって!ぶち殺すぞ」
骸骨兵D「まぁまぁ、落ち着いていこうじゃないか」
骸骨兵A.B.C.D「「「「これからもよろしく!!!」」」」