「どうしたのドクター?」
「突然だけど、第四特異点がドンドンと大きくなってきているんだ」
えっちゃんとの
「え?」
「だから特異点が大きくなってるんだ」
「つまり?」
「うん、すぐに修復しなくちゃならない」
「よし、行こう。すぐ行こう。準備に五分ちょうだい」
「ちょっ!ちょっと待ってよ!鬼灯くん、君本気で言ってるの?」
「ああ、大方ドクターは折角立香が俺の代わりに行ってくれてるのにって思ってるんだろ?優しいから」
「……うん、まぁね。流石に……はは。立香ちゃんが君の代わりに1人で行くって言って最終的にオーケーを出したのは僕だ。なら、ここで鬼灯くんをレイシフトするのは違う」
「分かってるよドクター。でも、俺は強くなりたいんだ。立香を守れるほど強く。ならばこそ、ここで特異点1つ修復したらあいつの負担も減るだろ?それにあいつも俺の代わりに1つ行ってくれてるからな」
ドクターを真っ直ぐに見つめる。
「……うん、分かった。けど、問題が1つあるんだ。まだ、レフが破壊した発電機が全部直っていないんだ。有り体に言えばカルデアは慢性的な電気不足になる。そして、今はレイシフトを1つ行なっている。だから、君が連れて行けるサーヴァントは1体しかダメなんだ」
「てことは、向こうに着いたら……?」
「申し訳ないけど、サーヴァントが存在するだけの魔力と戦闘に関する魔力を全て自前で用意してもらわないといけないんだ」
「はは、とんだ無理ゲーじゃないか」
「ああ、だからだ。君はそんな魔力は無い。必然的にサーヴァントは1人しか連れていけないよ」
「うん、そこに三体のサーヴァントがあるじゃろ?」
「ドクターどうしたんだ!いきなり、そんなネタぶち込みやがって!」
「ごめん、ごめん」
流石に今のはびっくりした。寝不足がここに来てドクターの頭脳を蝕んだのかと思ったけど、そうはなってなくて安心した……。
「それでだ、僕はえっちゃんがいいと思うんだ。魔力はあまり必要無いし、戦闘力も申し分ない。ランスロットは強力だが魔力の消費は半端じゃない。清姫はこう言ってはなんだがステータスが低い。たしかに宝具は強力だけど、鬼灯くんが連発できる魔力を持ってる訳じゃないんだ。」
「うん、分かった。じゃあえっちゃん。さっき食った和菓子やお菓子の分きっちりかっちり働いてもらうぞ」
「何を言ってるんですかマスターさん。私はこのままカルデアのコタツの中でぬくぬくなスローライフを送るんです」
「あんだけ甘いもの食ってりゃそりゃ魔力は潤沢ですよねぇ!!!」
「もう消化しました。魔力なんて……およよよよ」
嘘泣きをするえっちゃんにこう言う。
「よし、ならカルデアではえっちゃんにお菓子を食べるのを禁止にしよう。ちなみに購買もダメだぞ。出禁にしてやる」
「なっ!貴方は鬼ですか!いいでしょう!それなら私にも考えがあります。マスターさんのこと食べますからね!性的にとかじゃなく物理的に!」
「やめろよ!痛いんだぞアレ!」
「え?鬼灯くん食べられたの?」
「「はぁはぁ」」
お互いに更に言い合って息切れする。
「はぁ、マスターさんがそんなに私と行きたいなら。いいでしょう!高級和菓子3箱で手を打ちましょう」
「1つだ」
「3つです」
「「ああん!?」」
流石にドクターが俺たちを止めに入る。
「分かったよ!えっちゃんには僕のポケットマネーからあげるから鬼灯くんに着いていって!」
「なんですか、貴方じつは良い人だったんですね。裏で軟弱もやしとか言ってすみませんでした」
えっちゃんがそう言って頭を下げる。流石に軟弱もやしは酷いぞ。せめて軟派もやしだろ……。
「Aa」
俺の肩にランスロットが手を置く。
「ランスロット……?」
「Au」
ランスロットの手には見たことのない剣があった。しかし、その剣には神秘が内包されていると感じた。
「これって……くれるの?」
「ーーー」(ぐっ、と親指を上げる仕草)
「分かった。これで最低限は身を守るよ!」
そう言うとランスロットは満足したのか霊体化する。
「ますたぁ!私は悲しいです!ですが、ここで旦那様を待つのも良い妻としての定め。浮気はダメですよ」
清姫はそう言う。なので「ははは」と笑ってお茶を濁す。
「じゃあ、そろそろレイシフトするよ。スタンバイして!」
「いってきます!」
「ドクターのお金でお菓子ぐふふ」
なんか、汚い何かが聞こえた気がするがスルーしよう。
次から骸骨兵も旅に出ます。