彼はいつも一人だった
大人も子供も、老若男女関わらず彼に近づきはしなかった
化け物
誰もが彼をそう呼んだ
赤く狂ったような緋色の瞳
鋭い犬歯
色素の抜けた白い髪
青白い肌
先天性白皮症、またの名はアルビノ
これが彼の抱える病名だ
そして彼にはもう1つ化け物と呼ばれる理由があった…
それは、その回復力
彼はどんな傷だろうが直ぐに塞がってしまうのだ
アルビノだけならまだ救いはあったのだろうが…
故に彼は10年ほど一人だった
中学一年のあの日までは
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俺の名は緋月 零
化け物だ
今日は中学校の入学式だ
周りの奴らは新しい学校生活に胸を膨らませているようだが俺にはあまり関係の無いことだ
何故なら…
女子1「ね…、あれってさ」
女子2「うわ、マジ?化け物じゃん」
男子1「この街に住んでるとは聞いてたけどよりによって同じ学校かよ」
男子2「三年間アレと同じとか最悪だよな」
と、こんな風に俺を見たやつは影口を叩いているし
教員どもも怪訝な目で俺見ては直ぐに目を反らしている
零「……また、一人か」
もう慣れたものだと思っていたが、辛いものはいつだって辛いか…
?「ねぇ、君も一人なの?」
零「…え?」
急に後ろから肩を捕まれた
急なことに戸惑いながら後ろを見ると
?「あ、急にごめんね、僕は吉井 明久っていうんだ」
何とも人辺りの良さそうな少年がいた
明久「君の呟きが聞こえたからさ、声かけたんだ」
零「そうか、俺に近づかないほうがいいぞ、俺は化け物だからな」
明久「え?そうなの?でもその髪とか瞳とかってアルビノだよね」
零「アルビノをしってるのか?…て、違う違う、お前話し聞いてたのか?俺は化け物だよ?俺に関わるとお前友達なくすんだよ?」
明久「大丈夫!!僕はバカだから友達とかあんまし居ないし!」
零「………」
明久「辞めて!そんな可愛そうな目で僕を見ないで!」
零「…くく、くくく…」
明久「???」
零「わ、悪い、腹筋がいてぇ」
明久「そんなに笑「零だ」…え?」
零「緋月 零…それが俺の名前だ」
こいつはきっと裏切らない
そう思ったから名前を教えた
別に確信があった訳でも無いが、漠然とそう感じたのだ
まだ友達とはいえない
ただの顔見知り程度だが、こいつとは長い付き合いになる予感がしたのだ
あの人たちに言われたから通い続けていた学校だが…
なるほど、、こんな出会いがあるのなら捨てたものじゃないかもしれないな
家に帰ったら報告かな?
あの人たちのことだ盛大に祝ってくれるだろう
これが彼の物語の始まり