夕闇せまる空のなか、校庭には意気揚々と部活動に勤しんでいる生徒と友達と和気あいあいと下校していく生徒がいて活気に溢れている
そんな風景を眺めていると…
レミ「零…そこにいるのでしょう?」
零「レミリアか、なぜここが?」
屋上の扉が開きレミリアが入ってきた
俺のいる場所は貯水タンクの上だ
こんな時間に屋上に来るやつはいないし、俺の体質を知っている人ならこんなところにいるだなんて思いもしないだろう
レミ「何年間貴方と暮らしてると思ってるの?
貴方のいそうな所ぐらい簡単に分かるわよ」
零「敵わねぇな…なぁ、レミリア」
レミ「なにかしら?」
レミリアは俺の横に腰かけた
いつもなら、その隣に咲夜が日傘を持って立ち美鈴が近くの壁にもたれて寝ててフランが無邪気に明久達と遊んでる
でも今は俺とレミリアだけ…
って、俺はいったい何を考えてるんだか
零「お前には見えていたか?」
レミ「えぇ断片的にだけど、昼休みの終わりに覗かせてもらったわ」
零「そうか、正直信じられない
いくら源二が説明しようとも人の誤解ってのは簡単に解けるものじゃないだろ
Dクラスの人たちは何でそんな簡単に誤解が解けた?
何故あんなことをして見せても化け物扱いしない?」
レミ「人ってのは集団で生きる生き物、その集団の代表の平賀が必死になってまで説得した
すると、代表が言うくらいなのだから本当かもしれない、そんな考えが集団の中にも大小差はあれど生まれるわ
平賀がしたのはここまで、後は貴方の行動の結果が彼らの判断を決めた」
零「俺の行動?」
レミ「貴方はDクラス数人相手に一人で戦い、勝利した
以前のように貴方を化け物だと決めつけていたのならともかく、彼らの中には平賀の説得したことが頭に入っている
おまけに貴方の言葉は彼らの心に火をつけた
最後はあの異端審問会とか言う連中を撃退したことね
あの場では理不尽な暴力を振るう連中が悪でそれを撃退した貴方は正義だった」
零「吊り橋効果みたいなやつか」
レミ「理由なんて些細なものよ、大切なのはその後よ
貴方はどうするのかしら?」
どうするもなにも…こんなことは初めてだし、どうすれば良いのかわからない
レミ「わからないと言うなら悩みなさい
悩んで、悩んで、悩み抜いて、答えを見つけなさい
貴方だけの答えをね」
ハハ…本当にレミリアには敵わねぇな
何でこいつはそんなに俺の心を鷲掴みにするのが上手いのかねぇ…
零「ありがとうレミリア、とりあえず悩んでみるよ」
レミ「えぇ、それと困ったら一人で背負わず誰かに頼りなさい
貴方はもう一人じゃないんだし」
零「そうだな、レミリアもいるしな
っと、そろそろ行かないと明久達に置いていかれるな」
レミ「そうね、行きましょう、はい」
そう言ってレミリアは両手を広げてくる
零「全く甘えん坊なお嬢様だな」
レミ「相談料だと思えば安いものでしょう?」
零「安いというか役得だな、こんな可愛い女性をお姫様抱っこできるなんて」
レミ「…ほら、早く歩きなさい」
零「はいはい」
レミリアの顔が赤くなっているが夕焼けのせいだろう
だから俺の顔が赤くなっているのも夕焼けのせいであってほしいものだ
レミ「クスッ…バーカ」
明久「あっ、やっと来たね」ニヤニヤ
雄二「いったいどこで何してたんだか」ニヤニヤ
秀吉「青春じゃのぅ」ニヤニヤ
康太「…羨ましい」パシャリ
零「そのニヤニヤした顔をやめろ!
っとそうだ、明久と秀吉そして康太
お前達今日から紅魔館に泊まりがけで勉強な?
館には教えてくれるのも多いし
とりあえずAクラス並の点数になってもらわないと」
シュバッ!(三人が逃げ出す音)
ガシッ(三人がフラン・美鈴・雄二に捕まる)
ギュッギュ(咲夜が一瞬で縄で閉める音)
明久「フラン放して!あんな拷問耐えられない!」
康太「…生き地獄!」
秀吉「雄二め!裏切ったのか!?」
捕まった三人はまだ逃げようとしているがそれぞれの縄をフラン・美鈴・雄二が持っているため逃げられない
零「お前達に拒否権はない、俺達がAクラスに入れてもお前と一緒じゃないと楽しくないからな」
雄二「俺も同じ考えだ、それに戦力強化にも繋がるからな
あと面白そうだから」
レミ「やっぱりAクラスが目標なのね」
零「あぁ、だがレミリア達に迷惑はかけない」
レミ「それはわかってるわ、貴方が私に迷惑をかけるはずないもの」
零「いや、結構かけてると思うんだが…」
レミ「貴方が迷惑だと思ってることも、私にとっては迷惑ではない
そう言うことよ」
さて、ここでいつまでも話してても時間がもったいないし行くか
俺たちは観念した三人を連れて館に帰った
雄二は途中で帰ったが、明日からは合流する予定だ