零「既に喋る元気も無いのか。」
チ「動画を完成させたりこの話を一から書いたりすればそりゃ疲れますよ。」
零「自業自得だろうに。」
チ「…今ではちょっと後悔してます。」
零「そうだな、せめて1日ずらせば良かったな。」
チ「…次からはそうします。」
それでは
『ゆっくり読んでいってね!』
「えっと…君たちは?」
「茶髪と赤髪…吉井と坂本一行ね、私は博麗 霊夢。」
「私が霧雨魔理沙だぜ!」
博麗さんと霧雨さん…
確か零が前に言ってたっけ?
えっと…確か…
「鬼巫女に泥棒…」
「「あ?」」
「ご、ごめん!前に零がそう言ってたのを思い出してつい。」
「全くあの白蛇は…」
「私はただ死ぬまで借りてるだけだぜ。」
いや、死ぬまでって借りるって言うのそれ?
「それで、零の知り合いってことはお前達が迎えってことか?」
「えぇ、紫に頼まれて貴方達を紅魔館へと連れていくわ。」
「紫?」
「あぁ…まぁ、白蛇の保護者みたいな奴よ。」
「さっきも零のことを白蛇って呼んだけど、何でかしら?」
零の保護者?
それは僕も始めて聞いたけど…
そして、優子さんがさっきから博麗さんの言う白蛇について聞いた。
「それも行けば分かるわ、あえて言うなら二つ名みたいなものよ。」
「悪いがこっちも急がなくちゃいけないのぜ、藍と橙の人払いも長くはもたないらしいし。」
「てな訳でもう行くわよ。しっかり着いてきなさい。」
そう言うと博麗さんはスタスタと歩き出し、霧雨さんもそれに続いて歩いていく。
「あ?そっちは道違うだろ。」
「いつもはあっちに行くのじゃ。」
「良いのよ、どうせ同じ場所に繋がるんだし。」
博麗さんが道を曲がる、それに続いて僕らも曲がり…森にいた。
「「「「「「「は…?」」」」」」」
おかしい、後ろを振り返っても今までいた町は無い。
互いが互いを見渡してこれが現実であることを確認している。
「…これくらいで驚いてたらあいつらの話なんて聞けないぜ?
覚悟しとけよ?」
「貴方達が今から見るのはレミリア達の本当の姿…
今までが偽りだった訳ではないでしょうけど、隠されてはいた部分…」
「そうだね、零達だって隠したくて隠してた訳じゃない。」
ただ、心の準備が出来ていなかっただけ。
「見えたわ。」
「ここからはお前達だけで行くのぜ。」
森を抜けると目の前に紅魔館が見える。
薄暗く星も見えかけている空をバックにそびえる館は普段の何倍もの存在感を放っている。
「…雄二。手握っていい?」
「あぁ。」
「康太くん…」
「俺ので良いなら握ってろ。」
「うん…」
女の子達はその存在感に萎縮したようで近くにいた男子の手を握った。
でも、誰も帰ろうとは言ってこない…
皆多分分かってるんだろう…
零達の覚悟が。
紅魔館門前
雄二side
「来ましたね。」
「美鈴と実里か…」
紅魔館の門前には門番である美鈴と黒いスーツ姿の俊明が立っている。
いつもなら寝ている美鈴はしゃんと背を伸ばしキッと俺達を見据えてくる
「そっち側に要るってことは実里は零達の秘密を知ってるのかのぅ?」
「知ってる、それも込みでボディーガードをしてるんだ。
それはそうと…お嬢がお待ちだ。」
「ですが…もし、此処に軽い気持ちで来たのであれば、お帰りください。」
鋭い視線が俺らを射ぬく。
武道に精通してる訳でもない俺らにでも分かるほど…
だが…
「…その心配は無い。」
「俺達はちゃんと覚悟を持って此処に来たよ。」
康太と琴峰が美鈴の言葉を否定し、俺達はそれに頷いてみせる。
すると二人の射ぬく様な視線は消え、変わりに満足そうな笑みが浮かぶ。
俺達を試したんだろうな。
万が一自分が使える主が傷つかないようにするために。
美鈴が門を開ける。
「どうぞ、お入りください。」
「真っ直ぐ進めば玄関に着く、そこからは咲夜が案内してくれる。」
「どうか、お嬢様を…零さんを御願いします。」
二人に見送られ、館の敷地内に入る。
しばらく綺麗に整備された庭を歩くと玄関までたどり着く。
そこには既に十六夜が待っていた。
「お待ちしておりました。
この紅魔館でメイド長を勤めさせていただいている十六夜 咲夜と申します
吉井明久御一考様ですね…
お嬢様がお待ちです。」
十六夜は綺麗に一礼してみせた。
一つ一つの動作が洗礼され、素人の俺から見れば完璧に見える。
これがメイドとしての十六夜の顔なのだろう。
「では、お嬢様の元へご案内します。」
十六夜はそう言うと扉を開け俺達を紅魔館へと招き入れる。
全員が扉を潜るといつの間にか扉は閉まっていた。
「館は広いのではぐれないように、しっかり着いてきて下さい。」
十六夜に着いていくこと数分、ひときわ大きな扉が見えた。
「あの扉の向こうにお嬢様がお待ちしています。
御無礼の無いようにお願い致します。」
コンコン
「お嬢様、お客人をお連れいたしました。」
「…分かったわ、入れて頂戴。」
「はい。
では中へお入り下さいませ。」
十六夜が扉を開け、俺達は中へと入る。
向かいには明久達に勉強を教えるときに使ったやたら長いテーブル。
その一番奥にレミリアと零そしてフランがいる。
「よく来たわね。ようこそ紅魔館へ。
紅魔館の主として歓迎するわ。」
まだ大分距離があるのに耳にスッと入る声には俺が知らないような覇気が籠ってるように感じる。
零は何も言わずにレミリアの横に寄り添うように立っている。
更にその隣にフランが心配そうに此方を見ている。
「立ち話もなんだし、座りなさいな。」
「…わかった。」
俺は臆してられない、あいつらが覚悟を持って話すと言うなら。
俺はそれを全力で受け止める!
「さて、何から話しましょうか。」
「まずここの事を教えて欲しい。」
「そうね、ここは幻想郷…貴方が住む世界とは別の世界よ。
此処には妖怪や超能力者なんかが暮らしているは。
超能力は坂本達は既に見たわね。」
「零が明久を治したあれか…」
怪我だけでなく美鈴の服やフランが作ったクレーター何かも直してたな。
「零はそう言った超能力を持つ人間、この館では咲夜もそうね。
そして、私とフランは…」
レミリアが立ち上がりフランの横に並ぶと二人の背中から羽が生えた。
「私たちは正真正銘の吸血鬼。妖怪よ。」
吸血鬼…血を啜る鬼。
誰でもその名前を聞いたことがある妖怪だ。
「私はこれでも500年は生きている吸血鬼よ。
どう?驚いたかしら?」
「そりゃ…驚いた。」
「でも…ねぇ?」
「そう、じゃのぅ。」
「…うん。」
確かにレミリアの言うことは驚いた。
実際に羽が生えたのを見て、フランの怪力も見たことがある。
さっきの急に森に出たことも普通じゃあり得ないことだ。
でも…
「「「「「「それが何か問題あるのか?」」」」」」
「…え?」
この場に呼ばれた全員が口を揃えて聞く。
「…何年生きていようと。」
翔子が…
「吸血鬼だろうと超能力者だろうと。」
久保が…
「ここがどんな場所じゃろうと。」
秀吉が…
「貴方達が私達の大切な友人であることは変わりはしないわよ。」
優子が…
「君たちは僕らがそんなことで離れてくように見えたのかい?」
斉賀が…
「残念だったな、此処にははそんなこと気にするような奴は一人もいねぇよ。」
根本が…
「私達は貴方達に沢山助けられた。」
小山が…
「好きな人と巡り会う切っ掛けをくれた。」
中林が…
「会って間もないけど皆が優しいってことは分かったよ。」
工藤が…
「私が源二君と会えたのは貴方達のおかげ、本当に感謝してる。」
三上が…
「お前達は一つ考え違いをしてたみたいだ…」
康太が…
そして俺が
「此処にいるのはどうしようもないバカだってことだ。」
雄二sideout
あぁ、本当にこいつらは…
「どうやら貴方の心配は杞憂だったようね。」
「レミリア…」
レミリアの言う通りだ。
これじゃ悩んでいた俺がバカみたいじゃねぇか。
あぁ、本当に…
「兄様…泣いてるの?」
「え?」
「大丈夫だよ兄様!兄様はもう一人じゃないもん!」
「…そうだな、本当にその通りだな。
ありがとフラン。
レミリアもな。」
「えぇ、さ、滲みったれた空気は紅魔館には相応しくないわ。
咲夜宴会の準備をして頂戴!」
「分かりました。」
「よっしゃー今日は騒ぐぞ!」
「ちょっと坂本君ここ人の家よ!?」
「騒ぐぞー!」
「フランちゃんまで!?」
レミリアが宴会と言うと一気に騒がしくなる。
これはここでも外でも同じなんだなぁ。
「どう?零、拍子抜けしたでしょ。」
「あぁ、これ以上無いってほどにな。
本当にバカなやつらだよ。」
「僕からしたら零も大概だと思うけどね。」
「まぁ、そうだな。」
「はは、じゃ僕らも混ざろっか。」
「おぅ!」
その後咲夜の作った料理を食べたり、乱入してきた霊夢と弾幕ごっこをして見せたり、魔理沙が入ってきたと思えばまた本を盗んだみたいだしと、騒がしかった。
それで、全員紅魔館に泊まって朝まで騒ぎ通した。
チ「ん~ちょっと急ぎ足になった感がありますね。」
零「だな、にしても…あいつらは本当に…」
チ「それだけの絆を貴方は結んでいると言うことですよ。」
零「明久とレミリアには本当に感謝しないとな。」
チ「…お二人は貴方に感謝してると思いますが」ボソ
零「ん?何か言ったか?」
チ「いえ?何も言ってませんよ。
あっそうだ、東方小説も投稿始めましたのでそちらもよろしく!」
零「あ!?聞いてないぞそんなこと!
ってもう居ないし!?待てやコラー!!」
それでは
『次回も気長にお待ちください』