零「俺の出番は無いのな。」
チ「えぇ、今やってるオリエンテーリングですが…
主な目的は零さんと紅魔館メンバーの出会いについての回想が主体になります。」
零「それで今回はパチュリーとの出会いか。」
チ「はい、師弟関係になるきっかけの話ですね。
それと、ここで注意事項があります。
今回パチュリーさんが紅魔館に住む経緯や大図書館の出来た理由等が明かされますが、これはあくまでもこの小説の独自設定であることをご理解ください。」
それでは
『ゆっくり読んで行ってね!』
パチュリーside
「私と零の出会い?」
「あぁ、ノーレッジは零に勉強教えたんだよな?
何かノーレッジって頼まれてもそういったことしなさそうだから気になって。」
そう聞いてきた大吉はひたすらに問題を解いている。
こっち向いて話せと言いたいが、私もずっと本読みながら話してるから人のこと言えない。
私が問題を解くと三人がやることなくなるから私は本を読んでるだけよ。
けして面倒くさいとかじゃないわ。
「あ~あれは色々衝撃的でしたね。
荷物全部運び込んでようやくね追い付いたと思ったらパチュリー様が零さんに勉強教えてるんですもん。
あ、康太さんそこの式はこっちを使った方が速いですよ。」
「む、そうか。
零とパチュリーはどのくらいの付き合い何だ?」
私と零の付き合いね…
「私が大図書館に住み着いた頃からよ。
館では三番目に付き合いが長いわね。」
私が伯爵に呼ばれて大図書館に住むことなった時にはすでに零は紅魔館に住んでた。
思えば伯爵は元から私に教育させるつもりだったんでしょうね。
「そうね、暇潰し程度に話してあげるわ。
その代わりしっかり問題を解きなさいよ?」
「「わかった。」」
「あれは零がまだ五歳の頃よ…」
11年前紅魔館
「レミィ?まだ歩くの?」
「もうちょっとの我慢よ 、パチェ会わない間に体力落ちたんじゃない?
少しは運動したら?」
「余計なお世話よ。」
レミィに見せたいものがあるから着いてきなさいと言われ着いてきたけど…
この館どれだけ広いのよ!
かれこれ十分は歩いてるわ。
「ま、いっか。着いたわ。」
「ようやくね、でここはなんなの?」
他と比べると無駄に大きな扉。
ここまで歩かせたのだから、つまらない物だったらロイヤルフレアも辞さないわ。
「パチェならきっと気に入ると思うわ。」
そう言ってレミィは扉を開く。
同時に流れてくるのは濃密な紙の匂い。
「これは…中々壮大ね。」
「でしょう?お父様が長い年月をかけて集めた世界中の本よ。
中には此処にしか残ってないような本や魔導書も置いてあるわ。」
見渡し切れないほどの本が詰められた本棚がいくつも並んでいる。
伯爵が私の何倍もの時を生きているコレクターってことは知ってるけど…此処までとは。
「ただ、あまり掃除が行き届いて無くてね。
最近は少しはましになったけど…」
「へぇ、優秀なメイドでも雇ったの?」
「いえ、そうじゃなくて…ガラドサバサ!?」
奥の方から何かが崩れる音がするとレミィが鬼気迫る顔で飛んでいった。
レミィがあんな顔するなんて…興味深いわね。
音の出所に行くと…本の山があってそこから人の足みたいのが微かに見える。
その近くには掃除道具が散乱してる。
そしてレミィはその本の山から本を投げてその足の主を発掘しようとしてる。
「ちょっとレミィ、貴重な本を投げないで頂戴。」
「今はそんなこと気にしてられないのよ!
速くしないと窒息しちゃうわ!」
「落ち着きなさい、魔法で退かすから。」
風の魔法の応用で本を浮かす。
するとその下からボロボロの服を着た白銀髪の女の子?が這い出てきた。
「大丈夫零!?怪我無い!?痛いとこは!?」
「ん…大丈夫、直ぐに治る。」
白銀髪に緋色よ瞳、青白い肌…アルビノね。
伯爵はレミィとフランの二人しか子供はいないはずだけど…
「レミィこの子供は?」
「この子は零、二年くらい前にお父様が拾ってきたのよ。
零、ここには一人で来ちゃダメって言ったじゃない。」
「ごめんなさい…レミリアの友達は本が好きだって言ってたから掃除しとこうと思って。」
「あ!別に責めてるわけではないのよ?
その、あの…うー。」
ここまで慌てるレミィは初めて見るわね。
まぁ、五百年近く生きてても子供の世話なんて経験ないでしょうしね。
ドゴーン!
今度は何!?
「…フランが暴れてる。」
「はぁ、またなのねちょっと行ってくるわ。」
「あ、ちょっとレミィこの子どうする…行っちゃったわね。」
いきなり子供と二人きりにされても困るのだけど…
「…お姉さんがレミリアの友達?」
「え?まぁ、そうね。」
「ん、じゃこっち来て。」
そう言うと零?はとことこと歩き出した。
やることないし、着いていくしかないわね。
目を離して何かあればレミィに何言われるかわかったもんじゃないし。
零?に着いていくとそこには立派な机と椅子が置かれていた。
「此処自由に使って。」
「…もしかして貴方が用意したのかしら?」
「ん、そう。」
「何故?」
「俺は館で仕事をさせて貰えないからこれくらいなら…
それに伯爵と俺以外はこの図書館利用しないし。」
あ、この子男の子だったのね。
いやいや、そこじゃない。
「貴方何歳よ?」
「五歳だけど?」
「とても五歳のしゃべり方には見えないのだけど…」
「勉強してるから。」
勉強ね、チラリと横を見ると小さな椅子と机があった。
机の上にはいくつもの辞書と教本らしき本が積まれている。
もしかして独学?
「独学で勉強してるの?」
「ん、レミリアや伯爵には迷惑かけられない。」
「貴方本当に五歳?
別に急いて勉強しなくてもいいんじゃない?」
「…駄目、それじゃ伯爵達の役にたてない。」
「………」
「…温情で住まわせてもらってる分速く役に立てるようにならないと。」
温情…ね、本当にそうなのかしら?
あの伯爵が温情で人の子供を拾って育てるかしら…
にしても効率が悪いわね。
…はぁ、気分転換にはなるかしらね。
「零だっけ?次から勉強は私が教えてあげるわ。」
「え?」
「魔法の研究の片手間にね。
私はパチュリー ノーレッジよ。」
「えっと…緋月 零です。」
「これが私と零の出会いと勉強を教えることになった経緯ね。」
「あぁ…うん。」
「正直零のキャラが違いすぎて違和感が…」
それもそうね、あの頃の零はまだ幼さが残ってたもの。
伯爵が死んでから本当に変わったから。
「話はこれで終わり、問題は解けた?」
「あぁ、だいたい解けた。」
「そろそろ行きますか?」
「…あぁ、カメラ当たるといいな。」
あぁ歩くの面倒ね…
チ「というわけでパチュリーさんの回想回でした。」
零「子供の時代の自分を見るのは正直恥ずかしいな。」
チ「ほとんど別人みたいでしたしね。
考え方何かは変わってないですが…」
零「まぁな、にしてもここでも名前しか出てこないんだな伯爵。」
チ「えぇ、伯爵はこの小説のオリキャラの中でも最も重要なキャラですからね。
出番はまだまだ後の予定です。」
それでは
『次回も気長にお待ちください』