緋弾のアリア~闇の中を生きる者~   作:トナカイさん

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鼓動3 FAILの烙印を押された武偵と闇に染まりし者

探偵科棟を見学し終わった俺は探偵科での入学試験を受けるために探偵科棟からまるっきり関係ない第二グランドへ移動することになった。

あれ?探偵科の試験は?

……疑問に思ったが付き添いの女教師はニコニコ微笑んだままで答えてくれそうにない。

先行する彼は右手に日本刀を持ったままどんどん先に進んでしまう。

歩いてる最中になにやら呟いていたから読唇してみた。

 

『…ランクアップ……単……位……蘭豹……単位…・・・蘭豹……単位……』と呟いているんだが……触れないでおこう…。

 

しかし見た感じ普通そうな少年だが先ほど感じた違和感はなんだったんだ?

それにFランクなんて聞いたことない…。

調査の必要ありだな……。

 

そんなことを考えていると試験場の第二グランドに着いた。

「さて、ルールを説明しますね・・・。

ルールは模擬戦と同様で先に降参するか、装備を破壊されるか、教師が止めるまで続けてください。

装備は基本自由とします。

個人的にはB装備かC装備を着けてやるのを推奨しますが……」

「アホいえ!

コイツらにはいらんやろ~」

うわ…また出た!!

確か蘭豹だっけ?

どこからわいてきたんだ?

「…なんか今失礼な視線を二人から感じたな…」

いや、気のせいだよ…木の精。

「…お前か?」

M500を出したとある教師は…

――――――ドゴォ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――ン……。

「うおっと・・・・・・いきなり発砲してくるとかあれかバ●ボンに出てくるおまわりさんか?」

……発砲してきたが能力の《透過》によりすりぬけて無駄撃ちに終わった。

「!?

能力者か…。」

対戦相手は驚いた顔をした、

ちっ……能力がバレタカ。

発砲した女教師2号を睨むと「二ッ」と笑い露骨に目線を逸らしやがった…。

やられた……わざとばらしやがった。

「さあ、やるか」

星空とかいう奴の声が聞こえて戦いは始まった。

 

 

 

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

最初に動いたのは意外にもステラだった。

ホルスターからキングコブラを抜くと全弾撃ちつくした。

バババババババりりりり・・・・・・・

凄まじいほどの弾薬が地面に落下し土埃が舞い上がると懐からレモンスクイサーを抜きつづけさまに発砲した。

バシュ―――――――――――――――――――――――――ン…。

土煙に向けて発射された弾丸は標的に届くまでに金属音が鳴り響き全弾切断されたのをステラは感じていた。

「やっぱりな・・・・・・・。」

そう呟くステラだが焦りの表情はない。

こうなる予感は感じていたからだろう・・・。

いや、正確には予感ではない・・・・・・予知の一部。

『透視』を使い彼がどのくらい戦えるのかを図っていたからだが・・・。

多大な精神力を消費するため普段は使わない能力だが彼は直感的に今回の相手を警戒していた為やむなく使用したわけだが……彼の判断は正しかった。

実際銃弾の雨、嵐を受けてもピンピンしているようなそんな少年が相手なのだから……。

ステラはそんな少年相手に中指を立てて挑発しだした。

 

「ふ、面白れぇ・・・・・・・これでも喰らいやがれ!!」

対する少年は変わった形の愛銃、ハーディスを出すと無行の構えから視認出来ない速さでの早撃ちをおこなった。

 

―――――――――――――――――――――――ピシュ―――――――――――――――――――――

 

放たれた銃弾はステラの左胸を撃ち抜いた・・・・・・・かに見えただろう。

・・・・・・何も知らない第三者から見たのなら・・・。

透過を展開し360℃フルオープンさせたステラは難攻不落な防御城塞とかしていた。

自身が攻撃した後にこの戦法をとればあらかたの敵から身を守れる。

今までこれで傷がついたことはない・・・・・・対超能力者以外では。

自信満々に透過を展開しているステラだが彼は大きな過ちを犯していた。

 

「そんな能力で勝ったつもりか?

ガンダールヴをなめるなよ?」

 

少年はそう言うと日本刀を抜いた。

彼が構えて「開放」と言うと日本刀の刀身が赤く染まり真っ赤な深紅色の刃へと変化した。

続いて・・・「《バーミリオンの瞳 発動》潜在能力準開放・・・・・・・50%・・・・・・」と言う声とともに地面を蹴って駆け寄ってきた彼はとにかく早くステラでさえ視認が困難だった。

「ぐっ・・・は、速い・・・」

赤い刀身は信じられないことに《透過》を無効化してきてステラの身体に多大なるダメージを与えた。

「『瞬間移動』《テレポート》!!」

彼はそう叫ぶと少年から距離をとり間合いを広げた。

『はぁはぁはぁ……

つ、強い・・・・・・これだから武偵は侮れねぇ・・・』

ステラは久々の強敵の出現に驚きながらもとても感謝して戦いを楽しんでいた。

「『重力操作』《グラビティードライブ》!!」

ステラの周りに黒い球体が3つ現れると彼の思いのままに操作された球体は少年へと容赦なく襲いかかった。

回避できないと悟ったその少年は左手に新たに刀を出すとその刀が意思があるかのようにしゃべりだしてそして・・・刀身が青白く光ると黒い球体を刀身へと吸い込みはじめた。

やがて吸い込み終わると刀は『相棒!!オイラ今日は寝る・・・』と言ったきり押し黙ってしまった。

唖然とする教師&ステラ達。

だが少年は「ふぅ~助かった!!

ありがとうな、デルフ!!」と刀に話しかけていて平然としていた。

 

その隙にステラは接近して攻撃をしかけたが少年は『双剣』をステラの首元を挟むように十字に寸止めし、ステラもまたナイフとキングコブラを首元と左胸に当てて両者動けない均衡状態・・・将棋で言う『千日手』となってしまった。

 

 

 

 

 

「そこまで!!」

 

 

 

 

――――――――――――サイド――――――――――――――ステラ

 

 

女教師の号令により中断された試験。

結果は合格・・・ただし他学科のランク試験測定後に適正な学科は判断されることになった。

 

試合終了後、俺は対戦相手だった星空に声をかけた。

 

「よう、楽しかったぜ!!

いろいろと聞きたいことがあるんだが、いいか?」

 

「ああ、いいぜ!!」

迷いなく答える星空。

 

「・・・お前のランク、Fってなんだ?」

一番気になっていたことを聞くと・・・・・・。

 

「ああ・・・Fは、FAIL(フエイル)・・・・・・育成失敗の『脱落候補者』に与えられるランクだよ。

まぁ、俺の場合・・・・・・強襲科にまだ籍はあるんだけどな。

自主的に探偵科に入ったから付けられた。

・・・蘭豹にな。

探偵科への転科申請しても大人の事情で認可されないんだよ・・・」

涙目で訴えてくるFランク武偵。

 

・・・・・・なんだか、哀れだ。

 

 

 

 

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