緋弾のアリア~闇の中を生きる者~   作:トナカイさん

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約1年ぶりにかなめ書きました。
ようやくメインヒロインの登場です。


鼓動7 再会の刻

「はぁ〜。めんどくせえ」

決闘を終えた俺は帰宅しようと超能力捜査研究科(SSR)棟から出たが出たところで気づいた。

帰る家がねぇ…と。

しかたなく、本当は行きたくなかったが教務科(マスターズ)に仕方なく向かった。

「失礼しま…した」

扉をノックしてから開けたがすぐに閉めた。

「おかしい。ここ一応教育機関だよな?」

今見た光景が夢や幻であるわずかな可能性を信じて再び扉を開ける。

すると、そこには。

「綴先生いや、女王様。

もっと、もっと罵って下さいー」

「は、離せ馬鹿者!

大谷辞めろー‼︎悪かった。私が悪かったから離せ_____‼︎」

「俺は貴女の豚です。どうぞ罵って下さい。もっともっと罵ってくださーい!」

「だ、誰か助け…助けろ夜星ー!」

俺と目が合った黒髪ショートの女が助けを求めてきた。

その女の腰には茶髪に染めたヤンキーがしがみついている。

「はぁはぁはぁ…どうかもう一回先生の尋問を受けさせて下さいー!」

「くっ…あれほどしてやったのにまだ懲りないだ、と…⁉︎」

「当然です。先生の尋問は俺にはご褒美です!」

「な、な…なん…だ…と…⁉︎」

衝撃的な発言により固まる女。

「私の尋問が…効かない奴が存在するなんて…。

悪夢だ…夢だ!そうだ夢に違いない」

一人でなんかブツブツ言いだした。

危ない奴だな。

「夜星、スマンが私を夢から覚ましてくれ!」

「本当にいいんだな?」

「ああ。強烈な一撃を頼む」

「分かった。

本気でいく」

俺は女から少し距離をとると古代の短距離走の構えから放たれる音速を超えた一撃を女に叩きこんだ。

「《流星》‼︎」

ドゴォォォォォンといった凄まじい衝撃が放たれ女に直撃した。

「痛い…夢じゃなかっ…」

女は意識を失い旅立った。

「また…つまらない者を撃ってしまった…」

女の側に茶髪の男が近づき、女の容体を確認している。

「生徒に倒される綴先生。はぁはぁ…気を失ってる姿もまたいい。

けどやっぱり綴先生が倒されるのではなく、綴先生『に』倒されたい…」

「なんだコイツ…ヤバイ。

ヤバすぎる。今まで出会った奴らとは何か違う。今まで会ったことがないヤバイタイプだ…」

俺は戦慄して茶髪の男を眺めていた。

 

 

 

 

あの後教務科にやってきた蘭豹に事情聴取をされ、目を覚ました綴と鬼ごっこをし、マクラーゲンには超能力を使った教育的指導を受けてボロボロになった身体を引きずり今日から暮らす男子寮へと向かった。

第3男子寮。

四人部屋だが俺が入る部屋には現在男子生徒一人しかいないらしい。

 

「ここか…」

扉の横、表札には『遠山』と書かれている。

教務科で聞いた話だと探偵科(インケスタ)の生徒らしい。

探偵科の生徒ならたいしたことないなと思いつつ、その部屋の扉を渡された鍵を使って開けた。

一歩中に入ると。

「お兄ちゃん、非合理的!」

懐かしい少女の声が聞こえてきた。

 

 

玄関で靴を脱ごうと屈むと。

 

ひゅん。

 

たった今まで俺の頭があった位置に何かが突き刺さった。

それは布状の盾のようなX型をした刃物で空中に浮いていた。

磁気推進繊盾か⁉︎(Pファイバー)

攻防一体型の先端科学兵装の一つ。

GIV(ジーフォース)が使う最新科学の結晶だ。

 

「お兄ちゃんは下がってて!

誰?お兄ちゃんと私の愛の巣に入りこんだ鼠は?」

廊下の奥のリビングから声がしたと思ったらフォースがHMD(ヘッドマウンドディスプレイ)を着け、手には単分子振動刀(ソニック)を握って襲いかかってきた。

 

「待て、落ち着けフォース‼︎

俺…」

俺の声が聞こえていないのか、GIV(ジーフォース)は手に持つ単分子振動刀(ソニック)で斬りかかってきた。

「ちょっ…落ち着け。

話を…」

「お兄ちゃんに近づく奴らは皆死ね_____‼︎」

「聞けよ人の話を」

何故かは知らんが暴走しているGIV(ジーフォース)にそうツッコミつつ、方向操作反射(ベクトル)を展開し単分子振動刀(ソニック)から身を守る。

「っ⁉︎」

単分子振動刀(ソニック)を弾かれたことに動揺するGIV(フォース)

僅かに動きが鈍った隙をついて超能力の一つ。

念動力(サイコキネシス)を発動させ磁気推進繊盾(Pファイバー)を操る。

GIV(ジーフォース)の管理下を離れた先端科学の盾は俺の周りを旋回し、自動制御で俺の身を守る盾となった。

自分が操る武器を次々攻略されたことに驚いたのか彼女はその瞳を大きく見開いている。

「落ち着いたか?」

「お前一体何者だ?」

そう言われた俺は正直傷ついた。

彼女は俺のことを覚えていなかったのだ。

 

「や、やめろ。もうよせかなめ(・・・)‼︎」

室内に男の声が響き渡った。

声を発した男を見て俺は驚愕した。GIII(・・・)なんでお前がいるんだ⁉︎

アメリカで武偵をしてるはずでは…。

「まさか、お前がいるなんてな。GIII(ジーサード)?」

驚きつつそう声をかけたが彼は。

「っ⁉︎

お前はGIII(ジーサード)の仲間なのか?」

何故か驚いた顔をしつつそんな返答をしてきた。

「何言ってんだ?

ロスアラモスの頃からの付き合いだろ…」

なんか妙だな。

いつものGIII(ジーサード)っぽくない。

服装も彼にしては地味だ。

「お前……GIII(ジーサード)じゃないな。

影武者か?」

「だ、誰があんな奴の影武者なんかやるかよ!

俺は遠山金次。探偵科(インケスタ)の2年だ!

お前こそ何者だ?」

2年の遠山。

どうやら彼はGIII(ジーサード)ではなく、この部屋の主らしい。

「そりゃあ悪かったな。

俺の名は夜星ステラ。

超能力捜査研究科(SSR)に転入してきた2年だ。

よろしくな!」

「ああ。

新しく入った転入生ってお前のことかー。

ここに来たって事はこの部屋に住むのか?」

何故か遠山の顔が輝いた。

まるで俺がこの部屋に住むことが嬉しくてたまらないようだ。

なんだ?

なんか身の危険を感じるな。

そっちのけがある奴じゃないよな?

普通GIv(ジーフォース)みたいな美少女と暮らしてたら他の男子が突然住み着いたら嫌だと思うのが一般的な反応だと思うが…。

「…ああ。よろしく!」

釈然としなかったがそう返した。

 

 

「お兄ちゃん非合理的‼︎」

突然GIv(ジーフォース)が再び怒り出した。

「私は認めないよ!

この部屋に住んでいいのは家族だけ‼︎

家族である『妹』の私だけいればいいの!

赤の他人は入ってくんなー!!」

切れ気味に叫ぶGIv(ジーフォース)

赤の他人と言われ少なからずショックを受けたが今は彼女を説得する方が先だ。

このままだと転入初日で部屋なし(ホームレス)になっちまう。

「あのな、GIV(ジーフォース)…「呼ぶな!」え?」

「私をその名前(・・・・)で呼ぶなー‼︎」

「っ⁉︎」

突然切れた彼女。

何故怒り出したのかさっぱりわからなかった。

「私は遠山金女(かなめ)だ!

かなめなんだ‼︎」

「っ⁉︎」

今までこんなに怒った彼女を見たことはなかった。

かなめという名前も初めて聞いた。

人間名つけられたんだな。

「悪かった。

もうGIV(ジーフォース)なんて呼ばない。

かなめって読んでもいいか?」

謝ると彼女は押し黙ったまま、金次の隣に行きその腕を掴んだ。

「あ〜お前ら2人は知り合いなのか?」

と遠山が聞いてきたので…。

俺は。

「ああ。ロスアラモスで昔一緒だったんだ。

GIII(ジーサード)ともそん時からの付き合いだ!」

「……もしかして、ステラ?」

ようやく思い出したのか俺の名前を呼んだ彼女。

「ああ。久しぶりだな。

もの凄い美少女になっていて驚いた!」

彼女はようやく警戒心を解き笑顔になった。

「なんだやっぱり知り合いか?」

遠山がそう言ったので俺達はこう答えた。

 

「「ああ。(うん)昔からの大切な恋人(下僕(しもべ))だ(だよ)‼︎」」

 

「ん?」と俺。

「え?」と言ったのはかなめ。

 

 

 

 

 

あれ?

なんか認識にズレがないか?

 

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