投稿も定期的には出来ないと思いますが気長にお待ちください!
〜Numbers〜 プロローグ
(いつもと違うとても硬いベッドの感触。いや、ベッドじゃない…これは、床?)
不意に目を覚ます。あまりの暗さに目は慣れないが辛うじて自分がフローリングのような場所に寝転んでいるのが分かった
「ここは……?」
「ユウ!!ユウなの!?」
「……サキ、か…?」
数メートル先にサキが力無く座って居るのが見えた
「良かった。ユウも居たのね」
「あ、あぁ。サキも居たんだな」
「ここは…いったい」
だんだんと夜目に慣れてきたようだ。少し周りが見渡せるようになり様々なものが目に飛び込んできた。
色とりどりのテープの貼られたフローリング、バスケットのゴール、ステージ…
「学校の、体育館か?」
「そうみたいね」
なぜ俺がこんなところに寝転がっている?だって俺はさっきまで……
快晴の中をたくさんの子供が元気よく外を走り回る中1人だけ木陰で本を読んでいる少年がいた。
「ねぇユウくんも一緒に鬼ごっこしようよ」
「ユウなんて誘ってもダメだぞシン。こいつはヘッポコだからな!」
「そういうことだから。誘ってくれてありがとうなシン。リクもいつも悪いな」
「ケッつまんねぇのシンおにごに戻ろうぜ」
「うん…いつでも来ていいからね!」
「………ハァ」
「おや?ユウくんはみんなと一緒に遊ばないのかな?」
「あ、園長先生。」
「みんなと遊ぶの楽しいよ?」
「いえ、俺は体動かすの苦手なんで。こっちの方が落ち着きます」
「で、今日はどんな本読んでるの?」
『脳科学で読み解く脳のしくみ』
「グハッ!また難しい本読んでる…」
「5歳が読めてるんだから難しくないですよ」
「そうやってまた先生の心をエグって…」
「ねぇ、次の図書館の日はいつ?そろそろだと思ってたんだけど」
「ホントにユウくんは本が好きねぇ。図書館に行くのは明後日よ楽しみにしといてね」
「本が好きなんじゃないよ。ただの暇つぶし」
「ってあー!もうこんな時間!急がなきゃ!」
「みんなーお昼よー!部屋に戻りましょー!」
ここは「孤児院ひまわり」俺達は全員身寄りのない孤児なのである。でもまぁみんな今の生活を楽しんでいるし、俺もそこそこ楽しいから全く問題は無い。
ある日、
「えー、こほん!みんなに大ニュースがあります!なんとシンくん、リクくん、ユウくんがお別れすることになりました。」
「それって、もしかして!」
「そう!親になってくださる方が見つかりました!」
「まぁ3人とも別々の人だけどな…」
「リク、いつまで拗ねてるつもりだ」
「わぁってるよぉ!」
「ちょっとユウくん、言い方キツすぎだよ」
「まぁまぁ、みんな落ち着いて、というわけで今日は3人の送別会をしようと思いまーす!」
「ほら!3人とも元気出して!」
「ほら、3人にお祝いのストラップ!」
「あ、ありがとうございます…」
「ね、ねぇ!ユウくん!リクくん!」
「どうしたんだ?シン」
「このストラップにみんなの名前書かない?そしたら離れても寂しくないでしょ?」
「いいな、それ」
「シン…ありがとぉー…」
「もうリクくん泣きすぎだよ」
それじゃあ
敷波 シン
山岸 リク
名取 ユウ
「これでよし!っともうこんな時間明日に備えて寝なきゃ!」
「そうだな…」
「さぁユウくん!お父さんとお母さんが来たわよー!」
「うん園長先生、ありがとう。みんなも今までありがとね。また会えたらいいね」
「バーロー!何言ってんだ!また会うに決まってんだろ!俺らはいつでも繋がってんだからな!」
「そうだね!必ず会えるよ」
「うんじゃあ、また」
「うん!また!元気でねユウくん!」
(あ、最後にもう1回園長先生に挨拶しに行くか…)
俺はそこでとても不思議な光景を目にした。俺の新しい父親が号泣している園長先生に何かを渡している。遠くてしっかり見えなかったが、封筒のような、あれは一体…
「園長、先生…?」
「あ、ユウくん!ごめんね、こんなクシャクシャな顔で」
「別に謝ることじゃないですよ」
「そうね、」
「先生。ホントに今までありがとうございます。こんな面白みのない僕なんか引き取ってくれて、」
「引き取った時は赤ちゃんだったんだから性格なんて分かんなかったわよ」
「そうですね。でもホントに感謝してます。」
「うん。そう言ってもらえると先生も嬉しい。でもねユウくん、これからは辛いことがたくさんあると思う。けど君ならそれを乗り越えていけると私は信じてるわ。」
「先生、真面目な顔似合わないです。」
「そ、そんな…」
「じゃあね、先生!」
そう先生に告げて振り返ろうとした、その時園長先生が耳元で不思議なことを囁いた。
「大丈夫…君なら大丈夫よ…
頑張って…ユウくん。」
「………ゥ……ュウ………ユウ!起きろ!」
ガタン!!
「っ痛ぇぇぇ!」
「もうどうしたのよ!高2にもなってお昼寝!?しかも授業中に!」
「余計なお世話だよ、サキ」
「あーんもぉ!そうやって!私の心配返せ!」
「何を心配する事があるんだよ」
「ユウが…なんかうなされてたから…」
「あぁ、悪い。昔の夢を見てただけだよ」
「てか、人の心配する前に自分の成績の心配しろっての」
「ぐぬぬ…成績良いからって調子のって…いつか見返してやる!」
「あぁ、いつになるだろうな」
「そうやってすぐ私のこと馬鹿にしてぇ!」
「あ、次は移動教室だったな。早く行かないと」
「もぉ!」
「起こしてくれてありがとな」
「…………もぉ…」
「っ痛ぇぇぇ!んだよこの扉!いい加減ちゃんと開きやがれ!」
「さすがにそこまで来たらユウの運の悪さに同情するわ笑笑」
「るっせぇ!リュウ!!」
「……もぉ…笑笑」
「おーい!サキも早く来いよ〜」
「分かってるわよ!」
「なぁサキ…なんでいつも俺と帰ってんだ?」
「家隣だし仕方ないでしょ!」
「それ理由になって無くね?」
「い、良いの!こんな可愛いい幼なじみ一人にする気?」
「いや、かわいいは1度も思ったことないn」
バキッ!!
「「グハッ!」」
「それだよ!それ!可愛げの欠片もねぇじゃねぇか!」
むぎゅ!
「ん?何かを踏んだような…やわらかい…」
「グルルル…ワン!ワン!」
「なんでだよ!さっきいなかったじゃねぇか!」
「ハァ…まじでありえねぇ…」
「ホントにユウは運が悪いよね〜」
「1人の時はこんなに運悪く無いんだけどなぁ〜」
「なにそれ言い訳?」
「違げぇよ!マジだよマジ!」
「え〜信じらんな〜い」
「あ、もう家か…」
「そうね、じゃあまた明日!」
「おう!また明日な!」
………ここから記憶にモヤがかかったみたいに思い出せない
あの後一体何があったのか…
「サキ…1つ聞きたい、お前ここに来る前の記憶あるか?」
「え…と、確かユウと一緒に家帰って……そこから思い出せない」
「じゃあ同じ状況ってことか…」
「っ痛ぇな、てかここどこなんだよ!」
「あたたた、なんなの?」
「ダメだよ〜もう食べれない…むにゃむにゃ」
「俺ら以外にも人がいたのか…」
「あんたら誰だ?」
「こっちが聞きてぇよ!誰だよテメェ!」
「そうだな…じゃあ俺から右回りに自分の名前と年齢を言っていこうか」
「まず俺は名取ユウ、高2の17歳だ」
「俺は如月ケン、18で、高3だ」
「わ、私は、青葉、ミサ、16歳、高校一年生です。」
「むにゃむにゃ」
「おいお前!なんでまだ寝てんだよ!」
「ん、ん?うぇ!何ここ!ねぇ!君達誰!」
「あ、もうその件終わったから自己紹介頼む」
「なんか扱い雑くない!まぁいっか」
「僕は宮城ナギサ、17、高2だよ!
ナギサって呼んでね〜」
「危機感無さすぎだなお前」
「最後は私ね。私は椎名サキ、17歳、高2よ。ユウとは一応幼なじみ?で良いのよね。」
「まぁ、いいか」
「じゃあ関係があんのはそこのユウとサキの間だけだな?」
「ってことだな」
……ブブッ……
《ごきげんよう。Numbersの諸君》
「「……??」」
《これより君達には異脳テストを受けてもらう。》
《君達に拒否権はない》
「なんなんだよ!急に!テメェ誰だ!」
《そうだな…私は「ネオ」とでも名乗っておくか》
《それでは出席を取る》
《No.14 如月ケン》
「あぁ?」
《No.24 青葉ミサ》
「え?なに!?」
《No.19 椎名サキ》
「なんなのあなた!」
《No.23 宮城ナギサ》
「は、はぃ…」
《No.2 名取ユウ》
「一体何が目的だ」
《目的か…君たちの特殊な個性の発現、そして復讐ってところか》
「俺達の特殊な個性?」
《これ以上の詮索は辞めておいた方が良いぞ。自分の身のために》
「なに?」
その言葉とほぼ同時に体育館の壁から大量の機関銃が出てきた…
銃口はもちろんこちらを向いている
《それではこのゲームの説明を始めよう》
《と、言っても説明する事はほとんどないのだがな》
《どんな手を使ってもいい、私のいるところにたどり着けばそれでゲームクリアだ》
《それでは君達がたどり着くことを楽しみにして置くよ》
「そのゲームをする事での俺達のメリットはなんだ」
《さすが名取ユウだ。鋭い質問どうも》
《これは私と、君達との賭けだよ》
《君達がゲームをクリアすれば君たちの望みを1つ叶えてやろう》
「…!で、俺達の掛け金は?」
《君達が掛け皿に載せるものは1つ、君達の脳だ》
「脳?」
《君たちの素晴らしい脳を私に提供してもらう》
「つまり、死ねと…」
《まぁそうなるか》
「チッ…」
《それではゲームスタートといこうか》
「ああ、お前の顔面に1発拳を叩き込んでやる」
《それではNumbersの諸君、健闘を祈る》
………プツン……
「「………」」
「なんなんだよ、胸糞悪ぃ」
「なんにせよ俺達は囚われの身。やつの言うことを聞くことにしかできない。」
「それに、私たちがこのゲームにクリアしたら望みを叶えてもらえるんだよ!頑張ろうよ!」
「そ、そうだよ!それにここから出ないとなんにも出来ないし。」
「みんな…それでいいか?」
「って聞いても選択肢それしかねぇだろ」
「ですね」
「う、うん」
「じゃあいっちょネオの顔面に1発グーパン決めてやりますか!」
最後まで読んでくださりありがとうございます!
プロローグ色々省いてもなかなか長くなってしまいました…
色々過去の話なんかでぐちゃぐちゃしてると思いますが、これからユウ達の脱出劇?が始まりますのでシリアスな内容ですが楽しんで行って?貰えたら幸いです。1話は同時に投稿しているので良ければ続きも見ていってください!