というわけで衝撃の第9話どうぞ!
あれからどれ位たっただろう…深い心の底に沈んでいた意識が少しづつ浮上していくのがわかる。
カーテンの隙間から差す朝日がとても眩しい。
目を覚ます。俺は今までベッドに転がっているようだ。
次に身体を起こそうと力を入れる。
「痛っ!」
全身に走る筋肉痛が「夢落ち」という期待を見事に裏切る
俺は、あの忌まわしき能力を使ってしまったのか…
「う、うん?」
左の太もも辺りに少し違和感を感じる。
どうやらミサが俺の太ももを枕がわりにして寝ていたようだ。
「あっ!イケナイ!寝ちゃってた!って、あ、ケン起きたんだね。」
「あぁ、今さっきな」
「いや〜寝るつもりはなかったんだけどなぁ〜」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
「あ、そうだ!大丈夫なの?身体」
「あぁ、問題なくは無いが全身に筋肉痛があるだけだ。」
「いやいや、それって結構問題じゃん」
「まぁ筋肉痛ぐらいだったらどうにかなるさ」
「無理はしないでね。」
「当たり前だ。てか、ミサに言われたくはねぇな笑」
「え〜何それヒドーイ!」
(あぁ、いいなこの感じ)
ここがクソみたいな場所じゃなきゃどれだけ良かっただろうか…
「よし!じゃあみんなも起こして来るね!」
「おう、頼んだ」
「ほらー!みんなー!起きなさーーーー!朝ですよーーー!」
「…うるせぇ、起きてるわ」
「あ、なんだユウ起きてたの。」
「お前らがイチャイチャしてるのもバッチリ聞かしてもらったから」
「え〜なに〜?嫉妬〜?」
「なぜそうなる!」
「あ、ぅぅん…あ、みんな、おはよ、ふぁぁ〜」
「あ、サキもおはよう!よく眠れた?」
「よくは、眠れなかった、けど、少し、スッキリした、かな。」
「あとは…」
「むにゃむにゃ…お腹いっぱい…もう無理〜」
「お!き!ろーーー!」
「〇※@$!」
「ふぅ、やっと起きた」
「へっ?え、あ、うん」
「ナギサは相変わらずだな」
「え、いやぁ、そうかな、えへへ〜」
「褒めて、ない、と、思うよ?」
「え!うそ!ホント!?」
「ほらもう朝なんだからしっかりしなさいよ」
「おい、今『朝』って言ったか?」
「うん、だって朝だよ?今」
それを聞くなりユウが勢いよく遮光カーテンを開ける
「朝、だ…日が出てる!」
「そりゃそうでしょ。何言ってんのユウ」
「お前!日が出りゃ人の通りが増えるだろ!それに訳わかんなくてもここは『学校』!もしかしたら登校してる人だっていない訳じゃないかもしれない!」
「あ、そうか…でも焦ることじゃなくない?」
「お前…今俺らがどういう状況にあるか分かってんのか?」
「私達、今、監禁、されてるんだよ?」
「え!?監禁されてたの!?」
「いや!流石にそれは無いわ!」
「とにかく校門に行ってみない?」
「そうだな…ケンは?」
「起きたけど全身筋肉痛だって」
「おいケン!起きてんだろ!」
「お、おう、ユウかどうした?」
「今動けるか?」
「うーんまだちょっと厳しいかな…」
「じゃあナギサとミサで見てきてくれないか?俺達は少し気になる事があるからここで話してるわ」
「分かった。行くよ!ナギサ!」
「おっけー!ミサちゃん!」
「で、気になることってなんだ?」
「あぁ、昨日みんな寝た後に1人であのはこの中身を見たんだけどさ…」
【異脳実験被験者リスト 1】
No.1 敷波 シン
No.2 名取 ユウ
No.3 葉山 ミスズ
No.4 山田 テツ
No.5 佐々木 アキヒロ
No.6 田中 ミユ
No.7 北山 シンジ
No.8 東田 サクラ
No.9 木元 ケンジ
No.10 笹本 リン
No.11 南 ユキ
No.12 山岸 リク
No.13 渡辺 カイト
No.14 如月 ケン
No.15 錦野 マユ
「これって…」
「『異脳実験』ってのが何かは分からないが多分人体実験の被験者の記録だ」
「ユウくん、ケンくんの、名前もある」
「あぁ、しかも最初に言われた番号と同じ数字が振ってある」
「つまり、このデスゲームに何かしらの関係があるってことだな…」
「うん、しかも、かなり、直接的な、なにか。」
「後でミサらにも見てもらうけど多分、アイツの知り合いの名前がある」
「もし、あったとしたら、『くも膜下出血の事件』とも関係が見えてくんのか…」
「あぁ〜クソッ!ネオの野郎のとこまでもう少しなのに!」
「あぁ、ただ、俺らの関係性はハッキリしたな。」
「そう、だね…」
「あぁ、全員この人体実験を受けたメンバーってことか」
「そして、この実験で、異脳化、した。」
「そう、つまりこの実験によって能力を植え付けられたってことだな」
「たっだいま〜!」
「おう!」
「あの…この学校、山か森の中にあるみたいなんだ。外は人一人いない大自然だったんだよ…」
「うん、知ってるよ?」
「「なんで!?」」
「いや、だって窓あるし」
「「先に言えよ!」」
「いや〜悪い悪い。なんだか乗り気だったから言い出しにくくって…」
「あ、ミサ、ちょっとこれ見てくれ。知ってる名前あるか?」
「なに?えー…」
「うん…いるよ……この「田中 ミユ」と「南 ユキ」昔の友達」
「じゃあやっぱそうか…」
「え?なに?」
「いんや、こっちの話だ。」
「さ!これから本題に入るぞ!」
「本題?」
「そうだ、《指令》についてなんだが…」
「ゴクリ…」
「無さすぎね?」
「あ、確かに…」
「他にも《指令》に関しては色々気になる事があるからな…」
「気になること?」
「まぁ色々って言っても主に『音楽室の霊』の指令に関してなんだけどな」
「そういえば、結局、まだ、分かってないもんね。霊の、正体。」
「それに不思議な点があと2つ」
「制限時間と箱だな?」
「その通り。流石ケンだな」
「どうゆうこと?」
「まぁ1つずつ説明しようか、
まずは、『制限時間』なんだが、今までの課題は最初の『音楽室の霊』の課題以外の2つは制限時間が決められていたんだ。
なのにどうして『音楽室の霊』の課題だけ制限時間がないんだ?」
「設定、出来ない、読めない、から?」
「そう、今までは全てネオの出した《指令》に沿って進めて来た。そして、ネオは俺達を調べ、かつ能力まで知った上で、課題達成が可能な制限時間を提示してきた。」
「でも、これの『音楽室の霊』に関しては、分からなかったってこと?でもなんで?」
「そんなの簡単な話だ」
「ネオ自身も答えを…知らない」
「その通り。だから制限時間を設定出来なかったんだ。」
「次にこの『黒い箱』に関してだ。
これは俺も最後は分かってない、
が、途中までは説明するぞ?」
「うん。」
「1つ目を、見た時は何も思わなかったんだが…何故ケンが取ってくれた2つ目までこの箱に入れる必要があったのか…
そう思って、
この箱を見ていくうちにこの箱、謎だらけになっちまって色々考えたんだが…
まずこの箱よく見てくれ。これは一つ目、写真が入ってた方だ」
「ダイヤルが、へん?」
「あぁ、やっぱそう思うよな。そう、変なんだよダイヤルが。明らかに暗証番号を設定するようなものではない…」
「なんか変なデコボコがついてるとこ以外は変に見えないんだけど、」
「そのデコボコが変なんだよ」
「ほぅほぅ…全然分かんない…」
「そして二つ目の箱なんだが…」
「んだこれ…中ちっさ!」
「ホントだ!でもなんで?」
「そう、それが謎なんだよなぁ〜」
「なぁサキ、これで『サイコメトリー』って使えたか?」
「いや、試して、ない。」
「やってみてくれないか?」
「それでなにか、分かるなら…」
…………バタッ
「サキっ?大丈夫!?」
「大丈夫だ、サキは手がかりを探しに行ってくれただけだ。」
ここは…家?
あれは……お父さんとお母さん……それと…赤ちゃん…あれ、私?
(早く会いたいなぁ〜)
赤ちゃんの私を寝かしつけてくれてる。
なかなか寝付かない私
(でも、なんで今これなの?前の時はもっと直接的な感じだったのに…)
そう思っていた時、聞き覚えのある、懐かしい、とても懐かしい
オルゴールの音色が流れてきた…
今回は少し長くなってしまいましたね…内容詰め詰めにしていらない所結構省いたのに…笑
というわけでいかがでしたでしょうか?(作者的にはやっとここまで辿り着いたか…)って感じですね笑
ここの回は執筆前から絶対に書くって決めていたので少しスッキリしました。
次回はピアノの霊、そしてネオの正体に近づいていきます!お楽しみに!