それなのに、最近投稿時間がバラバラで申し訳ないです
これからも頑張って投稿していきますので最後までお付き合い宜しくお願いします。それでは本編です!
闇夜の学校をタバコを吸いながら徘徊する。
「この学校も変わったもんだな…」
そんなことを呟きながら、昔の記憶に思考を飛ばした。
「おい!」
廊下の奥から声が聞こえてきた。
「お、もう来たか。思ってたよりも早いじゃないか。」
「お前は、お前は何がしたい!」
「ちょっとどういうことか分からないな。」
「とぼけんなよ!」
「分かったよ。俺は…人間の可能性に賭けた。だが、その夢は完成しなかった。だから責任を取っている。それだけだ。」
「ふざけるな!何が言いたい!」
そう叫びながらユウは全力で殴りかかるが、ひらりと簡単に避けられてしまう。
「分かった。お前に全てを話そう。俺の知る俺とこの学校の全てを。それでお前が納得するのならな。」
ここは山の中にある学校。街とは隔離された閉鎖空間の様な学校だった。しかし、そこに通う生徒達はとても活発で明るい高校生活を送っていた。
『私立西形高校』それがこの学校の名前だ。
立地以外はごくごく普通の高校だ。そこに通っていたのが、俺「名取 アキラ」だ。
俺はこの高校で「斉藤 レイ」という学友と共にとても充実した生活を送っていた。
「斉藤 レイ」こいつは少し変わり者、いや、かなりの変わり者だがユーモアに溢れていて喋っていてとても楽しい。
と、ある時とレイがこんなことを言い出した。
「やぁ、アキラくん!聞いてはくれないか!」
「あぁ、はいはい。今日はなんだ?」
「実は昨日の晩に人間について調べていたのだよ!そうすると人間の不思議な所が沢山見えてきてだな!何だかワクワクしないか!?」
目をキラキラと輝かせてそう言うレイ。まぁこんなことは日常茶飯事なのだ。
好奇心旺盛なレイは毎日のように色々なことについて調べ、考えている。
この間は神や高次元体についても調べていたような…って、そんなことはどうでも良いのだ。そして、今日は人間について興味を持ったらしい。
「アキラくん!聞いてくれたまえ!人間の体というのはとても不思議なのだよ!聞いているのかね!?」
「聞いてるって、聞いてるから」
「それなら良かった!そして、人間の中でも僕が一番気になったのはやはり「人間の脳」だな!あれはなんとも不思議だ!」
「おう、そりゃ良かったな」
「ところでアキラくん!知っているかね?人間の脳は未だにその性能の5%も使えていない様だね。」
「あぁ、聞いたことはあるがホントなのか?それ。」
「それはまだ分からない。けれども、まだ人間が脳について全てを把握し切れていないのも事実!
ならば可能性としては有り得るんではないだろうか!」
「なるほどなぁ。今の人間が脳を十分に活用できてるとはとても言い難いわけか…」
「イェス!イグザクトリー!そして、僕は考えたのさ!人間の脳の全てを知る方法を!!」
「なっ!どういう事だ!?それ!」
「なぁに、とっても簡単なことさ!人間の脳というのは脳の中心にある中枢神経によって全ての信号をやりとりしている。ならばそこの中枢神経から電気信号を読み取り、一つずつ解析していけば良いだろう!!」
「…………ハァ」
「どうしたのかね?アキラくん。こんな世紀の大発見を前にため息なんて。」
「お前の言ってることは理論的には出来るかもしれない。ただ、倫理的に無理がある。」
「倫理、的…」
「そうだ。中枢神経の電気信号を読み取るって普通に人体実験だろ。しかももし中枢神経に電気信号を読み取る機械、そして読み取ったものを外へ送信する機械を取り付けたとしよう。
でもその機械の電気信号が今度は脳の信号を邪魔して正確な情報が取れなくなる。
最後に脳に機械を付けることがまず不可能。」
「……な、な、なんだってぇぇぇぇぇ!」
「ンな驚くことじゃねぇだろ。でもまぁお前の理論がもしも現実で出来るようになれば何か分かるかもな。」
「よし、分かった!では、僕と君でやらないか!」
「お断りします。はい」
「そんなぁ!!!」
こんなよく分からない会話をしながら1日が過ぎていくのであった。
とある日、
「アキラくん。やはり僕と一緒に研究をしないか!?脳の研究!」
「なんだ、今回はやけに固執してんな」
「あれから僕はもう少し調べあげたんだ。そしたらあることが分かったんだ。」
「あること?」
「以前僕が高次元空間について話したことがあったろう。」
「あぁ、あのワームホールの話か。」
「そうだよ。そして、そのワームホールを脳の一部に発生させることが出来たら、超次元的な力を使えるようになるかもしれない。いわゆる『超能力』と呼ばれているものだ。」
「流石にそれはお前の妄言だろう」
「それが、そうでも無かったんだよ。」
「は?」
「一週間前ほどにその事に気づき、マウスで実験をしてみたのさ。すると昨日、ケースの外にある自分の餌をケースの中に瞬間移動させてたんだ。」
「それって…て、『テレポート』か?」
「その通り。マウス実験は既に成功している。どうだい?やって見ないかい?」
「確かに、そのマウスにはとても興味がある。でも、だからと言って自分の身を捧げる気はさらさら無いかな。」
「そうか…まぁ仕方ないな!アキラくんの言うことはだいたい間違ってないしね!今度は宇宙について調べてみることにするよ!人間が地球以外に占める場所は……」
(それは本当に世紀の大発見だった。だが、俺はその芽を潰した。自分の保身のために…
でも、それはしょうがない事なのだ。
もしその実験が成功したとしても俺にメリットは無いのだから。)
そんなことを考えながらいつも通り家に帰った。
が、
家の居間の天井から両親がぶら下がっていた。
あまりの衝撃的な出来事に思考がフリーズした。
両親の足元には白い封筒が置かれている。中身は両親の遺書と、札束だった。
遺書の内容は簡単だった。
私達は、人に騙された。全てを失い、絶望し周りに助けを求めた。しかし、その叫びは届かなかった。もう人を信じることが出来ない。だから、この世を去る。
息子はもう大人だ。誰にも邪魔されず、自分の道を歩んでほしい。
こんなところだ。
なんて無責任で、最低な親なのか…
両親の遺書を読み終わると同時に玄関前から声が聞こえてきた。
「おい!名取さんよぉ!開けてくんねぇかなぁ!こっちは金がなくて困ってんだ!なぁ早く渡せよ!おい!」
この声に俺は肩を震わせ、この上ないほどの恐怖に襲われた。
裏口から家を出て、隣の家に助けを求めに行く。
「あ、あの!すいません!助けてもらえませんか!!」
「あ、あなたお隣の、名取さんとこの息子さん?」
「は、はい。あの…」
家に帰ったあとの旨を全て伝えると隣の家の人はこう言った。
「アッハッハ!やっとあいつら死んだのね!これで変な迷惑を被らなくて済むわ!」
「は?」
「あぁ、名取さんの息子さん?ご愁傷さまね。ただ、私はあなたに助けを送る気は無いわよ?」
「………!?あの、家の両親があなたに何をしたんですか?」
「ハァ?何もしてないわよ?ただねぇ、あいつらがいるとあのスーツの男達が来るでしょ!?あいつらうるさいの何の、しかもこないだはうちの部屋まで上がり込んできて、ホントにうんざりよ!
まぁ、あなたの両親が死んだって聞いたらもう来なくなるでしょうけどね。」
最後まで聞かず思い切りその家を飛び出した。
他人なんてこんなものだ。自分に迷惑が来ると保身のために人の不幸を笑う。ホント、最低だ。
気がつけばレイの家の前に立っていた。何故ここに来たのか分からない。ただ、レイだったら信用できる。レイだったら。俺を必要としてくれる!
インターホンで呼び出す。
「どちら様で…っ!アキラ、どうした?」
「すまない…」
「え、何が?昼のことか?あれは俺が変な事言ったから!」
「あぁ、それもすまない。」
「とにかく、上がれ。何があったか聞かせえくれ。」
「そうか、分かった。とりあえず落ち着くまではここにいろよ。」
「いいのか?」
「あぁ、もちろんだ。友人が困ってるんだから助けないとな!」
それからの生活はとても素晴らしいものだった。レイと一緒にあらゆる謎を調べあげ、仮説を立て、実験、実証していく。とても充実していた。
俺はレイにホントに助けられた。
その恩返しとして、あることを提案した。
「なぁレイ、俺で実験してみないか?」
「は?なにをだ?」
「超能力」
「ほ、ほんとにやるのか?」
「お前にはほんとに助けられた。だから、お前の才能のために俺を使ってほしい。
あと、俺も超能力使ってみたいしな!」
「ホントにらいいのか?」
いつもより少し低いトーンでそう告げる。
「あぁ、当たり前だ。覚悟はできてる。」
「では、始めようか。」
今回めっちゃ長くなりました。すいません。
さて、ドンドンと『異脳』について明らかになってきていますが、皆さんはどれくらい分かったのでしょうか。
ネオの正体にもドンドンと近づいていますので予想してみてはいかがでしょう。
それでは次回、何故超能力者が生み出され続けたか。明らかになります。お楽しみに!