それでは、どうぞ!
この世は金と地位と力だ。
俺は3つのときにこの事を知った。
俺の親はいわゆる普通の平社員だ。ただ、親の働いている会社は普通では無かったようだ。世にいうブラック企業という所だ。
親父は俺と一緒に家を出て、帰ってくるのは日が変わる頃、月に1回休日にも出勤している。
親父の顔は常にやつれていて、休日は憂さ晴らしに朝から酒を飲んでいる。
ある休日、滅多に来客のない俺の家にインターホンのベルが鳴り響いた。母はそうそう鳴らないインターホンの音に少し驚きつつ玄関口に出ていった。
「オラァ!佐々木!出て来んかい!」
「はよ出てこんとシバキ回すぞぉ!」
突然玄関口から聞き覚えのない男の怒号が飛んできた。
………ビクッ!
親父が男の声にとても驚き、この世の終わりかのような顔をしている。
「佐々木ぃ!朝っぱらから酒かぁ?いいご身分だなぁ!」
男は叫びながら家のものを土足のまま、踏んだり蹴ったり、何もんだよ…
「ど、どうしたんですか?峯岸先輩?…」
「どうしたんですか?じゃねぇだろ!なぁ!テメーが仕事に来ねぇから作業が終わんねぇんだよ!!おい、お前何がしたい、」
「冗談キツイっすよー…今日休日ですよ?」
「休日かどうかをお前が決めんなぁ!仕事が残ってたら来るんだよ!」
(なんだよこの峯岸とかいうオッサン。言ってること無茶苦茶だな、頭大丈夫か?)
「いやぁ〜でも〜…」
「口答えをすんじゃねぇ!」
(遂に痺れを切らして手を出してきた…流石にこれはやり過ぎだろ…)
「ちょっとあなた!いい加減にしなさい!」
「あぁ?んだテメェ!」
「佐々木 修斗の妻ですが!あなたこそ誰なんですか!!勝手に部屋に上がり込んでは家をめちゃくちゃにして!私の夫に手を出して!」
「テメェも調子のんじゃねぇ!」
そう言い放つと同時に母にまで手を出し始めた。
「お前ふざけんなよ…」
「あぁ、なんだクソガキ!?」
「ふざけんなって言ったんだ!俺は子供だ!親の事情なんて知らねぇ!でも靴のまま勝手に家に上がり込んで親父や、関係の無い母さんまで殴るのは違うだろ!」
「ぐちゃぐちゃうっせぇなぁ!ガキ!そんなに死にたいなら今すぐ死なせてやるよぉ!」
「……………」
「へっ!ビビって小便チビっちまったか?あ?」
「ってみろよ…」
「あ??」
「やれるもんならやってみろよ」
「おお、そうか!いい根性してるじゃねぇか。それじゃお望み通りやってやらァ!」
「分かった!!!!」
父の叫び声でこの場にいる全員が固まった
「分かりましたから…妻や息子だけは…どうか…どうか…」
「父が泣きながら土下座をしている」
「なんで親父が謝んだよ!悪いの全部コイツだろ!俺はどんな手を使ってでもこいつを!」
「ケン!いい加減にしなさい!」
「ゴメンな、ケン。父さんが弱いばっかりに…だけど父さんは大丈夫だから…な?」
「んだよ!何なんだよそれ!意味わかんねぇじゃん!」
「そのうち、そのうち分かる日が来る。だから…」
「えらくカッコイイじゃねぇか!お父さんよぉ!分かったんならさっさと来いやぁ!お前にはたっぷり働いてもらわないと困るんだよぉ!」
「……はい。ただいま…」
その後親父は1週間家に帰ってこなかった…
そして、親父は死んだ。
死因は衰弱だそうだ。
なんでも1週間会社に監禁され飲まず食わずで働かされていたらしい。
しかし、親父の死が報道されることは無かった…
親父の死から1ヶ月後、母も自殺してしまった。
俺は自分の力を悔いた。
(なんで!あの時俺がもっと強かったら!そうすれば親父助けられたのに!力が欲しい。全ての人間をねじ伏せる力が!)
ひとりになった俺を引き取ってくれたのは小さな、とても小さな『孤児院』だった…
いやぁ、回を追うごとに話が重くなるこの作品。一体どこに向かって、何を目指しているのか作者すら見当がつきません笑
頭のなかではラストまでの流れは完成したのですが…細かいところがまだ何にも決まってないです!
今回も閲覧ありがとうございました!感想コメント、ダメ出しなどもじゃんじゃかお待ちしております!
次回もお楽しみに〜!