〜Numbers〜   作:まるこめ

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今回は ケンの過去の話のみです。なのであんまり話は進みません笑さらになかなか重い話と全く良いところのない回ですが読んでくださるとありがたいです。
それでは、どうぞ!


第7話 ケンの過去

この世は金と地位と力だ。

俺は3つのときにこの事を知った。

 

俺の親はいわゆる普通の平社員だ。ただ、親の働いている会社は普通では無かったようだ。世にいうブラック企業という所だ。

親父は俺と一緒に家を出て、帰ってくるのは日が変わる頃、月に1回休日にも出勤している。

親父の顔は常にやつれていて、休日は憂さ晴らしに朝から酒を飲んでいる。

 

ある休日、滅多に来客のない俺の家にインターホンのベルが鳴り響いた。母はそうそう鳴らないインターホンの音に少し驚きつつ玄関口に出ていった。

「オラァ!佐々木!出て来んかい!」

「はよ出てこんとシバキ回すぞぉ!」

突然玄関口から聞き覚えのない男の怒号が飛んできた。

………ビクッ!

親父が男の声にとても驚き、この世の終わりかのような顔をしている。

「佐々木ぃ!朝っぱらから酒かぁ?いいご身分だなぁ!」

男は叫びながら家のものを土足のまま、踏んだり蹴ったり、何もんだよ…

「ど、どうしたんですか?峯岸先輩?…」

「どうしたんですか?じゃねぇだろ!なぁ!テメーが仕事に来ねぇから作業が終わんねぇんだよ!!おい、お前何がしたい、」

「冗談キツイっすよー…今日休日ですよ?」

「休日かどうかをお前が決めんなぁ!仕事が残ってたら来るんだよ!」

 

(なんだよこの峯岸とかいうオッサン。言ってること無茶苦茶だな、頭大丈夫か?)

 

「いやぁ〜でも〜…」

「口答えをすんじゃねぇ!」

(遂に痺れを切らして手を出してきた…流石にこれはやり過ぎだろ…)

「ちょっとあなた!いい加減にしなさい!」

「あぁ?んだテメェ!」

「佐々木 修斗の妻ですが!あなたこそ誰なんですか!!勝手に部屋に上がり込んでは家をめちゃくちゃにして!私の夫に手を出して!」

「テメェも調子のんじゃねぇ!」

そう言い放つと同時に母にまで手を出し始めた。

「お前ふざけんなよ…」

「あぁ、なんだクソガキ!?」

「ふざけんなって言ったんだ!俺は子供だ!親の事情なんて知らねぇ!でも靴のまま勝手に家に上がり込んで親父や、関係の無い母さんまで殴るのは違うだろ!」

「ぐちゃぐちゃうっせぇなぁ!ガキ!そんなに死にたいなら今すぐ死なせてやるよぉ!」

「……………」

「へっ!ビビって小便チビっちまったか?あ?」

「ってみろよ…」

「あ??」

「やれるもんならやってみろよ」

「おお、そうか!いい根性してるじゃねぇか。それじゃお望み通りやってやらァ!」

「分かった!!!!」

父の叫び声でこの場にいる全員が固まった

「分かりましたから…妻や息子だけは…どうか…どうか…」

「父が泣きながら土下座をしている」

「なんで親父が謝んだよ!悪いの全部コイツだろ!俺はどんな手を使ってでもこいつを!」

「ケン!いい加減にしなさい!」

「ゴメンな、ケン。父さんが弱いばっかりに…だけど父さんは大丈夫だから…な?」

「んだよ!何なんだよそれ!意味わかんねぇじゃん!」

「そのうち、そのうち分かる日が来る。だから…」

「えらくカッコイイじゃねぇか!お父さんよぉ!分かったんならさっさと来いやぁ!お前にはたっぷり働いてもらわないと困るんだよぉ!」

「……はい。ただいま…」

 

その後親父は1週間家に帰ってこなかった…

そして、親父は死んだ。

死因は衰弱だそうだ。

なんでも1週間会社に監禁され飲まず食わずで働かされていたらしい。

 

しかし、親父の死が報道されることは無かった…

 

親父の死から1ヶ月後、母も自殺してしまった。

 

俺は自分の力を悔いた。

(なんで!あの時俺がもっと強かったら!そうすれば親父助けられたのに!力が欲しい。全ての人間をねじ伏せる力が!)

 

 

ひとりになった俺を引き取ってくれたのは小さな、とても小さな『孤児院』だった…

 




いやぁ、回を追うごとに話が重くなるこの作品。一体どこに向かって、何を目指しているのか作者すら見当がつきません笑
頭のなかではラストまでの流れは完成したのですが…細かいところがまだ何にも決まってないです!
今回も閲覧ありがとうございました!感想コメント、ダメ出しなどもじゃんじゃかお待ちしております!
次回もお楽しみに〜!
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