スクストZ!-memory of hydrangea - 作:ドットフロント
(どうも、澄原サトカです。あなた方が知っているチャンネルとは別のチャンネルのですが。しかし私の暮らしはあなた方が知っている通り、フィフスフォースのストライカーとして、隊長とアルタイル・トルテの皆さんと活動をしております。そんなことがこれからも続いていくと思っていました。)
(あの緑色の彗星を見るまでは。)
ある日の夕方任務で、アルタイル・トルテのメンバーが大きな湖のある場所へ来ていた時のことだった。
椿芽「ふぅ、ここのオブリももう残ってないよね」
伊緒「うん、思ったより遅くなっちゃったから、早くエテルノに戻ろう」
この日の任務を終えた5人はもう日が沈み切って暗くなった空を見て、この場所から移動しようとした。そのとき悠水が空で何かが光るのを見つけた。
悠水「ねぇ、あれ見て!」
まな「わぁ!彗星!」
それは緑色に光る彗星のような光だった。その不思議な彗星を5人は珍しそうに見ていた。しかしその中で、サトカだけはその彗星を見る目が違っていた。
サトカ「あれは・・・」
サトカの目には、あの彗星がもっと別のものに見えていたのだ。その彗星からなにか大きな力を感じ、そしてそれに共鳴するように自分の胸の奥にも強く燃え上るような「何か」を感じていた。
まな「サトちん?サトちん!」
サトカ「え?あ、どうしました?」
伊緒「それはこっちのセリフだよ。彗星が消えた後もずっと空を見てたから。」
サトカ「あぁ、そうでしたか・・・」
サトカは自分があの彗星が通り過ぎて消えたあとも放心状態で空を見ていたことに気づいた。サトカが我に返ったところで、5人はエテルノへ戻ることにした。
エテルノへと帰還し、自身の部屋に戻ったサトカは、ベッドに横たわりあの時見た彗星について考えていた。
サトカ「あの彗星は一体なんだったのだろうか。緑色に光る、いや、あれは燃えているといった方がいいようなものに見えた。そして私の中に感じた、あの彗星と同じように燃え上る感情とも本能ともいえる「何か」は一体・・・まるであの彗星が私に促すかのように・・・」
サトカが様々な思考を巡らせていると、寮の廊下から悠水の呼ぶ声が聞こえた。
悠水「みんなー!ごはんできたよー!」
サトカ「おぉ、待ってたですよ」
その声を聴いて、サトカは考えることを中断して夕飯の待つ足早に食堂へ向かっていった。
その日の翌日、サトカは五稜館学園の一角にあるベンチで高嶺アコに緑色の彗星の話をしていた。
アコ「ふむ、緑色の彗星。そしてサトカっちに起きた静かな異変・・・。これは興味深いのだ!」
サトカ「では、あの彗星についての調査をお願いできますね?」
アコ「もちろんなのだ!・・・それと、アコっちからもサトカっちの耳に入れておいてほしいことがあるのだ」
サトカ「私に?」
アコ「この前隊長とアザーズのモルガナが2人で学園一階の消火機となりの隠し扉の中に入るところを見たのだ」
サトカ「ほう・・・」
アコ「アコっちも入ろうとしたけど何か特別なロックがかかってて入れなかったのだ」
サトカ「それは怪しいですね・・・」
アコ「アコっちはこの件についても調査していくのだ!もしよかったらサトカっちも手伝ってほしいのだ」
サトカ「自分に関係のある事かもしれないですし、もちろん引き受けるですよ」
アコ「ありがとなのだ!」
そうして高嶺アコと約束を交わし、それぞれストライカーとしての任務へと向かっていった。
その日のアルタイル・トルテの任務は妖魔の討伐だった。旧式妖魔との戦闘にて・・・。
椿芽「この旧式妖魔、今までよりも強敵だ、みんな、協力していこう!」
まな「うん!」
サトカも4人とともに目の前に立ちはだかる旧式妖魔と対峙していた。しかしサトカはこの戦闘に奇妙な感情を抱いていた。
サトカ(みんな気を張り詰めている。この旧式妖魔、ここまで警戒するほどの敵なのだろうか・・・)
伊緒の格闘攻撃が旧式妖魔に直撃、すぐに反撃に出ようとする旧式妖魔にまなの射撃がが入る。大きくひるんだところで悠水の矢が放たれそれが命中、とどめと言わんばかりに椿芽が斬りかかり、旧式妖魔がそれを受けて倒れた。
伊緒「やった?!」
しかし、旧式妖魔は先ほどの攻撃をものともしないというように立ち上がり、4人を驚かせる
椿芽「そんな!あれだけの攻撃を受けたのに!」
悠水「だったらもっと攻撃を!」
すぐさま次の攻撃に出ようとする4人の前にサトカが出た。
サトカ「いえ、ここは私が」
サトカの6つのビットが旧式妖魔に狙いを定め、そのまま6つ同時にビームを発射した。すると今まで攻撃をものともしなかった旧式妖魔にビームで簡単に穴が開き、そのまま旧式妖魔は消滅してしまった。
サトカ「ふぅ」
変身を解除するサトカ。その姿をほかの4人が驚愕の表情で見ていた。
椿芽「あんなに強い妖魔をあっさり倒すなんて・・・!」
伊緒「サトカ、いつのまにそんなに力をつけてたの?」
サトカ「えっ、いや、そんなに強かったですかね?あれ。」
まな「すっごくつよかったんだよ!あんなに攻撃しても倒せなかったのに!」
悠水「うんうん!すごいよ!」
サトカ「あぁ、そうですか・・・?」
どうやらほかの4人と自分で意識の違いがあったことに気付いたサトカ。困ったように右手で頭をかくと、その手に違和感を感じすぐにその手を見た。すると自分の右手に一瞬うっすらと紫色の炎の揺らめきのようなものが見えた。
サトカ「今のは・・・?」
自身に起る次々の異変に不安を覚えながらも、今回の任務を終えて全員でエテルノへ帰還するのだった。
サトカはそれからも同じような異変を感じつつも、そうして一か月が経った。そんなある日の昼前だった。
まな「大変なんだよ!ショコラーデ・ミラのみんなが朝からどこにもいないの!」
サトカ「何?!」
すぐさまこの件について全ストライカーに招集がかかった。
ティエラ「全員お集まりですね?ショコラーデ・ミラの皆さん以外は・・・」
アコ「はいなのだ!ティエラ先生、これはどういうことなのだ?」
ティエラ「私にもわからないんです。ショコラーデ・ミラの皆さんはパトリの反応もどこにもなく、完全に行方が分からない状態です」
サトカ(そんな、一体どこに・・・)
ティエラ「何者かに拉致された可能性も否定できません。皆さんもいつ何が現れても迎撃できるようにパトリを常時携帯し、周囲に気を付けてください。それと任務以外での外出も最低限でお願いします」
その集会が行われた夜、サトカとアコはサトカの部屋で2人で話をしていた。
アコ「まさか5人いっぺんに失踪だなんて・・・これは大事件なのだ!」
サトカ「えぇ。早く見つかるといいのですが・・・」
アコ「なのだ」
サトカ「そういえば、アコさんの方は、あの隠し扉の件は進捗いかがですか?」
アコ「おぉ、そうだったのだ!アコっち、ボスに取り入ってあの隠し扉の中に入れてもらったのだ!」
サトカ「おぉ!して、その中では何が?」
アコ「うーん、それについては口外厳禁ということで話すわけにはいかないのだ」
サトカ「そうですか」
アコ「でも、今回の事件と無関係ではないとだけ言っておくのだ。それじゃあアコっちはこの辺で自分の部屋に戻るのだ!」
サトカ「えぇ、ではまた明日」
そしてアコがサトカの部屋を出ようとし、見送りのため立ち上がったサトカを横切ろうとしたそのとき、アコが自身の長シャツの袖の中から小さな封筒を取り出し、サトカの手にそれを握らせた。
サトカ「えっ、アコさん?」
サトカが呼び止めようとしたが、アコは足早にサトカの部屋を出てしまった。
サトカ「これは一体・・・」
自身の手に握られた封筒、その中身を開けると、2枚の紙が入っていた。それは手紙だった。サトカは手紙を開き、そこに書かれている文章を読んだ。
(サトカっち。もしかしたらアコっちたちの会話も誰かに聞かれているかもしれない。故にこうして手紙で伝えるのだ。あの部屋の中で行われていたこと、それは「
サトカ「!」
サトカはそこに書かれている言葉に驚愕しつつも、続きを読み進めていく。
(これは数か月前にとあるチャンネルで観測された非常に強力なパワーを持ったストライカーのことで、その戦闘力は計り知れないともいわれているのだ。それで、あの部屋では超エテルノ人を人為的に生み出すための「因子」を究明、製造を目的とした研究が進められているのだ。そして因子を究明し、その研究も最終段階に近づいているのだ。そこで必要になるのが「被検体」なのだ。消息を絶ったショコラーデ・ミラの5人は恐らく・・・。そしてこの研究には、モルガナもかかわっているのだ。)
サトカ「ばかな・・・」
サトカは2枚目の手紙を開き、さらに手紙を読み進める。
(アコっちはサトカっちに起きた異変、それはサトカっちがその超エテルノ人に覚醒しようとしている予兆だと思うのだ。そこで明日、サトカっちにこの件の重要なデータを渡そうと思うのだ。時間は朝5時。場所は普段人気のない学園横の通りにするのだ。)
サトカ「・・・」
手紙を読み終えたサトカはそっと手紙を封筒に入れると、それを自身のバッグに仕舞った。
サトカ「私が、超エテルノ人・・・」
多くの謎を抱えながらも、サトカは眠りにつくのだった。
ほい、サトカです
参りましたね、アコさんに言われたとおりの場所へ向かったのですが、そこで秘密を守ろうとする驚くべき敵の襲撃を受けます
そしてアコさんは無事なのでしょうか・・・
次回 スクストZ!
サトカ激震!目覚めろ最強パワー!
絶対見てくださいね