脳内の中でしかありませんが、ようやく、アニメ1期の終わりまで
どういう展開にするか、という大まかな計画、骨組みが出来始めてきました。
それとは別に、番外編としてやりたいことのネタなんかがポツポツあるので
早くそれを書くためにも、頑張りたいと思います。
……まぁでも、更新速度は……これから夏休みに入って滅茶苦茶忙しくなるので……お察し。
ならず者、盗賊、山賊、どう呼べばいいものか……。まぁとにかく、シャルティア達を襲い、そして完膚なきまでに撃退……むしろ殲滅されたと言っても過言ではない何人かの人間、その仲間達の巣食う洞穴。
洞穴というよりは廃坑とか言った方が正しいだろうが……まぁそれは今は重要ではない。
重要なのは、そこにナザリック地下大墳墓の階層守護者であるシャルティア=ブラッドフォールンが居るという事。
その目的は単純明快、かの御方々のお役に立つ為に、この世界特有の技能……「武技」の使い手を捕獲する事。
その使い手の中でも「王国戦士長」と呼ばれる、この国一番の戦士と互角に戦ったという腕利きの戦士が居るらしいという情報が手に入ったので、それの捕獲に向かい、現在に至る。
ちなみに、その侵入者……この場合侵入者というよりかは侵略者という感じだが……。
シャルティア=ブラッドフォールンを初めてとし、その眷属であるヴァンパイアブライド1体、そして……。
「ペロロンチーノ様、このような場所に御身が足を運ばずとも、私が……」
「ん?シャルティアは俺と行動を共にするのが嫌なのか?」
「そんな!滅相もありません!!」
「ならこのままでいいじゃないか、そうだろう?」
あろうことか至高の御方、アインズ・ウール・ゴウンのメンバーが一人、ペロロンチーノがその場に同行していた。
もはや「一人も生きて返すつもりなど無い」とでも言いたげに、人化のスキルは既にその成りを潜め、代わりに異形種であるバードマンとしての姿がそこにあり、「正面玄関から堂々と、だッ!」とでも言うように、彼らは盗賊の巣窟を正面から突破しようとしていた。
恐ろしいのは、甘々で、とても敵地に居るとは思えない……実際敵にすら成り得ないという意味では敵地ではないのかもしれないが……そんな場所で話すような会話の内容ではないというのも含め、至って普通に、買い物でもしているかのような、そこで人でも探しているかのようなその雰囲気でありながら、今もその進行を止めようと斬りかかる盗賊達を片手間で肉隗に変貌させてしまっている所だ。
「うぎゃああああああ!!!」
「ば、化け物だあぁぁあああ!!!」
そんな……多少疑問形ではあるものの、仲間、の叫び声を聞いて「おいおい何事だよ」と、強者の余裕を持ちながらその場へ向かう男が居た。
名はブレイン=アングラウス。
今回、侵略者の
そこに偶然逃げて来た仲間が居たので話を聞くと、どうやら侵入者はたったの3人。
しかも二人は少女と言ってもいい程度の年齢の餓鬼だとか。
滅法強く化け物だと仲間は言うが、彼らの言う化け物とは一体難度何十の雑魚から上を呼称する為の物なのだろうなと益体も無い事を考えつつスタスタと特に焦る様子もなく現場へ向かうブレイン。
数秒、いや数分かかっただろうか。
しばらくして両者は邂逅する。
「きゃああっ!!」
ブレインの不意打ちの一撃がヴァンパイアブライドの胸の当たりを切り裂いて、という形でだが。
「どうやらようやくお目当ての人と会えたようだね」
「……ヴァンパイアと……バードマンか?また妙な組み合わせだな」
ヴァンパイアはまぁまだ分かるとして、この、鳥と人間が合体したような見た目なのでとりあえずバードマンと呼称するしかないコイツは一体何なんだ?
妙な組み合わせだ、と言っておいてなんだが、よくよく見れば妙なところを挙げればキリがないな、こいつら。
「……楽しそうだな?」
「お一人でありんすか?お友達の皆さんをお呼びなされても構いんせんよ?」
言ってる事は滅茶苦茶だが、ひょっとして今気遣われたのか?とことん舐めてやがる。
「要らんよ。雑魚がいくら居ても邪魔なだけだ」
「……勇敢でありんすね」
「(勇敢、というよりは蛮勇……あるいは無謀だな)」
斬られたヴァンパイアブライドが即座に、盾になるべく主人であるシャルティアの前に立つが、それはシャルティア本人の手によって拒絶される。
その細腕のどこにそんな力があるのか。
ぐいと引っ張られたと思うと近くの壁に叩き付けられ意識を失っていた。
「……交代」
「(ちょっ!?眷属とはいえ一応仲間なんだが……)……程々にな、シャルティア」
「もちろんでありんす」
程々に。つまりは「手加減はしてやれ」とでも言いたげに……いや実際そう言っているのだろう。ブレインの頭にカッと血が上りそうになるがそれを抑えて構えを取る。
わざと挑発するような言動をとっているようにも見える。これも相手の作戦の一つなのかもしれない。
しかしそれとはまた別に、今の常人ではあり得ない腕力を見せられて「こいつは只者じゃねぇな」と考えを改めたのもまた確かである。
そして、一応剣を持つ者として、これまた一応ではあるが命の奪い合いをするわけであって、形式上ではあるが名前位は知っておこうと思ったブレインは目の前のヴァンパイアに向かって自分の名前を告げる。
「ブレイン=アングラウスだ」
……が、しばしお互いに沈黙が流れる。
「……シャルティア、彼は多分お前の名前が知りたいんだと思うよ」
「まぁ、そうだったのでありんすね」
まるで「その考えには至らなかった」という表情で、しかし次の瞬間には優雅に、貴族のパーティーにでも来たかのような趣で、恭しく腰を折って「シャルティア=ブラッドフォールン。」と名前を告げる。
そして顔を上げるとニヤリとヴァンパイアの特徴の一つである犬のように鋭い歯を剥き出しにして笑い、「一方的に楽しませてくんなましな?」と言い放つ。
「(絶対的強者を気取る、愚かなモンスターが……。)」
「(ん?あれ?俺には聞かないのだろうか?……あぁ、そういえば今弓を仕舞っている状態だから、戦闘要員としてすら見られていないのか)」
その場の約一名の思考とは関係なく、ピリついた空気の中ブレインは刀を収め、武技を発動させる。
かつて自分の人生で初めての敗北の味を知ることになったガゼフを倒すために編み出した技であるそれは、<領域>半径3メートル以内の事がすべて手に取るようにわかるという武技と、<神閃>知覚不能な速さで剣を振り抜くという武技、その二つを合わせる事で回避不可能な一撃を繰り出す武技である。
その名を、秘剣「虎落笛」と呼称した。
「そろそろ準備も出来んしたかえ?……では、蹂躙を開始しんす」
シャルティアと名乗るヴァンパイアはまるで警戒した様子もなく、一歩、また一歩と領域の内部に近づく。
念のために後ろのバードマンにも警戒は向けておくが……まずは、コイツだ。
そして容易くその領域に一歩踏み込むヴァンパイア。
その瞬間、知覚不能な程の高速の一閃がシャルティアの首を切り飛ばす。
……かに思えたが、しかし、そうはならなかった。
「なっ!?」
思わず、鋼でも仕込んでいるのか、あるいは首そのものが鋼で出来ているのかと錯覚する。刀が圧倒的な力でもって固定されている先を見れば、そのどちらでもなかったという事が理解できる。
指。それが彼の、必殺の秘剣を首に到達する前に彼女が使用した自衛手段である。
これを自衛と呼べるのかどうかは微妙な所であるし、もっと言えば彼女が仮に防御を取らず、彼の剣がしっかりと彼女の首を捕らえていたとして、彼女にダメージが通っていたかどうかも疑問ではあるのだが。
まぁ、その中指と薬指と親指とで刃を挟み込み、異常な程の強靭な握力と腕力でもって、剣が微かに震えるだけで微動だにしないそれを見せられてしまえば、たとえ相手がブレインでなかろうとも、ある一つの解答にたどりつかざるを得ない。
「ばっ……化け物……!!」
「やっと理解して頂きんしたかえ?私は残酷で冷酷で非道で、そいで可憐な
そう言うと、刀にかかっていた異常な圧力が消え、ふわりと、こちらに歩み寄ってくる前の位置まで飛びのいたシャルティアがこう言い放つ。
「そろそろ準備も出来んしたかえ?」
先程と同じセリフ。
うすら寒さ、圧倒的な実力の差、種族的な力の差、相手のゴミでも見る様な冷たい目。それら全てに晒されて、知覚させられて、かのブレインをもってしても、思わず刀を持つ手がガタガタと小刻みに震える。
そんな様子を見て思わず眉尻を下げて怪訝そうな顔をするシャルティア。
「……ひょっとして武技が使えないのでありんすか?」
無論そんな事はない。
どうしてそんなセリフが口から飛び出てくる事になる?一瞬思考が停止し、そしてその答えが分かると思わず苦笑する。
「そうか……
フッと自嘲気味に笑いが漏れるものの、逃げようとはせず、勇敢に刀を持ち、ヴァンパイアに立ち向かう。
「うおおおおおおおおっ!!!」
だが……。
「ふあ~……あ……」
欠伸。あろう事か、このヴァンパイア、切りかかっている存在を目の前にして欠伸しながら対処している。見れば完全に目を閉じてこちらを見てすらいないし、更には小指だけでこちらの斬撃を全て防御しきっている。
改めて……化物だ。
「(シャルティア、遊んでるなぁ……お前はトゥルーヴァンパイアなんだから眠くなることなんてないだろうに)」
「はぁっ、はぁっ……」
「おや?疲れちゃいんしたかえ?」
気づけば既に息は上がっており、刀を振る手に汗がにじんでいた。
対してヴァンパイアは、どうともないとでも言うように、汗一つかかず涼しい顔をしてこちらを見ては、申し訳なさそうな顔で意外な事を言う。
「申し訳ないでありんすえ」
「……?」
申し訳ない?何に対してだ?ブレインのプライドを打ち砕いた件ではない。そんな事に対しての謝罪ではなく、むしろこの言葉がきっかけでブレインのプライドは粉々に打ち砕ける羽目になる。
「おんし、さっきは武技を使ってくれていたのでありんしょう?」
「!!?」
思わず、息がつまる。
「でも、私が測れる強さの値は1m単位」
「1mmと2mmの違いって、わかりんせんでありんす」
この瞬間、ブレインの心はポッキリと……いや、もうこれ以上ないくらいバキバキに折られた。それを聞いてブレインはかつて自分に敗北の辛酸を舐めさせたガゼフとの戦いで受けたショックをもってしても流すことは無かった涙が頬を伝っていた。
「安心してくりゃんせ、武技が使えるのであれば、この御方の、ひいては偉大なる御方々のお役に立てるでありんすから。」
御方々……つまりは、このヴァンパイアをもってして、さらに「偉大である」と言わしめる程、上の存在が居るという事。しかもその内の一人が、目の前に。
「俺は……馬鹿だ……!!はは……ハハハハハ……!!……うぅぁぁああああああ!!!!」
彼は踵を返して一気に駆け出した。
逃げるため、生き抜くため、戦士の矜持だとか誇りだとかをすべてひっくるめて道端に捨てて、格好も涙も汗も気にせずに、ただ我が身の命惜しさにとにかく走った。
「あら、今度は鬼ごっこ?色々と遊んでくれるのねえ。でも……私の造物主であらせられるペロロンチーノ様に見られている以上、これ以上の遊びは止めて、そろそろ終わらせないとねえ。」
「……!?シャルティア!?まさか!」
……ペロロンチーノはシャルティアの頭上にある血の玉、その血液の量を見て少しは察するべきだったのかもしれない。あるいは久々に見たから忘れていたのか、ユグドラシルとは格好が違ったのかもしれないが……結果として。
「直グニ……終ワラセテ、クルデアリンスゥ……。」
「しまった……!!血の狂乱!!……(エレティカに注意しろって言われてたのに!!俺のバカ!!!)」
……ペロロンチーノはその様子をほとんど見ているだけで、本来のルートに殆ど影響を与えることなく……シャルティアが狂乱状態に陥ったのだった。
……という訳ではない。
そう、ここまではまだ良かったのである。
問題はここから。
「ブ、ブレインさん!!」
「どけ、どけえ!!!うわああああああーーーっ!!!」
最早なりふり構わず、といった様子で走り抜ける様子のブレインに驚きながら、しかし、あのブレインがあんなになる程の事態、それがどういう事を示すかという事を理解してからでは時すでに遅し。
「ウフフ……アハハハハ!!鬼ゴッコノ次ハ、カクレンボオォォォ!!?」
「や、ヤツメウナギ!!ギャアアアアアッ!!!」
ソレに噛まれた者は瞬く間に血が抜かれ、みるみると水分が抜けたミイラのような姿に変貌してしまった。
「う、うわあああ!!!」
「化物だ!!!」
「助けてくれえーーーっ!!!」
そして、次々と蹂躙され、ならず者達の死体が積み重なっていく……が、肝心のブレインの死体が出てこず、あたりを探すと……。
「穴ァァァ……?逃ゲ道カァァァァーーーッ!!?」
ブレイン=アングラウスが洞窟の抜け道を使って、シャルティアがとことん人間を下に見て遊んでいる隙に逃げ出し、それを知ったシャルティアが激昂する。
だが、次の瞬間、それを止める者がいた。
「待て!!シャルティア!!」
「!!」
そう、彼女の造物主であるペロロンチーノその人である。
傍らには、外で見張りを行っていたもう一体のヴァンパイアブレイドも居る。
「シャルティア様、複数の何者かがこちらに向かってきております。」
「今ここで存在がバレるのはあまり良くない。こちらに向かってきている者に見つかる前に奴を捉える。その為に……まず少し落ち着け、シャルティア。」
「ハッ……は、はい!!すみません、ペロロンチーノ様!!私としたことが、大量の血を目の前にしたものですから、つい……。」
しょぼんと落ち込むシャルティアに対して内心「んもーっ、シャルティアちゃんったら困ったちゃんなんだから!」と特大級のブーメランを投げる偉大な御方だったが、思考は至って冷静で、「まずはお前の眷属を使って森に逃げたと思われるブレイン=アングラウスを捉えよう。俺は俺で目を使って探すから。」と指示を出す。
こちらに向かってきている者に対しては、まず間違いなくこちらの様子がおかしいからだと思うが、洞窟に攻め入るかどうか決めかねている様子だったので、それを良い事にスルーする方針で。
その冒険者……赤毛で健康的な体つきの「そこそこ」な女冒険者を尻目に、気づかれないよう森に潜入、そのまま影のような、狼のような眷属を放った。
まだそう遠くへは行っていまい。
それはすぐに見つかると思われたが……。
「!!……あの子達が倒された……!?……敵か!?」
放った眷属の狼が何者かによって倒され、さてはブレインか!?あるいは未知の敵か!?いずれにしろ、これ以上の失敗は許されない、絶対にぶっ殺す!!
「シャルティア!?……くっ、待て!!」
しかしてその静止の声は届かず……シャルティアはソレと邂逅してしまう。
目に入ったのはブレイン、ではなく……数人の団体、その中でも強いと思われる騎士の一人だった。
「(あれは……強い!)」
何にせよ、相手が何だったにせよ、とりあえず殺せばいいだろう。
そうすればこれ以上問題も失敗も増えない。
相手が武技が仕える奴だったりタレントとかいうやつを持っているのなら尚のこと、好都合である。
今の興奮したシャルティアの頭ではせいぜいこの程度の事しか考えられなかった。
そして正面から高速で突っ込むシャルティアに立ち塞がるように槍を構え、そして交える騎士の男。
「邪魔ァ!!!」
「ぐっ……使え!!」
その合図を見た、白い……チャイナ服だろうか?を着た老婆が何やら構えを取ると……その服に刻まれた刺繍の龍が光り輝く。
「(あれは……マズイ、なにか、なにかとてもマズイ。早く、早く……殺さなければ……!!)」
そう思ったシャルティアは目の前の騎士を殴り飛ばし、ターゲットをその老婆へと変える。
「(こいつらは一体……!?なっ!?あ、あれは……け、傾城傾国!!?ユグドラシルのアイテム……その中でも最上位である、ワールドアイテムが何故ここに!!……なんて言ってる場合じゃない!!)」
一方でシャルティアを追って来たペロロンチーノもその姿を目に捉え、しかし姿を晒そうとはせず、その場で弓を構えて射る準備をする。
……だが、それは少しばかり、遅かった。
「ガッァ……!!!?」
龍の光があたり一面を照らし、シャルティアを包み込む。
「(間に合わない!!)」
「ウアァァアアアアーーーーッ!!!」
そして、その光で一瞬動きが静止するシャルティアだったが、最後の力を振り絞って、とでも言うように足を地面に叩きつけてその場で踏ん張り、スキル<清浄投擲槍>によって、そのチャイナ服の老婆、その前に立ち塞がる盾を持った騎士をまとめて貫いて、そして……ぶらんと両手を垂れ下げて、そのまま静止した。
「(クソッ!!!クソッ!!!クソッ!!!マジかよ!!!これはやばい!マジでヤバイ!!)」
考えろ、考えろ、どうしたらいい、こんな時、どうしたら。
こんな時、ぷにっと萌えさんだったら?アインズさんだったら?姉だったら?デミウルゴスだったら?エレティカだったら?
今何をするべきか。
今何を優先すべきか。
一秒ですら惜しい。
早く、早く、早く……。
見たところ、シャルティアに傾城傾国を使った老婆は、シャルティアの反撃によって動けないか、意識不明……あるいはすでに死んでいるかのどれかであるとして……。
という事はつまり、今のシャルティアは「洗脳状態でありながら命令が無い状態」である事、この状態である場合に限らず、洗脳状態は攻撃するとその相手に対して攻撃をする状態異常だ。
これを踏まえて考えると、彼らは完全にシャルティアを支配下に置いたわけではない為、今シャルティアを攻撃すると反撃を食らう。つまり、今彼らは下手にシャルティアに手出しすることはできない、という事。
ならばシャルティアは大丈夫な筈だ。
なんならうちにもワールドアイテムはある。
最悪それを使えばなんとかなる筈だ。
であれば俺が今取らなければならない行動とは何だ?
シャルティアを洗脳した彼らを殲滅する?
ダメだ、ワールドアイテムを所持しているかもしれない以上、こちらもワールドアイテムを持っていないと対抗できない可能性が高い。ここで手を出すのは危険だ。
だからといって逃がすか?
それはありえない。
シャルティアは俺の娘だぞ……それをお前……よくも、よくも洗脳なんかしてくれやがったな。絶対に、絶対に許さん……許してなるものか。
ここでこいつらを見逃すのは絶対に有り得ない。
っていうかこのまま終わって「洗脳されちゃいましたテヘペロ☆」とかマジで姉だけじゃなくアインズさんにも殴り殺される。
それにここで見逃したら今後ずっとあの傾城傾国の驚異に脅かされながらの活動を余儀なくされてしまう。
そうだ、今とりあえずの問題はあのワールドアイテムだ。
あれがあるとシャルティアのように他のNPCはおろか……俺やアインズさん、姉まで洗脳されてしまう可能性がある。
そんな驚異を野放しにしておくなんて、ナンセンスだ。
そういう意味では、これはチャンスかもしれない……。
まずは、あのワールドアイテムをどうにかする!!
このエロス、娘が洗脳されているというのに意外と冷静であった。
いや、まぁ、いくらエロスの権化たるペロロンチーノさんでもね、
アインズ・ウール・ゴウンの一員なのだから、
これくらいの思考能力は持っててもおかしくないと……思うんですよ?(遠い目)