とある科学の絶対波動〈アブソリュートウェーブ〉 作:skav
とある公園の敷地内に設置された自動販売機。知る人ぞ知る金銭を飲む自動販売機だ。
その餌食になった一人御坂美琴はとある方法でその自販機から商品をゲットする方法を編み出した。
「チェイサー!」
ドガァン・・・がこん。
「う・・・ハズレだ。」
「・・・とまあ以上が昨日の夕方に起きた事件ですの。って聞いてますの?お姉様。」
「聞いてるわよ。例の連続爆破事件でしょ?」
「正確には虚空爆破事件・・・アルミを機転にして重力子の速度を増幅させて当たりにまき散らす能力ですの。」
「用はアルミを爆弾にする能力って訳ね。けどそれだけ強力な能力なら書庫で釣れるんじゃないの?」
「それで書庫で洗い出したのですが。二人の内一人は原因不明の昏睡状態に陥ってますの。」
「・・・で、もう一人の方は?」
「もう一人は木山瀬那。お姉様も知っておられるあの殿方ですわ。」
「よう、二人ともどうした?険しい顔して。」
話の中心人物の木山瀬那本人が突然現れた。
「あ、アンタ何しに来たのよ!?」
「何しにって・・・飲み物買いに来たんだけど。」
「あー木山さん、その自動販売機はお金を飲みますわよ?」
「知ってるよ。だから・・・せい!」
瀬那は自販機の横を勢いよく殴った。
ガン!・・・ガコン。
「へえアンタも知ってるんだ。これの裏技。」
「まあな・・・って熱い!」
瀬那が持っていたのはウインナーソーセージ珈琲のホットだった。
「ぷっふふふ・・・真夏にホットって、アンタどんだけツイてないのよ。」
「まあ、冷やせば良いんだけどさ。」
そう言って瀬那は能力を使って缶の中身の分子の振動を抑え温度を下げていき、丁度良いところで止める。
「はい、これでアイスコーヒーのできあがりだ。」
「ほ、本当に冷えてる・・・。」
「木山さん、少しお話がしたいのですがよろしいですか?」
冷えた缶を持って驚いてる美琴の横で真剣な眼差しで黒子はそう言った。
「ああ、別に良いよ。そこのベンチで良いか?」
三人は丁度日陰になっているベンチに腰をかけた。
「で、話って何だ?」
「単刀直入に聞きますわ。あなたが先日の爆破事件の犯人ですの?」
「ち、ちょっと黒子!いくら何でも突然すぎでしょ!?」
「まあ、論理上可能らしいな。アルミの爆弾。」
「アンタも妙なところで素直になるな!」
「美琴、ちょっと静かにしてなさい。」
「え?あ・・・うん・・・ごめんなさい・・・っ、うぅ~・・・」
軽くしかられて素直に謝るも、自然に呼び捨てにされた気恥ずかしさが後からやって来て美琴は別の意味で黙ってしまった。
「で、俺が犯人じゃないかって?・・・悪いけど俺はそんなことをするほど世間に不満は持ってないよ。」
「わたくしも以前の犯人逮捕に協力してくれたことは感謝してますの。」
「だが、ソレとコレとは別って訳か。分かったよ。で、アリバイを証明するにはどうしたら良い?」
「しばらく私が監視しますの。その間に別の場所で事件が起こればあなたのアリバイはわたくしが証明しますわ。」
「監視って・・・お前何を言ってるのか分かって言ってるのか?」
「もちろんですの。あなたにはこれから風紀委員の事務所で寝泊まりしてもらいますわ。」
「でも黒子、アンタ寮はどうするのよ?」
「・・・考えてませんでしたわ。」
復活した美琴の次の一言のせいで事態は変な方向へ向かっていった。
「なんならアンタが内の寮に行けばいいじゃない。」