想いのカタチ   作:新茶

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今回から本編となります。まぁ回想という形にはなるのですが…とりあえず今回もよろしくお願いします。

※3月6日 加筆修正を行いました。主自身ミスは後に気づいてしまうタイプなので、文の表現が後から見ればおかしい部分がよくあります(よくあるとダメですね)これからも修正に関してはよくあると思われます。ご了承ください。


1000文字ほど寝落ちで消し飛びました。辛いです。



第1話 あの日の彼女

朝日が昇りカーテンの隙間から光が差し込んでくる。俺の部屋は太陽光が朝方にこれでもかというほど当たる仕組みになっている。

良くも悪くもその光は引っ越して来てからの3年間で仕組みを理解し起きる時間を調節できるまでになった。おかげで今まで学校に遅刻したことはなかったけどさ、調節とか言ってるけど、別にそれを望んだ訳ではないんだけどね…

 

相変わらず眩しいと思いつつも目を覚ました俺は癖のようにベットから起き上がり「ん〜〜」と背伸びをしながら、起きる直前に見ていた夢の内容を思い出す。

 

「またあの人の夢だな。まぁ俺は尊敬してるからいいんだけど…」

 

とりあえず着替えよと収納棚の引き出しを開け、着替えを探す…

 

 

あれは中学生として最後の弓道の大会でのことだ。

 

 

***

 

大会当日

俺は朝早くから学校に来ている。会場には学校で集合してから向かうのだが学校での集合時間よりもまだ1時間も早い。

呼ばれたのは3年の部員だけのようで弓道部部室で部員に対して顧問の滝井 明義(たきい あきよし)先生が話をしている。この人にはお世話になったし、この大会で俺たち3年生は引退となる。最後の話と自分を説得し…とりあえず聞いておくか。

先生の話をひと通り聞いた後には円陣を組み、掛け声を出して全員で声を合わせる。

この先生とてもいい人なんだけどなぁ…なぜこんなにも熱血的なんだ?どこかのテニスプレイヤーみたいに

 

これで会場にすら着いてないとか…

 

 

***

 

 

なんだかんだで会場に着いたが今までと同じ会場なのにも関わらず別世界のように感じた。先生の話が重なりこれで終わりかと思うと悲しくなってくる…ん?少し遅いか?

とりあえず会場の雰囲気に慣れようと中に入っていく。

 

入場すれば、「中もやっぱりすごいな」と小並感漂う発言をしつつ、2階の観覧席に行く。競技は女子が先なので見学することになった。

 

 

しばらく自由時間となったので2階の通路の手すりに腕をかけながら1階の競技の様子を見る。

ふと、会場の左側を見ていた目線を右側に移すと、射法八節の中の(かい)と呼ばれる部分に入っている女子がいる。他に矢を放つような姿勢を見せている女子はいなかったので、自然と注目した。

 

あの時の姿を俺は忘れないのだろう…

洗練された動き、獲物を狙うように光る美しい目、群青色の長い髪は太陽光を反射して輝いている。弓道着を着たその姿は引き込まれるものがあった。

 

そして、矢が放たれた。矢は的の中心に突き刺さる。

気持ちいい音が鳴り我に帰る。

小さな子供が水槽に張り付いて魚を見るような目でジーッと観察してしまっているが別に変態な訳ではない…本当だよ?

 

自分の中で納得した後、彼女がまた弓を引いている。が、矢が放たれる瞬間に矢が的の中心を射抜くことがなぜか分かった。思った通りにまた的の中心を矢が射抜く。なんだろう時間をループしているのだろうか?

観客からは「おぉ〜」という声もちらほら聞こえる。

 

すると、彼女はこちらを向いて控えめではあるが笑顔を見せている。俺に向けてではないのは承知しているので、目線の方向から予測し後ろを見るとオレンジ色の髪の女の子が大きく手を振っている。隣のベージュ色の髪の女の子も小さく手を振っている。

「なんだ友達か…」と何か変に思われていなくて安心した。

 

その時「おい波野、何ボーッとしてんだ?かわいい子でも見つけたのか?ちゃんと準備しとけよー」と笑いながら茶化してくる滝井先生。こういうところは滝井先生のいいところだと思う。緊張がほぐれて周りの空気が和む。やっぱいい先生だなこの人は。

俺は「違いますよ」と同じく笑いながら返事をして準備の為にその場から去った。

 

***

 

大会の結果としては彼女は女子部門優勝、俺は男子部門準優勝、団体戦は共に3位という結果だった。俺としては満足で最後の大会で悔いがない戦いができた。

でも、1つ気になることがある。彼女(あの人)は誰なのだろうと。

俺は自分で言ってても悔しくなるのだが、彼女と戦っているという訳でもないのに『負ける』そう思える確信が持てた。全てが俺よりも上回っている気がした。

だからこそ、なんとか彼女の名前だけでも知れないものかと考えていた。

 

「おーい波野、表彰式始まるから戻ってこい」と言った滝井先生の声が聞こえた…表彰式?ん?「そうだ!表彰式だ!」周りに人がいるにも関わらず大声で言ってしまった…

滝井先生もおいおい…といった様子だ。あわあわとしたが周りの人に一礼してその場を去る。

 

 

***

 

 

表彰式が始まり男子から表彰される。会長に軽くお辞儀をし、メダルと賞状が渡される。やはり自分の努力が形として現れて報われるのはとても嬉しいことだな。

嬉しいが…それより彼女の名前だ。気になって仕方なかった。

 

 

ついに、女子の表彰だ。大会の会長が名前を読み上げる。

 

「賞状、園田 海未(そのだ うみ)殿 あなたは〜…なのでこれを賞します」

 

彼女の名前を心に刻む。俺は彼女を尊敬する。彼女を超えたい。今までにないくらい強く熱い感情が俺を包んでいる…

ここで終わりなんかじゃない。彼女は高校でも弓道をするのかな、いやするんだ。俺の身勝手な希望だが叶ってほしい。

 

新たな目標ができたんだ。

 

その後は滝井先生に頭をワシャワシャとされて褒められたりしたり、引退会など色んなことをした。引退するのは辛かったけど3年間弓道をやってきてよかったと思える。高校でも絶対にやる。必ず新しい出来事があるはずだから…必ず新しい出会いがあるはずだから。

 

 

 

 

 




今回も読んでいただきありがとうございます。
感想や指摘なども募集してます。貰えると嬉しくなる人なので笑

残念な?お知らせですがしばらく滝井 明義先生はでてきません…出てくる予定は今後ありますが相当後になります。

あとμ’sでの推しはこの作品の通り海未ちゃんです。
Aqoursでは梨子ちゃんです。
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