今年も投稿頑張っていくので最後まで付き合ってもらえると嬉しいです!
投稿速度なんとか上げるよう頑張ります...。
ーシオンsideー
ズシン、ズシンという足音を響かせて紫色の甲殻に体を包んだ飛竜が歩く。
ほんの数メートル先を飛竜の足が通り、心臓が跳ね上がった。
お、大型モンスターがいるって、聞いてないよ...。
とっさに隠れたのは、少し動くと音がなりそうな茂みだった。
小枝が首に当たってチクチクする。
それでも今は動けない。
さっきチラッと見えたけど...あれは、イャンガルルガだ。
握った手がじっとりと湿る。
心臓の音がうるさい。
緊張しながらじっと伏せる。
運のいいことにイャンガルルガは水を飲みに来ただけだった。
すぐに羽ばたきの音が聞こえ、やがて遠ざかって行った。
ホッとして茂みから這い出した瞬間、強い力で地面に押さえつけられた。
腕を押さえつける足に、くすんだ赤色の爪が光る。
僕の顔を覗き込むようにそのモンスターは顔を寄せて来た。
青い鱗に、赤色の大きなトサカ。
ドスランポス...!!
油断した。
どんな時も周りに注意を払えって、あれだけ教えられていたのに。
なにも出来ていない...。
どうにかしてここから...
「グルルル...(コイツハ...チガウ)」
鳴き声の意味が、わかった。
モンスターが喋った?
恐る恐る目を開けるとドスランポスはゆっくりと瞬きした。
体を押さえつけていた重みが消えて、自由になる。
ドスランポスは僕を襲わない。
なぜか、そう確信があった。
確かな理由はないけど。
また、ドスランポスがギャアと一言鳴いた。
「オマエハ、ニンゲンジャナイ。ソレニ...」
どうやらドスランポスには匂いがわかるみたいだ。
だけど、僕が人間じゃないのと襲わないことに関係あるようには思えない...。
本能で避けている...?
「ソウカ、オマエハ
「ヒカリ...?」
「ソウ、ヒカリダ。ワレワレハ
ヒカリが何かわからないけど、ドスランポスたちには何かがあるみたい。
「スコシマエ、ツキガオマエノヨウニナルノヲミタ」
...?
もしかして、お姉ちゃん?
でも、そうだとしたらどこにいるんだろう?
詳しく聞こうとすると、ドスランポスは空気の匂いを嗅いで
「ハンター...」
と低く呟いた。
そして、「キヲツケロ」と言い残すとあっという間に森の中に消えた。
「すっかり新米ハンターですね。」
「ひゃっ!!」
背後からの声に驚いて思わず声が出た。
慌てて後ろを振り返るとフミが笑っていた。
気配がしなかった。
僕に声をかけるまで気配を消すことはよくあったけど、今回は死ぬかと思ったよ..。
「ハンターらしい、と思った瞬間にコレですか。声を出さなければまだセーフだったんですけど。」
口調は厳しかったけどフミはなぜか嬉しそう。
何かあったのかな?
「実はですね、竜の卵が取れたんですよ」
僕も卵から生まれたから心中複雑だけど確かに竜の卵はとても美味しい。
一個で何人分かのたまご料理が作れる。
フミは料理が好きだからもっと嬉しいのかもしれない。
だけど...。
卵って結構重いし、気づいた親が飛んでくるんじゃなかったっけ?
「よく気づきましたね。教えた甲斐があります。」
僕が人の姿になってから一週間。
長いようでとても短かった、と思う。
覚えることもたくさんあったし、何より知らないことをたくさん知れた。
でも...。
その間、どこか違和感を感じた。
習ったことがどこか懐かしく感じたり、実際に使っていたような気がしたり...。
関係があるとしたら、やっぱりミラルーツ?
僕は....
「シオンさん?話を聞いていますか?」
「あ、え?う、うん」
今は元に戻る方法とこの姿でも強くなることを頑張らないと...!
それに...。
“ツキガオマエノヨウニナルノヲミタ”
月...。クエスト欄にお姉ちゃん月って例えられてたけど...。
...よし。
「フミ、街に行ってみたい。」
「いきなりですね...。まぁ、不足気味の調味料を自分で選ぶのもよさそげですし、準備をしたら少し出かけましょうか。ここからは近い街は...ドンドルマが近いですね」
「ドンドルマ?」
「戦闘街の話はしましたよね。戦闘街はドンドルマの一部にすぎません。名前からはあまりわからないと思いますが、結構栄えているんですよ」
フミの方が僕より嬉しそうに見える...?
なんか勝手に話進んじゃってるし、このままでいいのかな...!?
「そうと決まれば早めに切り上げて準備をしましょう!」
あれ?
いつもとフミの雰囲気が違うような?
もう行くの決まっちゃってるし!?
「シオンさん、ここからはダッシュです!早くしないと置いていきますよ」
ぇええ!?
フミ、ちょ、待っ!
速すぎるよぉ!
〜Now loading〜
「カクカクシカジカで...。街に行きましょう!情報収集も含めて。」
「まぁ...いいんじゃないか?」
「そうだね!私も友達と会いたい!」
「俺は〜...武器でも作ってもらおうかな」
拠点に帰ると早速フミがみんなに説明していた。
ていうかフミ、行動早...。
「シオンさんも荷物をまとめてください。夕方には飛行船に乗りたいので」
夕方って、もうすぐじゃん!
僕は荷物少ないからいいけど。
こうしてみるとみんな準備早いな〜。
慣れてるのかな?
大きな街か〜。
なんだかドキドキしてきた。
楽しみだな...。
とか思ってたんだけど。
「シオンさん..。大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫」
「まさか飛行船で酔うなんて想定外でしたよ」
そう、僕は飛行船で酔った。
だって空飛ぶのはいつものことだったし、酔いとかとは全く無縁だと思ってたんだもん。
少なくとも飛行船だけは大丈夫だと...。
う〜...
「これは重症だな」
「ま、ちょっと休めば治るよー!大丈夫!」
その自信はどこからくるんだ?
〜数分後〜
「それじゃ〜張り切って行きましょう!!」
「「おおー!」」
う..。フミテンションおかしいよ...。
みんなにテキパキと指示しているのはいつも通りなんだけど。
「ほらシオンさん!ぼーとしてないで行きましょう」
フミが僕に向かって手を伸ばす。
え?
「え?じゃないですよ。シオンさんは人の多いところは初めてでしょう?だから」
僕が反応するよりも早く手を取られ、そのまま引っ張られる。
ちょ、フミ力強い!
痛いよ!
休むために入っていた裏道から出ると、一気に色々の情報が頭に流れ込んできた。
そういえばいつも通りにしてたんだった。
感覚を人間に戻すと喧騒も少し収まった。
「調整は済みましたか?」
「あ、うん。ありがとう」
「それでは行きましょう!」
フミはズンズンと人の間を縫って進んでいく。
それに引っ張られる形でついていくんだけど.....。
「おい、坊主気をつけろ」
「わっ、すみません」
「ちょっと!前見て歩きなさいよ!」
「ご、ごめんなさい!」
なんでこうなるのかな...。
人にぶつかりそうになって怒られること数回.....。
....やっと抜けた〜!
人通りの少ない道に出て、一息つく。
フミは疲れた様子もなく地図を見てなにやら唸っていた。
やっぱり広いんだな〜。
人がいない分、広さを感じた。
その時、視界が一瞬フラッシュバックした。
そして...
「ふーん。ここがドンドルマ...。広いんだな」
「そりゃそうよ。いざという時はきちんと守れる要塞にもなるんだし。」
「....それは恐ろしい。」
目の前に男性と女性が歩いている。
街の風景はさっきと変わり、見たことのない看板が並んでいた。
あれは....どこかで......。
ドンッ
衝撃が体の中心を貫く。
同時に足にも衝撃を感じた。
街の風景が元に戻り、視界が傾く。
倒れる...!
受け身を取るより早く体が抱えられ、そのまま運ばれていく。
ど、どうなってる!?
どうにか振りほどこうにも体はガッチリと固定され動かせない。
なんで!?なんで僕はこんなことになってるの??
パニックで頭が真っ白になる。
僕、これからどうなるの!?
カットシーン
「ゼェ...!ゼェ...、はぁ、はぁ...」
「お〜い、黒髪の旦にゃさん!大丈夫かにゃ〜?」
「だい...じょうぶ.....ですっ」
「全然大丈夫そうじゃないにゃ〜」
そりゃ、エリア10からキャンプまで...ノンストップダッシュ..しちゃ...無事で済むフミの方がすごい。
ネコタクさんにパタパタと葉っぱで仰がれながら、ふとフミを見る。
フミは何やら深刻そうな表情でブツブツ呟いている。
正直、怖い。
「塩や香りづけ用のアイテムにスパイス...新しい調合法も見て来なければ...!しかしこれでは予算の都合が...。」
考えてることも怖...くない。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
長くなりそうなので前編後編で分けることにしました。
完結させるまで投稿するので評価、感想、お気に入り登録などよろしくお願いします!
久しぶりなので間違っているところがあったら教えてください。
リメイク版は
-
見たい(いる)
-
見たくない(いらない)
-
モンスターの活躍を楽しみにしてる
-
ハンターの活躍を楽しみにしてる
-
両者の活躍を楽しみにしてる