頑張って書きあげました!
なんだかんだいって結構続いているこの小説(笑)ですが、これからも頑張って完結させますので『令和』でもよろしくお願いします!
...ここまで言っておいてアレなんですが。
幕間です。すみません。
一目惚れ
...どこで間違えたんだろう。
額に流れる汗も、早鐘を打つ心臓の音も、何もかも。
俺は身の丈に合わないクエストを受けながらそんなことを考えていた。
地平線の向こうから太陽が顔を出し始めた頃。
リオレイア──緑風の舞姫と呼ばれている彼女の一日が始まる。
立ち上がり、両翼を地につけながらぐー、と背伸びをした彼女は続いて両翼をよく広げ、数回羽ばたかせて違和感がないか確認し、尻尾を振る。
問題がなければ彼女は飛び立っていくのだが...寝ぼけて尾の棘を飛ばしてしまったたらしい。
幸いなことに棘に毒がまだ蓄積されていなかったのか毒霧は噴出されず、棘は沈黙している。
それを確認した彼女は地を蹴り飛び立った。
遅れてやってくる風圧で棘が舞い上がる。
──予備動作もなく飛び立てるのはあの翼の骨が関係しているのだろうか?
近くに突き刺さった棘を拝借し、ネコタクを呼ぶ。
彼女はまだしも、片爪とは顔を合わせたくない。
こうして彼女の観察を夕暮れから朝までの間担当しているが...彼女の性格は少々、いや、かなりおかしい気がする。
大体、巣に立ち入られても威嚇すらしないのはリオレイア...というか雌として大丈夫なのか?
まあ、彼女の代わりを片爪が担当しているのなら納得するが。
とは言え...口から炎を漏らしながら詰め寄られるのは二度とゴメンだ。
...そう言えば、彼女はどこかライダーと絆を結んだオトモンと似通った雰囲気のような。
「「「ないない。」」」
「ひっでーなぁ!おい!」
ネコタクで帰還し、酒場に溜まっていた
満場一致で否定されるとさすがに思うところがあるが、こいつらはこいつらの考えがあるというのは分かりきったことだ。
大体は...
「舞姫様はオトモンだったなどありえない!気高くお美しい舞姫様は高潔な血が──」
「1部のライダーは認めるがそれが舞姫様と関わっているなど笑止!我らが救世主である舞姫様は──」
「舞姫様が元オトモンとでも言いたいの?なんの冗談かな?死ぬ?舞姫様への無礼を働いたとして──」
「前からお前らは
「「「じゃかましい!!」」」
何故俺は
大体、緑風の舞姫である彼女が幻覚性の毒を使うと
俺たち愛好家と違って過激派は狂信者が多いからなぁ。
まあ過激派の働きかけのおかげで飛竜保護団体とも協力関係になれたのは思わぬ収穫だったが。
....まあ。
「俺もあいつらのこと言えないからなぁ」
「なんか言った?リーダー。」
「いや、なんでも。」
隠れて活動していた愛好家達を集めてたらサークル作られててリーダー扱いされてたし。
なんか大組織になってるし。
俺、
いや、まじで。
「Gハンがやれよ!!なんか結構いるんだからさぁ!?」
「諦めろ、リーダー。全員あんたが適任って言ってんだ、」
「
「みんなリーダーのことは尊敬してるから痛い目には合わないでしょ?」
「毎日胃が痛いです!!」
勘弁してくれよ。
おれ、ざこです。
まだ死にたくないんだよォ!!
「毎日緑風の舞姫さんを拝めるんだからいいじゃないですか」
──せやな!
死ぬなら彼女のそばがいい...。
「片爪にとどめ刺されると思うんですけどね。」
「それだけは勘弁したいなHAHAHA...。」
いやまじで。
....
...
..
俺が「緑風の舞姫」と出会ったのはまだHR3に上がりたての頃だった。
ベルナ村にも慣れ、中型モンスターともそこそこ戦えるようになった俺へ村長からクエストが渡された。
思えばあれさえ無ければこんなことにはなっていなかった。
彼女に、出会うことすら。
村人達がなにやら不穏な話をしていたので万全の準備を整えて挑んだ。
たかがキノコぐらいで...と思っていたが、着いて仰天、まさかキャンプではなく深い森の中。
そしてこちらを睨みつける巨大なモンスター。
紅蓮の甲殻に遠目からでもわかる蒼く大きな尻尾。
地面に大剣のような尾を叩きつけ、金属のような甲高い咆哮をあげるそれは....
「斬竜...ディノバルド.....ッ」
独自の進化を遂げた獣竜種として報告された「灼熱の刃」とも称される竜だった。
「やばいやばいやばいやばいやばいっっ!!」
蜘蛛の巣を突き破り足に絡みつくツタを無理やり引きちぎり倒木を飛び越え走る。
後ろから追ってくる竜に追いつかれれば最後、噛みつきひとつ、いや、ちょっとした頭突きなどでも死ねる自信がある。
息が切れ、集中力が切れたところでツタに足を取られ転ぶ。
その頭上スレスレに鋭い音を立てながらなにかが通り過ぎた。
頭が悪くてもわかる。
今まさに通り過ぎたのが斬竜の尻尾だってくらい。
「ああ、くそ、だめだ、にげ...」
背筋が凍りつく。
直感で身をひねる。
すぐ横に蒼い尻尾が突き刺さり衝撃に吹き飛ばされた。
ゴロゴロと胞子にまみれになりながらみっともなく転がっていく。
受身もそこそこに立ち上がり、走り出そうと1歩進めば頬に熱が走った。
遅れて、背後から爆音と熱を伴った爆風が衝撃となって俺の体を紙切れかなにかのように吹き飛ばす。
なにをされても抵抗すらできない自分の弱さに泣きたくなったのを覚えている。
雪のように爆風で舞った胞子が降り注ぐ。
涙で霞む視界、眼前に赤が、
「──ガアアァアアアアアアッ!!!」
風が、通りすぎた。
硬直する赤が、怯えた色を見せる青が。
幻想的な空間に、美しい緑が降り立つ。
「──」
言葉が出ない。
あまりに唐突で、あまりに美しくて。
「──ガアッッ!!」
止まっていた時を動かしたのは、赤。
体をひねり上から下へ力任せに降り下ろした尻尾を、低く構えていた緑が横へステップして避ける。
お返しとばかりに噛み付く緑を赤は仰け反って躱し、上から押さえつけるように噛みつこうと──
「ゴァ!?」
──横から緑の尻尾で殴打され体制を崩す。
間髪入れず至近距離から緑のブレスが赤の顔面へ叩きつけられた。
大きく体制を崩し倒れ込む赤へ緑が大きく一歩踏み出す。
翼を僅かに上げ、頭を、重心を低く構えたその動きは。
「ガアァアアッ!!!」
大きく体を逸らしながら大回転。
サマーソルト、必殺の一撃。
立ち上がろうとした赤の顎を砕かんばかりにかち上げ、沈める。
「りお、れいあ....?」
光源に反射して輝く緑の甲殻。
黒光りする無数の棘。
俺を真っ直ぐ射抜く赤い瞳は、美しく澄んでいて。
今でもその姿を鮮明に覚えている。
俺が死ぬその時まで忘れはしないだろう。
早い話...俺は彼女に一目惚れした。
「──...ダー?リーダー!」
「んあ?」
「ちょっとリーダー、しっかりしてよね」
おっと、またあん時のことを考えてた。
どれだけ時間が経っても薄れない思い出...
「リーダー!」
「痛え!?」
ちょ、お前Gハンだったよな!?
なんでそんな殴るんだよ!
俺の頭がトマトみたいになったらどうすんだ!
「今のはリーダーが悪いですよ」
「HR上げ手伝うって言ってんのになにぼーとしてんのよ!」
oh......まさかGハン付き添いのもとHR上げですと?
....控えめに言って地獄だ。
「私もまだ上がりたてだけどね?」
「そうですよ、僕達はまだ上位ハンターから抜け出してないですって。」
「えぇ...」
どっちにしろ俺には無理そうだが。
装備だけならすでにGハン並。
だけどそれに技量が追いつかなければ死ぬ。
今までも散々な目に
「帰りたい...」
「一応言っておきますがリーダーが緑風の舞姫さんの監視をできるのは特例なんですよ?もっと自覚を持ってもらわないと。」
「彼女はG3指定なんだろ?俺はGハンになれる気がしねぇよ....」
「私たちがいるから大丈夫...と言いたいところだけど、今度HR解放済みの先輩も連れてくるから、ね?それまで私たちとG級まで行きましょ?」
「勘弁してくれ....」
まじで....俺はどこで間違えた!?
今話は「緑風の舞姫」に一目惚れしたとあるハンターのお話でした!
皆さんご存知あのトラウマクエストですよ!
私は手汗でDS滑らせながら1乙クリアしました。
....キャンプまで戻るのがめんどくさかったんですよ。はい。
次回から2章となっていきますのでよろしくお願いします!
2章始めは人物紹介からなんですけどね。
それでは皆様、次の更新までさようなら。
楽しいGWをお過ごしください。
リメイク版は
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見たい(いる)
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見たくない(いらない)
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モンスターの活躍を楽しみにしてる
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ハンターの活躍を楽しみにしてる
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両者の活躍を楽しみにしてる