ずいぶんと時間開けてしまいましたが投稿します。
待ってくれていた方には待ってくださりありがとうございます。
待ちに待ってはいないが待っていた制裁デュエルの日がやってきた。
十代と翔の相手はタッグデュエルが得意の迷宮兄妹だったが勝利を掴んだ。
最初は翔が緊張していてプレイングミスをしていたが十代の姿を見て勇気付けられ、フィニッシュを決めた。
そんな感じで十代と翔の制裁デュエルは終わり、僕のターンになった。
………
なったんだよね?
だけど相手がね。
別に不満はないし世間一般からしたら僕の制裁デュエルの相手は迷宮兄弟以上の伝説のデュエリストだよ。
しかし僕としてはこの人でいいの?一応これ制裁デュエルなんだよね?強い人を制裁側にするよね?って思う訳なんだよ。
デュエルアカデミアはというよりアカデミアを運営している海馬コーポレーションの社長、海馬さんはこのことを知っていてこの人を相手にしたの?
僕の相手を悪く言っているつもりではないけど何度も言うけどこの人で大丈夫なの?
だって………
「今日こそはお前に白星をあげてやるからな!遊利!」
別名凡骨デュエリスト(主に海馬さんが呼んでいる)の城之内克也なんだから!
―――――――――
「デュエル!」
「……デュエル」
「先攻は俺だな!ドロー!まず最初に真紅眼の幼竜を守備表示で召喚。カードを1枚伏せてターンエンド」
ターン1
城之内
モンスター
☆3
闇属性
ドラゴン族
真紅眼の幼竜
ATK1200
DEF700
魔法・罠
伏せカード1枚
手札
5枚+1-1-1=4枚
「真紅眼の幼竜?なにそれ。そんなカードあなた前に会ったとき持ってなかったよね。新規カード?」
「そうだ。ここ最近行われたアメリカの大会のときにペガサスから新しいテーマとして作られた真紅眼モンスターの1枚だ。因みにこのカード以外にも真紅眼の新規カードはデッキに入れてある」
「へぇ、それは随分と面白いことだね。可能性の竜の名の通り新しい可能性を開いたんだ。だけど僕は手加減してあげないけどね」
「当然だ。それこそ手抜きされたら許さないからな!」
「言われるまでもないよ。僕のターン、ドロー。フライ・ヘルを攻撃表示で召喚。そのままフライ・ヘルの効果発動、真紅眼の幼竜に捕食カウンターを置く。そのままバトル。ダメステ開始時にフライ・ヘルの効果で真紅眼の幼竜を破壊してフライ・ヘルのレベルを3上がってメインフェイズ2に入る。カードを2枚伏せてターンエンド」
ターン2
遊利
モンスター
☆2→5
捕食植物フライ・ヘル
ATK400
DEF800
魔法・罠
伏せカード2枚
手札
5枚+1-1-2=3枚
「俺のターン、ドロー。手札の真紅眼の黒竜をコストに紅玉の宝札を発動。カードを2枚ドローする。その後にデッキからレベル7レッドアイズモンスターを墓地に送ることができるがそれは行わない。続いて真紅眼の鉄騎士―ギア・フリードを攻撃表示で召喚。さらに罠カード鎖付き真紅眼牙を発動。このカードをギア・フリードに装備させる。まだまだ行くぜ!鎖付き真紅眼牙を墓地に送り、お前のフィールドにあるフライ・ヘルを対象に発動。そいつをギア・フリードに装備させるぜ!さらにギア・フリードの(2)の効果を発動。フライ・ヘルを墓地に送り、墓地にいる真紅眼の黒竜を特殊召喚!」
「あなたの癖によくそんなプレイ出来ますね」
「五月蠅い!だけどこれで終わりだ!ギア・フリードとレッドアイズで攻撃するぜ!」
「そんなんだからあなたは甘いんですよ。伏せカードくらい警戒してください。罠カード威嚇する咆哮発動。これで攻撃できないね」
「くそ!俺はカードを2枚伏せてターンエンド」
ターン3
城之内
モンスター
☆4
闇属性
戦士族
真紅眼の鉄騎士―ギア・フリード
ATK1800
DEF1600
☆7
闇属性
ドラゴン族
真紅眼の黒竜
ATK2400
DEF2000
魔法・罠
伏せカード2枚
手札
4枚+1-1+2-1-2=3枚
「僕のターン、ドロー。……正直舐めていたよ。まさかこんな風に展開できるとは。それでも僕が勝つ。」
「やれるもんならやってみるんだな!」
「僕は捕食生成を発動。サンデウ・キンジーとドロソフィルム・ヒドラを見せてギア・フリードとレッドアイズに捕食カウンターを置く。そのままサンデウ・キンジーを召喚。そして効果を発動する。手札のドロソフィルム・ヒドラと融合。魅惑の香りで虫を誘う二輪の美しき花たちよ!今一つとなりて、花開く植物の真価を発揮せよ!融合召喚!巨大花!捕食植物キメラフレシア!」
☆7
闇属性
植物族
捕食植物 キメラフレシア
ATK2500
DEF2000
「スキッド・ドロセーラの効果を発動。キメラフレシアを対象にして攻撃に入る。キメラフレシアでギア・フリードに攻撃。キメラフレシアの効果でギア・フリードは攻撃力が1000下がってキメラフレシアは1000上がる」
「おっと!ここで罠カードモンスターBOXを発動。表を選択するぜ!」
ソリッドビジョンで写し出されたコインは裏を示した。
「くっそー!」
「ギア・フリード撃破」
城之内
ライフ
4000+{(1800-1000)-(2500+1000)}=1300
「続いてレッドアイズに攻撃。キメラフレシアの効果でレッドアイズは1000下がってキメラフレシアは1000上がる」
「今度こそ当ててやるぜ。表だ!」
今回は城之内の選択通り表を表示する。
「これでキメラフレシアの攻撃力は0になるぜ!」
「確かにキメラフレシアは攻撃力が0になるけどチェーン処理の関係でキメラフレシアの攻撃力は1000になってレッドアイズは1400。破壊されるけど戦闘ダメージは少なくてすむ。」
遊利
ライフ
4000+(1000-1400)=3600
「僕はこれでターンエンド」
ターン4
遊利
モンスター
ゼロ
魔法・罠
伏せカード2枚
手札
3枚+1-3-1=0枚
「俺のターン、ドロー。スタンバイフェイズにモンスターBOXのライフコスト500を払う。メインフェイズに入る。至高の木の実を発動してライフを2000回復するぜ!」
城之内
ライフ
1300-500+2000=2800
「俺は融合を発動!手札のもう1枚のギア・フリードと場のレッドアイズで融合!真紅の眼をした騎士と黒竜よ。その眼に宿りし可能性を新たな姿に変えよ!融合召喚!その刃で敵を蹴散らせ!真紅眼の黒刃竜!」
☆7
闇属性
ドラゴン族
真紅眼の黒刃竜
ATK2800
DEF2400
「さらに伏せてあった罠カードレッドアイズ・スピリッツを発動!これで墓地にいるレッドアイズを蘇生するぜ!」
「また強力なモンスターを展開するとは………。」
「行くぜ!俺は黒刃竜で攻撃!この攻撃で黒刃竜の効果発動するぜ!墓地のギア・フリードを黒刃竜に装備する!そして攻撃力200アップ!」
「罠カード捕食発芽を発動。自分フィールドに捕食植物トークンを三体特殊召喚する」
「ならトークンを破壊するまで!行け!黒刃竜!レッドアイズ!そしてレッドアイズの攻撃に黒刃竜の効果で二枚目のギア・フリードを装備!そしてまた攻撃力200アップ」
「残念だったね。後一歩だったよ」
「俺はこれでターンエンド」
ターン5
城之内
モンスター
☆7真紅眼の黒刃竜
装備
真紅眼の鉄騎士ーギア・フリード×2
☆7真紅眼の黒竜
魔法・罠
モンスターBOX
手札
3枚+1-1-2=1枚
ライフ
2800
「僕のターン、ドロー。スタンバイフェイズに入り、キメラフレシアの効果でデッキから「融合」魔法カード、または「フージョン」魔法カードを手札に加える。メインフェイズに入って魔法カード強欲な壺を発動。二枚ドロー」
ドローした二枚を確認し、僕は口元が上がるのを感じる。
「魔法カード捕食融合を発動。手札のテッポウリザードと墓地のフライ・ヘルとサンデウ・キンジー、ドロソフィルム・ヒドラ、キメラフレシア、スキッド・ドロセーラを除外して融合する。」
オリジナルカード
捕食融合(プレデター・フュージョン)
通常魔法
自分の手札・フィールド・墓地から、捕食植物融合モンスターによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体を融合召喚する。
「何!?」
「魅惑の香りで虫を誘う数多の美しき花たちよ、混じりあい伝説となり、その生命を敵に示せ!融合召喚!捕食植物アジ・ダハーゴク!」
オリジナルカード
捕食植物アジ・ダハーゴク
融合モンスター
ATK?DEF?
捕食植物モンスター×2体以上
このカードの攻撃力は素材にしたモンスターの数×800の数値となる。
素材にしたカードの種類の数により以下の効果を得る
●2体以上:1ターンに一度発動できる。相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てに特殊召喚されたモンスターの数だけ捕食カウンターをおく。捕食カウンターがおかれたレベル2以上のモンスターのレベルは1になる。
●4体以上:1ターンに一度戦闘または効果で破壊されない。
●6体以上:捕食カウンターが置かれたモンスターを破壊した場合に発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
「融合素材にしたモンスターの数は6体!アジ・ダハーゴクの攻撃力は4800。そしてアジ・ダハーゴクの効果発動!相手フィールドの特殊召喚されたモンスター全てに捕食カウンターをおく。あなたのフィールドには真紅眼の黒刃竜と真紅眼の黒竜が特殊召喚されているので2体に捕食カウンターを2つづつおく」
「捕食カウンターを置いたところでこっちにはモンスターBOXがあるんだ。攻撃できないだろ!」
「それはどうかな」
「なに!?」
「伏せカード捕食嵐発動。このカードはフィールドにある捕食カウンターの数まで魔法・罠を破壊できる。」
捕食嵐(オリカ)
通常魔法
フィールドに捕食植物融合モンスターが存在し、捕食カウンターがある時に発動できる。フィールドの捕食カウンターを任意の数取り除きその数だけ魔法・罠カードを選んで破壊する。
「でも真紅眼の黒刃竜はカードを対象とした効果は無効にして破壊ってまさか!?」
「そのまさかさ。捕食嵐は対象を取らない効果だよ。これで僕は真紅眼の黒竜の捕食カウンター2つと真紅眼の黒刃竜の捕食カウンター1つを取り除きモンスターBOXと真紅眼の黒刃竜に装備されたギアフリード二枚を破壊する。」
僕は一呼吸置きバトルと言う。
これで僕の勝ちだと言わんばかりに静かに、そしてハッキリとそう答えた。
「僕はアジ・ダハーゴクで真紅眼の黒刃竜に攻撃!」
城之内
ライフ
2800+(2800-4800)=800
「そしてアジ・ダハーゴクの効果発動。捕食カウンターがのっていた真紅眼の黒刃竜を僕のフィールドに特殊召喚する。そして真紅眼の黒刃龍で真紅眼の黒龍に攻撃。ダメージステップに手札から速攻魔法発動禁じられた聖杯を発動。これで真紅眼の黒刃竜の攻撃力を上げる」
「ゲゲッ!それじゃあ俺が受けるダメージは‥‥‥」
「残りライフとピッタリの800だよ」
「負けたー!!!」
城之内
ライフ
800+(2400-3200)=0
――――――――――――――――――
「あー疲れた。」
やっと制裁デュエルが終わったけどまさか城之内さんがくるとは思わなかったよ。
しかも新カードをもってきたからさらに驚きだよ。
「おーい遊利!反省文書くの手伝ってくれ!」
「アニキ!先に喋るのがそれっスカ!?」
「いいじゃんか。どうせ遊利も反省文書かないといけないんだし」
「それはそうだけど」
やれやれ十代はまったく
「仕方ないね。手伝ってあげるけど自分で考えるのは絶対だよ」
「やったー!早く行こうぜ」
「うん」
そう言って僕たちは反省文を書きに走っていった