東方憑幻録   作:ほしか

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プロローグ

 京都。古くからの歴史に刻まれ続け、その歴史を体現するかのごとく古風に彩られたところ。竹の隙間からこぼれる月の光が美しく。月にライトアップされて凛々しく伸びる竹。

 この街全体が美しさの象徴なのではないか。そう思わせるほどに辺りすべてが美しかった。

 

――と考えて、俺は自らの失態から目を背ける。しかし、身に染みる冷たい夜風と自らの恥かしさによって俺は現実へと引き戻される。

 暗い竹林を青白い浴衣の俺は歩く。

――現在、俺は迷子になっていた。・・・・い、いや、まあ、お、大人ですから、スマホとか持ってるから・・・ホテルに・・・置いてきた・・・。というか、何も持ってねーよ。俺まだ初期装備すらもらってないRPGの勇者だよ!丸腰で野宿でもしろと!丸腰で野宿でもしろと!!

 コ、コホン。失礼、俺は紳士だ。ここはクールに、そう、クールに――

 まずは、現在に至るまでの経緯について思い返そうではないか。確か、そう、クリスマス。俺は、20歳1人暮らし。定職はなし。まあ、無職だ。そして、彼女いない歴=年齢。そんな、俺にクリスマスの予定があるわけがなく・・・ん?友達?・・・・ナニソレオイシイノ?

 ――まあ、そんなだから1人で鍋でもつつこうと思った矢先。1つの幸運が起こったのだ。

・・・・

・・・

・・

カランカラン

 大きなベルの音が、響き渡る。そして、ベルを持つお姉さんが言った。

「おめでとうございます!1等の京都2泊3日の旅行ペア券です!」

 そう、旅行が当たったのだ。まさか、当たるなんてな・・・。くじ引き券を買いものでもらったからなんとなく引いただけだったのに。しかも、ペア券!!・・・・や、やったね。2回も旅行が出来るよ!

 

そうして、俺は、クリスマスに1人。京都へと旅行に来たのだった・・・。でも、まあ、1人でも旅行は旅行、なかなかに楽しめた。

そして、今日は2日目の夜。寝付けずに、昼間に観光した場所へと来たのだが・・・このざまだ。

IQ205のレオナルド・ダ・ウィンチでも、予測できなかっただろう。

 整備された竹林を観光する場所で、散々歩いたあげく本物の竹林に迷い込むことになろうとは・・・

 ちなみに、俺の名前は三神 薫。誰かが、お前は苗字に『神』が入っているから運がいいぞって言ってた気がする。

 うん、適当なこと言うな・・・

 

 そんなわけで今、俺は真っ暗な竹林を、着物姿の何も持っていない姿でさまよっていたのだ。ニュースで行方不明になった自分の姿が思い浮かぶ・・・うう・・。あ、俺って行方不明って伝える友達もいないんだった・・・。

 

 そうして、俺は1人さまよう。

 




始めまして!ほしかと申します。まだまだ全然ダメな文章ですが、感想など気軽にお願いします!
次回から東方要素入れます。入ってなくてすいません・・・(謝罪)
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