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満月に照らされる薄明るい夜道。ウサギ耳のかわいらしい少女――因幡 てゐは、歩きながら考えていた。
ぐぬぬぬ。せっかく、えーりんから奪ったこの薬。うどんげに使いたいけど、どうしようウサ。
そう思い、てゐは〈睡眠薬(試作品)〉と紙が貼られた瓶へと目をやる。えーりん――こと、八意 永琳は、様々な素晴らしい薬を作る。だが、その裏で様々な失敗作ができることをてゐは、知っていた。そして、その失敗作は本来の使用効果とまったくずれているが、とてつもなくおかしな効果を持っている。だからこそ、必死に永琳から薬を盗んだてゐは、うどんげに使う前にどのような効果があるのか知りたかったのだ。
その時、てゐの耳に誰かが歩いてくる足音が聞こえた。
ま、まずいウサ!薬を盗んだことがばれたのかウサ!
そして、すすっと近くの竹やぶへと身を隠した。
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「ううっ、寒っ」
俺は、身を震わせた。
くそっ、浴衣姿なんかで散歩に出るんじゃなかった。いくら夏とはいえ、夜なんだから寒いだろ普通!思いつきで散歩に出た時の自分を殴りたい。
ガサガサッ
「うわあっ!!」
・・・・・・・・・・いや、ビビッてないよ。ビビッてないからね。ただ、いきなり音がして驚いただけだからね。
そうっと音の方向へと、俺は目をやった。そこには、竹藪からピョコンと出ているふわふわとしたウサギの耳があった。
う、ウサギ?なんだ、野生動物か・・。体隠して耳隠さず、というやつだ。
ちまたでは、ペットとしても名高い兎。かくいう俺も家ではゴールデンハムスターを飼っている。まあ、今は家でお留守番中だが。ちなみに、名前はハムスターだからハスターという名前だ。・・・・神話生物じゃないからね。見てもSAN値減らないからね。むしろ、SAN値回復するからね。
俺は、好奇心に駆られてその竹藪へとそろそろと近づく。
そういえば、小学生の頃にお前は忍び歩きだけはうまいな、と言われてたんだっけ。ふふ、懐かしい思い出だ。そして言われてからしばらくはあだ名が[ゴキブリ]だったな。――悪い思い出じゃねーか。
嫌な思い出を過去へと流しつつ、俺は気分を入れ替えて竹藪をすっと覗き込んだ。
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人間?みたいウサね。ちょうどいいウサ。実験台になってもらうウサよ。
てゐは、手持ちのスプレーへと〈睡眠薬(試作品)〉を取り付ける。そして、目の前の人間がこっちに来るように音を立てた。
「うわあっ!!」
な!?驚いたウサ。あそこまで驚くなんて予想外ウサ。
だが、気を取り直してスプレーをいつでもかけられるように準備する。
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竹藪を覗き込んだ。
目があった。そこには、人がいた。小学生くらいの茶色の目をした少女だ。兎耳のカチャーシャをしているのか?どおりで、兎がいるように見えたわけだ。というか、そもそもこんな場所に兎なんているわけないよな・・。
そんなことを考えているとその少女がニヤリと笑った。そして、プシュッと顔にスプレーで何かをかけられた。甘い香りが鼻孔を駆け巡る。顔がしびれて目が開けられない。
うわっ!何だこれ。ってか、見知らぬ人にいきなりスプレー掛けんなよ。両親からダメって習わなかったのか!
そう考えながら、俺の視界はブラックアウトした。気絶する前に声が聞こえた。
「あれ、ただの即効性の睡眠薬だったのかウサ。それとも死んだのかウサ?まあ、いいウサ。さあて、れーせんにいたずらしにいこうっと」
いたずらで済むレベルじゃねえよ。
俺は、そう思いながら気を失った。
みなさん、お久しぶりです。この間、ペットボトルのふたで指を切ったほしかです。ペットボトルのふたって、怖いですよね・・・。
ここまで、読んでいただけてありがとうございます。まあ、こんな小説読む人はいないと思うけど・・・。と、とにかく、今回も東方成分少なかったかも、なんて反省しています。まあ、てゐが頑張ってくれたからいっか。
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