主役を奪われた主人公達   作:ネメシス・アンブレラ

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第1話

 ある少年(主人公)は家族を殺され、自分も殺された。

 ある少年(主人公)は罠に嵌められ、自分が死んだことにされた。

 ある少年(主人公)は家族から忘れられ、帰る場所が無くなった。

 ある少年(主人公)は能力を奪われ、ヒロイン達を奪われ、見下されながら死んだ。

 ある少年(主人公)は名前も顔もそっくりな(転生者)に全てを奪われた。

 ある少年(主人公)は体を乗っ取られ、自我が消滅しかけた。

 

 彼らは転生者と呼ばれる者に奪われた悲劇の少年(主人公)達。

彼らはある男に救われ、力を与えられ、強くされ、自分達から全てを奪った転生者に復讐を果たす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってな感じの物語でどう?」

 

 

 数人しか居ない教室、紙芝居を教卓に置きながら説明する少年。

黒い制服をキッチリ着こなす犬耳っぽいクセッ毛を持つ白髪の少年

 

 

委譲(いじょう) 香深(かふか)

備考:安心院なじみが持つスキルより多くスキルを持ち、獅子目言彦を輪ゴムで殺せるチートを超えたバグ。

   転生者

 

 

「いや、どうと聞かれてもな。我輩達はもう復讐っぽいことはし終わってるだろう」

 

 

 そう突っ込むのは少し長めの茶髪をうなじ辺りで纏めた、目つきの悪い少年

白いYシャツの下に赤いインナーシャツを着込み、黒いズボンという変わった制服スタイルだ

 

 

桃園(ももぞの) 一誠(いっせい)

備考:転生者に両親を殺され自分も殺されたところを助けられた主人公

   歴代最強で最凶で最狂の赤龍帝

   言葉使い

 

「?るせ殺らついら回一うもてしかしも」

(もしかしてもう一回あいつら殺せる?)

 

「おい、逆説(接)やめんかい」

 

 

 言葉を後ろから発するボロボロの紅い学ランを身に着けた明るい黒髪の少年にスーツを着たツンツンした黒髪の少年がツッコミをいれる。

 

 

贄波(にえなみ) 一夏(いちか)

備考:第二回モンド・グロッソで姉を優勝させまいと誘拐されるが、転生者の力により姉は出場してしまった為誘拐犯に撃たれ、死んだところを拾われた。

   逆説(接)語が癖になっている

   言葉使い 

 

叶野(かなの) 当麻(とうま)

備考:転生者に幻想殺しを奪われ、ヒロイン達に見捨てられた主人公。

   似非関西弁

   言葉使い

 

 

「そもそも、それって何処に発表するのさ」

 

 

 作業用のツナギを腰に巻き、上は黒いタンクトップの少々女顔の少年が香深に対して言葉を発する。

 

 

潜木(くぐるき) 和人(かずと)

備考:転生者によって家族や友人から忘れられた主人公

   分解系男子

   言葉使い

 

 

「『やめようよ!』『復讐なんて新たな復讐を生むだけだよ!』『だから正々堂々螺子伏せてあげよう』」

 

「括弧つけるなよ」

 

「球磨川を意識したけど似てなかった?」

 

「似てた」

 

 

 無邪気に球磨川禊の真似をするブレザーの制服を着た赤髪の少年と黒いブレザー制服を着た青髪の少年がふざけあって笑い合っている。

 

 

寿(ことぶき) 総二(そうじ)

備考:同じ姿の転生者に全てを奪われた、所謂成り代わり。

   ツインテールは嫌いという態度だが本当は好き。

   言葉使い

 

(ゆずりは) 士道(しどう)

備考:所謂憑依系転生者に体を奪われた主人公。

   女装することに迷いが無い。

   言葉使い

 

 

「ちぇ、結構売れると思うんだけどなぁ」

 

「売れる売れない以前に復讐譚なんて誰も見たくないと思うのだが」

 

 

 ふてくされる香深に一誠が辛辣な言葉をぶつける。

香深は「ま、いいか」と紙芝居を投げ捨てる。

 

 

「ところで皆、ラーメンを啜ってた時にふと思い付いたんだけどさ」

 

 

 香深は全員を見渡すと満面の笑みで言い放つ

 

 

「自分達が本来どんな道を進むはずだったか見てみたくない?」

 

「「「「「「いや、全然」」」」」」

 

「よし!じゃあ早速送るね!!」

 

 

 香深が指を鳴らすと教室の後ろに巨大な穴が現れ、六人を吸い込もうとする。

六人は机や椅子、壁などに引っ付いて吸い込まれまいとする。

 

 

「我輩等に拒否権は無しか!!」

 

「!ぁだ尽不理」

(理不尽だぁ!)

 

「なんでや!このまま普通にバカ騒ぎしとった方がええやん!」

 

「待って!せめてドライバー持たせて!」

 

「うわっ、凄い吸い込まれてる!」

 

「待って!ねぇ待って!待ってくださいお願いします!」

 

 

 しかし六人の抵抗は空しく吸い込まれていった。

 

 

「さて、最初は誰の世界を見てみようかな」

 

 

 香深はそう言い、教室から消えていった

残ったのは綺麗な教室だけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう『最初から誰も居なかった』かのように綺麗な空き教室(・・・・)だけが残っていた。





ゆずりはの漢字がどうやっても出てこないので柚で代用します
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