なくならないもの   作:mn_ver2

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自己満足で書き始めたものです。
ゲーム知識はこれから培っていこうと思っています。
プロットはありません。思いつきで書きます。あと、更新不定期です。

最後に、作者はシリアス大好きです。


Which choices do you choose?
無くした記憶


「絶対に……ここは通さない……デス!!」

 

 砲撃の雨。魚雷の嵐。

 これまで数多の戦場を駆け抜けた彼女はここで死を悟る。

 艤装はほぼ破壊されている。プスプスと火の粉が舞い、砲門はあと2門残すのみ。

 こちらが一に対し、向こうは……数が数えられない。視界がぼやけ、黒い点しか彼女の目には映らないので、数えるのは諦めた。

 

「ハァ……ハァ……うぐっ、こんなことになるなら、出撃前に提督と……ティータイムでも、したかったネ……」

 

 敵からの砲撃が左耳を掠め、後方に着弾した。水しぶきが高く上がり、頭からかぶる。

 一瞬でも気を抜くと、容赦無くあの世へと送られてしまいそうだ。

 これを背水の陣と言うのだろうか。

 ふと、自分の口角が上がっているのに気づく。理由は金剛自身にもわからない。

 とうとう狂ってしまったのか。しかしそれは否。否である。

 

「ひえい……はるな……きりしま……あとは……頼みマース……」

 

 ーー彼女……金剛は突撃する。

 

 妹達の未来のために……仲間の未来のために……。そして、愛したあの男の未来のために。

 

 ◆

 

 ーー急げ! はやく入渠させろ!! 最優先だ!!

 

 ーーお姉様! しっかりしてください!! 私達、お姉様がいなければ……!!

 

 ーーごめんなさい、私のせいで……。

 

 飛び交う怒号。泣き声。嗚咽。

 身体のどこにも力が入らず、目を開くことが億劫だ。さらに息をすることすら難しく、もうそれすらやめてしまいたい。

 そして、深く、深くまどろみへと意識を落とす。

 

 ……もう二度と、浮かび上がることができないくらい、深くへと。

 

 ◆

 

 ゆっくりと瞼を上げる。

 すぐに身体に暖かいものが覆いかぶさっていて、すぐに自分がベッドに寝かされていること気づく。

 

「ぁ……ぁ……」

 

 声がどもり、うまく言葉にできない。

 眩しい視界に、目をしょぼしょぼとさせながら左右に頭を振り、周りを確認する。

 人影だ。まだ目が慣れていないせいか、しっかりとは映らない。おそらく4人。

 

「あ! お姉様が目を覚ましました!! 加賀さん、提督を呼んできてください!」

 

「っ! わかりました」

 

 短髪の女性に呼ばれた髪を後ろで結んだ女性が部屋を走り去っていった。

 

「良かったです! 本当に良かったです……」

 

 そう言いながら抱きつかれる。その後さらに残りの2人にも抱きつかれる。そのぬくもりは彼女の意識を完全に覚醒させるのに十分事足りた。

 目の前の三人の女性はいづれも白い巫女服のようなものを着ており、はじめに抱きついてきている者を除いて、存分に髪を垂らした者と、眼鏡をかけた大変理知的な者がいる。

 

「気分はどうですか? 何か食べたいものはありますか?」

 

 彼女は胸にうずめていた顔を上げ、質問してくる。

 そして、こう答える。

 

 

 

 

 

 

「えっと……貴女たちは誰ですか? それにここはどこでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 三人の表情が固まる。

 

 

 

 

 

 

 

「あと……私は誰でしょうか?」




一応知識について説明すると、ヲ級ってなに? レベルです。

とりあえず明日にもう一話投稿します。
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