最近ローソンでコラボが始まりましたが、皆さんは何かゲッチュ出来たでしょうか? 自分は綾波のクリアファイルと藤波のやつをゲッチュしました。
金剛はパチリと目を覚ますと、妹たちを起こさないようにゆっくりと身体を起こす。
霧島が腕に絡みついていて、思わず苦笑いを浮かべた。
時計を見ると、まだ6時すらむかえていなくて、比較的涼しい。洗面台で顔をゆすぐと、適当に上着を羽織って外へ出た。
やはり日は上っておらず、薄暗い光が海を写している。暗色に輝く海を眺めながら、ふと、左前方のベンチに誰かが座っているのに気づいた。
時雨だ。
雨大好き大好きな彼女がこんなに朝早くに起きているのはとても珍しい。とはいっても、金剛も人のことを言えない。
「おはよう時雨」
「うひゃう⁉︎」
虚ろな目で遠くを眺めていた時雨が、突然にかけられた言葉に驚いてベンチから猫のように跳ね上がった。
「あ、ごめんね。驚かせちゃったかな」
数秒驚いた動作のままフリーズしていたが、ゆっくりと再起動し、そして金剛を確認した。
「う、うん、それはもう。おかげさまで目がぱっちりだよ」
ほら、と時雨が手で目を開いてみせる。
「ちょうどよかったよ。僕も少しうとうとしていたからね。いい目覚ましさ」
ふぅ、と一息つくと、時雨は再びベンチに座った。
座るかい、と促され、金剛は素直に座る。
「ところでどうしたんだい、こんなに朝早く」
「私も全く同じこと言いたいよ」
「ははは……そうだね、どっちもどっちだね」
「私はなんとなく目が覚めたからだけど……時雨は?」
「僕は日が上る瞬間を見るのが好きでね」
意外な告白だ。
さらに言葉を紡ごうとする時雨を金剛は黙って聞いた。
「暗闇に光が差す刹那。それに僕の身体が照らされた瞬間。その時初めて、あぁ、新しい1日が始まったなって……そう思えるんだ。変かな?」
気恥ずかしそうに頭を下げながら金剛を見つめるそれは、まさに上目遣いのそれだった。
その無自覚な可愛い仕草に、金剛の胸は一発大きくドクン、と熱く高鳴った。さらに頬をさくらんぼ色に染めているのが、またなんとも言えない興奮に拍車をかける。
「そんなことはないよ。早起きはいいことだしね」
ほぼ無意識のうちに伸びた手が時雨の頭を優しく撫でた。
「もぅ……」
ぷくりと頬を膨らませるが、それだけだ。
金剛はまるで抵抗しない時雨を撫で続け、満足したところで手を離した。
「ぁ……」
もの寂しそうに時雨が甘い声を漏らし、すぐに自分でもそれに気づき、耳まで真っ赤になる。
「もっとしてほしかったのかなぁ〜?」
金剛がニヤニヤとしながらおちょくるように時雨に尋ねた。
金剛も以前、霧島に頭を撫でられた時、なんだか癒されるというか、ほっこりするというか、そんな気持ちだった。控え目に言うと最高だったし、いつかは自分も妹たちにもこの感覚を味わってほしいとも思っていた。
そして今、こうして時雨の反応を見ると、効果は絶大だったようだ。
「い、いや、そんなことはないよ。もっとしてほしいなんて……お、思ってないから」
知っている。
これはふりである。
後半、声高になりながら言われても説得力のかけらもなっていない。
「はいはい」
時雨の返答に面白おかしく笑いながら、金剛は正面を向いた。
ふぅ、と笑い涙を拭って、まだ闇に沈んでいる水平線の彼方をじっ、と見つめた。
「……金剛さんはさ」
「うん?」
「記憶を失ったわけで、僕たちを忘れたわけだよね。それで今、必死に覚えようとしている。何も知らない、何もわからないここに白紙で送り込まれた紙飛行機」
「まあ、そうだね」
「僕には金剛さんがどう思っているのかわからないけど、僕は……僕たちは金剛さんのこと、大好きだし、よく知っているからね?」
突然、左手に何か暖かいものが覆いかぶさるさったのを感じて、金剛は反射的に自分の左手を見た。
すると、その正体は時雨の手であり、にぎにぎと何度も握ってきた。
「あ、あの……時雨さん?」
「あ、いや、ごめんね。この手が今まで戦い抜いてきた手なんだなぁ、って思って」
「それは『私の』手じゃないんだよ?」
「違うよ、これは『金剛さんの』手だよ。金剛さんは金剛さんでしかない。中身が別人だろうと、その本質は同じさ」
なんだかとても気恥ずかしいセリフを言われた気がする。
自分でもそのことに気づき、時雨も赤面する。
「ありがとう時雨。……私ね、今日決断しないといけないことがあるんだ」
これを知っているのはごく一部の人物のみ。しかし赤城はどうも知っているような感じなのだが、おそらく加賀が話したのだろう。
なぜこのタイミングで金剛は時雨に打ち明けようとしているのか。それは金剛にすらわからなかった。
残念ながら、この時点ではまだ金剛は決断できていなくて、本当に悩みに悩んでいる。それだけはまぎれもない事実だった。
「何をだい?」
「この鎮守府に残るか去るか」
「ーー」
案の定、時雨の目が見開き、自然と握る手に強い力が入った。
その力は痛いほどだったが、金剛は眉をピクリとも歪めず、言葉を紡いだ。
「一週間前に言われたの。提督に。同情なしで、どうするか自分で決めろって。それで私、いろんな人に聞いてまわった。どうして戦うのかって。人類のためとかそういうのを抜きにして、ね。とはいっても少し前に始めたばかりだったんだけど」
あはは……、と後ろ頭をかく金剛。
力はこもったまま、時雨はそっと目を閉じ、そして開き、口を開いた。
「僕は……僕は、帰るために戦っているよ。金剛さん」
薄暗かった水平線から太陽がゆっくりとてっぺんを覗かせた。
世界に新しい朝を与え、闇を討つ光を与え、そして何より、安堵する温もりを与える。
一筋のようにこちらに伸びた太陽の光が鎮守府を照らし、金剛と時雨を照らす。
太陽の沈んでいる間、海がたっぷりと溜め込んだ輝きを放出する。
その様はまるで地に広がる朝の星空。
「この鎮守府には皆がいる。戦いから帰ってきたら、皆がいる。一緒に入渠しながら、今日のご飯はなんだろうな、とか、そんな他愛の無い話がしたい。僕が戦う理由は、その中に僕の幸せがある。きっとそういうことなんだ」
「……そっか」
「うん」
ようやく時雨が金剛の手を握っていた手を離す。
日は完全に昇り、水平線からその完璧な円形が浮かび上がっている。
そろそろ他の艦娘達も起床し始める頃だろう。後ろを振り返ってみれば、いくつかのカーテンが開かれている。
「本当は残って欲しいけど……同情は抜き、だもんね」
両膝を軽く叩くと、時雨は立ち上がった。
「そろそろ僕は戻るよ。金剛さんはどうする?」
「そうだね、私も戻るよ。妹たちが私がいないってそろそろ騒ぎ出しそうだからね」
ちょうどその時、「ひえーー! お姉様ーー!!」と聞こえる。そして、ドタバタと一部屋だけ明らかにうるさいのがある。
ほらね、と金剛は無言で肩をすかせてみせる。
「なら早く帰ってあげないとね」
くすり、と時雨は小さく笑うと、トタタと駆け出す。
その後を金剛は追いかけていった。
その最中、金剛は決めた。
決断するにはあとひとつ、足りないものがある。それはーー。
鎮守府を見上げ、もう起きているかな、と呑気に思った。
◆
彼はずっと待っている。
いれは言わば分岐点。
これは言わば運命。
これは言わば……。
静かに、ただ静かに彼は待っている。
机の上に肘をつき、顎を手の上に乗せ、じっとドアを見つめている。
榛名に言われた。
それを金剛お姉様に渡したいのだろう? と。
全くそうだ。否定しようの無い事実である。
金剛が例えこの鎮守府を去ると宣言しても、彼はそれを黙って受け入れるしかない。
『あの時』去ったのは彼だ。
いや、残された艦娘たちの目には彼が逃げたように見えたのかもしれない。
彼は彼女の……『疫病神』と呼ばれるようになる彼女の願いを汲み取り、それを叶えてやりたいと思った。だから去った。
結局、元いた鎮守府に再着任することはできなかったが、この鎮守府に着任することができた。なぜかは知らない。どうせ向こうは何かを企んでいるのだろう。
しかしそのおかげでこれだけの艦娘たちに囲まれて毎日を生きている。彼女たちには感謝しているし、大げさに言ってしまえば家族のようなものだ。
以前、蜘蛛によって壊滅させられた鎮守府を除き、この鎮守府はとうとう五本の指に入った。
大本営にとって、彼の鎮守府が脅威であることが十分認識されたはず。それでも何もしてこない。
ただ遊ばれているだけなのか……?
「……」
考えが関係のない方向にずんずん進んでいることに気づき、頭を冷やそうと冷えきったお茶を啜る。
そして、その時がやって来る。
コンコン、と力強くドアが叩かれる。
「提督」
「……どうぞ」
では聞こうではないか。お前がこの一週間で考えたこと。悩んだこと。そして、その決断を。
◆
金剛は提督の了承をもらい、執務室に入った。
「おはようございます、提督」
「ああ、おはよう金ご……って、お前らもか」
金剛の後ろから現れたのは比叡、榛名、霧島、加賀、赤城だった。
「はい、ドアの前で盗み聞きしようかと思いましたが、やはりこうした方がいいという結論が……」
加賀がやたらと饒舌に語る。
簡単に一言、気になるから、心配だから来たと言えばいいのに、めんどくさく遠回りする。
「わかったわかった。……で、ここに来たってことは、そういうことでいいんだな?」
「はい」
「そうか……。なら聞かせてくれ。お前はどうするんだ?」
皆の視線が金剛に刺さる。
ごくりと生唾を飲み込むことすら許されない沈黙。
そして、金剛は決意を語る。
「私の決意を話す前に、ひとつ訊きたいことがあります」
たっぷり溜め込んでから吐き出された言葉がそれで、提督は大きく息をついた。
裏切られたというかなんというか……焦らしがとても上手だ。
「なんだよ。俺たちは心臓ばっくばくでお前の言葉を待ってたのに。もう一回メンタル強化して待機しないといけないじゃないか」
「ご、ごめんなさい。でもこれを訊かないといけないと思っているんです。ーー提督に、訊きたいことがあるんです」
「言ってみろよ」
「提督はどうして提督に……いえ、戦うのですか?」
「……」
「私、考えてみたんです。どうして皆は戦うのかって。それで訊いてまわって、最後、提督の理由が知りたかったんです。これを聞かないと、私は私の決断を告白できません」
金剛は本気だった。
提督はその瞳に射抜かれ、呼吸をすることさえ忘れてしまった。
「そうかそうか。俺が戦う理由、か……」
提督は遠い目で金剛を見つめると、ゆっくりと呼吸を繰り返すと、重々しく口を開いた。
「提督っていう役割はな、艦娘たちを運用、指揮して深海棲艦と戦うことだ。それはお前も知っているよな?」
金剛は黙って頷く。
「ということは、たいていの提督は深海棲艦をやっつけるために戦っているわけだ」
金剛は黙って聞いている。
赤城たちも黙って、提督の話に聞き入っている。
「でも俺は違う。そんなちゃちな理由で戦っていないんだ。俺は真にこの戦争を終わらせるために戦っている」
「それはどういう……?」
金剛が口を挟む。
真にこの戦争を終わらせる、と深海棲艦をやっつける。このふたつに何も違いなどないように金剛には思えたからだ。
「結果は、原因がないと成立しないんだよ。では聞こう金剛。深海棲艦とはなんだ」
それくらい金剛とて知っている。この一週間で学ぶことは学び、最低限の知識を蓄えたつもりである。
「突然現れた人類の敵、ですよね?」
そうだな、と提督は短く返す。
「お前らもそういう認識だよな?」
提督は赤城たちにも尋ね、皆が首肯する。
「ならさらに訊こう。『深海棲艦はなぜ、どうやって現れた?』」
それはまさに核心を突く質問だった。
提督の求めているのは深海棲艦への勝利ではない。力でもない。
『原因』だ。
そのことに気づいた金剛たちは何も返事することができなかった。そんなことは当たり前だ。なぜなら知らないから。
「……そういうことだ。俺はそれを暴かない限りこの戦争に終わりは来ないと思っている」
提督は腕組みを崩し、引き出しを開けて中から分厚いファイルを取り出す。表紙には『蜘蛛』の写真が貼り付けられている。
ファイルを開き、中身をペラペラとめくる。
「これまで様々な特異個体の深海棲艦と戦ってきたわけだが……こいつはその中でも特に異質だ」
金剛には提督の言っていることがわからないが、比叡たちは思い出すように神妙に頷く。
記憶を失う前の金剛と赴き、何体も遭遇した超強力な深海棲艦たち。何度も撤退を繰り返し、何度も出撃した、あの戦いの数々。
「俺は、この蜘蛛に何かあると睨んでいる。鬼や姫を率いているんだ。特異個体すら率いる可能性だって十分ある。あったら冗談抜きでヤバイけどな」
ファイルの中には蜘蛛によって崩壊させられた鎮守府の提督が送ったという、蜘蛛の写真を大事に貼り付けられていて、その周りには真っ黒になるまで文字を書き殴っているのが見える。
それはまさに提督の執念の塊だった。理由の具現化だった。
「というわけで、俺はとりあえずは蜘蛛をどうにかするのが優先事項だ。これで満足したか?」
提督の、金剛からの質問に答えた。これを金剛がどう受け止めるのかは知る由もないが、これが決断材料の最後の一杯となったのは言うまでもない。
沈黙という名の空間が執務室を支配する。今度は金剛の番であり、この沈黙の打破は金剛によってでしか為されない。
「……戦う理由はそれぞれでした。艦娘の皆を守るため。大好きな人と共に生きるため。ただ、この鎮守府に帰り、何気ない毎日を送るため。他にも挙げ出せばきりがありません。でも、それを語る時の顔は本気で、真剣で、生き生きとしていました」
たくさんの艦娘に聞き回った記憶を脳裏に思い浮かべながら金剛は言葉を紡ぐ。
彼女らは艦娘であり、金剛もまた艦娘だ。
長門の言った通り、艦娘とは心が存在し、意思があり、感情のある兵器である。
そして、嬉しければ笑い、辛く、悲しい時は涙を流す。そんな人間でもある。
「実は私、この瞬間まで去る方に決断が偏っていました」
金剛の後ろで誰かが息を飲む。それが誰かわからないし、知ろうとも思わなかった。彼女たちを落胆させるには十分すぎる言葉だと理解していたから。
金剛は戦う理由を見つけたいと思っていた。本気だ。
だが、流されるように残るのなら、いっそ去った方が、中途半端な自分に決着がつけられる。そう思っていた。
しかし、提督の言葉……理由が離れようとする金剛の足首を掴んだ。
それが何か言葉を投げかけるわけではない。ただ、本当に金剛の動きを止めただけだ。少しだけ、振り返る時間を与えただけ。
一週間で金剛の見たもの、聞いたもの、感じたもの、考えたもの。その全てが金剛の記憶を駆け巡る。
理由は見つからない。だから私は去る。
……そうしろと言ったのはどこの誰だ?
誰も言っていない。むしろ去れなんてこの鎮守府にはそんなことを言う者は誰一人としていない。
ただの金剛の思い込みだ。
理由がなくても、武器を持ち、弾を撃つことはできる。
提督の戦う理由は真にこの戦争を終わらせること。
この人はきっとやってみせる。そう信じ、艦娘たちは提督の背中についていくのだろう。
では、そんな提督を誰が守る?
艦娘たちからしてみれば提督は純粋な光。美しい、心惹かれる光。
しかし孤独な光が果たしてあってよいのだろうか? それが穢れないように、濁らないように助けるのは誰だ?
なら、その役目。役割をーー……。
足首を掴んでいた提督の理由が離れた。
しかし、金剛の足はそれでも動かなかった。
それどころか、身体を鎮守府へ向け、早足気味に歩き出す。
金剛の胸からは重荷がストンと降り、いっそ身体が軽くすら感じられる。
この選択が物語をどのように導くかなどわからない。誰にもわからない。
後悔はない。あるのはこれからの未来への渇望だ。
「私の戦う理由はたった今決まりました。それは、全てを守るため。人類も、艦娘も、そして提督も。なので私はーーこの鎮守府に残ります」
◆
これは、金剛が決意を表明した時間から遡る。
彼女はまだ車に揺られていた。
もうこの本は何度読んだのだろう。
端がぐにゃぐにゃに柔らかくなり、ページ表示の部分が読めなくなっている。
本とは知識であり、力である。先生は山のような本を彼女に与えた。
とうの昔に彼女はそれらすべてを頭の中に叩き込んでいる。気象学。心理学。地学。数学。実技を伴うものとして、工学。医療学。格闘術。
すべて必要なものだ。戦いに生きる彼女にはなくてはならない知識。
しかし完璧な生物は存在しないわけで、どこかで忘却の墨を垂らせば、そこからじわじわと広がっていく。
彼女の今している作業はその修復だ。
そんな様子を運転手は口を縫いつけた状態で鏡越しに見ている。
空気の読めないラジオのDJがレベルの低い冗談を言っている。
いっそラジオを消すべきか。運転手はその決断の狭間に揺れる。今消してしまえば、ラジオの音を意識に入れて集中している彼女の邪魔になるのではないかという杞憂もある。
運転手はその職業柄、数多の艦娘たちをこの高級車に乗せた。ある者は子供のようにはしゃぎ、ある者は静かに目を閉じ、ある者は呆然と肘をついて外を眺める。
しかし彼女は違う。
この移動時間を『ただの勉強時間』と認識している。その集中力も恐ろしいもので、出発した時から全く動じていないのだ。
ただ、ページをめくり、ノートの上でペンを走らせる。それ以外の行動が一切ない。
後ろからーーきっと無意識なのだろうーーの見えない圧力に運転手は冷や汗をかき、ストローを咥えて水分補給をする。
目的地まではあと少しだ。
「あと半日ほどで着きますよ。あの鎮守府は……ああ、『死神』提督のところじゃないですか」
視線だけを動かして書類を眺め、勇気をもって運転手は彼女に語りかけた。
「『死神』……? 先生……」
ここで初めてリアクションらしいリアクションが見られた。ぴくり、と手が止まり、前を見る。
「先生……? それは死神提督のことでしょうか?」
たっぷり時間が空いてから、返事が返ってくる。
「はい、そうですが?」
「そうですか……。ふふふ。それはーー楽しみですね」
その笑顔を運転手は忘れることは……忘れることができなかった。
『彼女』にその笑顔はあまりにも似合わなかった。まるで地獄から召喚された悪魔の笑みのそれだった。
悩みに悩み抜いた末、残ることに決めた金剛。
これで第一章完です。
次からは第二章。第一章にはなかった戦闘シーンなどが書いてみたい。あと、一発目から超キャラ崩壊した艦娘を登場させます。嫁艦の方はご了承を。
紅傘雫さん、評価ありがとうございます!