滅竜魔道士になりたかった男   作:カントーさん

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文章下手くそですがどうぞ温かい目で見てください…(TT)


クロムという男

_______ハルジオンの街________

 

 

 

 

 

 

 

「あ…あの……お客さま………」

 

列車の運転手は、列車に揺られ酔い潰れ目を回して倒れている桜髪の少年に声をかけ戸惑っていた。

 

「だ、大丈夫ですか……?」

 

「あい、いつものことなので」

 

そんな運転手の問いに、桜髪の少年ではなく、青い喋る猫が代わりに答えた。

 

「無理!もう二度と列車には乗らん……」ウプッ

 

桜髪の少年は力無く答える。

 

「情報が確かならこの街に火竜(サラマンダー)が居るはずだよ。行こ」

 

青い猫はスタスタと歩いていく。

 

「ちょ…ちょっと休ませて………」

 

桜髪の少年はそう言いながら列車の窓から顔を出し休憩をする。

 

「うんうん」

 

青い猫は列車から降りるとナツも降りたと思ったのか、ここで少し休もうと言うように頷いた。

 

その時だった。

 

ブォォォォ

 

と、列車が出発するような音が聞こえた。

 

青い猫が列車の方へ振り返ると

 

「あ、出発しちゃった」

 

そう呟く青い猫の言葉をよそに、ガタンゴトンと出発した音と桜髪の青年が「た〜す〜け〜て〜」と叫ぶ声がハルジオンの街に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃

 

 

「えぇー!この街って魔法屋1軒しかないの!?」

 

ハルジオンの魔法屋に立ち寄った金髪の少女は、その魔法屋の老いぼれた店主から伝えられた情報によって衝撃を受けていた。

 

「うそぉー!!魔法屋ここしかねぇんだ!?」

 

その会話を聞いていた同じ魔法屋に居た旅人らしい格好をしている青年も例外では無かった。

 

「ええ……元々、魔法より漁業が盛んな街ですからね。街の者も魔法を使えるのは一割も居ませんで、この店もほぼ旅の魔道士専門店ですわ」

 

そんな男女の驚きをよそに、淡々と答える店主。

 

「あーあ…無駄足だったかしらねぇ」

 

痺れを切らした金髪少女は はぁ とため息をこぼしながら店主へ容赦のない一言を言い放った。

 

「ありゃーこりゃダメだ。魔法屋がねぇんじゃな」

 

それは旅人の青年も例外ではなかった。

 

「まぁそう言わずに見てって下さいな。新商品だってちゃんと揃ってますよ」

 

店主は帰ろうとする男女に媚を売るよに手をゴマすりし引き止めた。

 

「女の子に人気なのはこの色替(カラーズ)の魔法かな。その日の気分に合わせて服の色をチェンジ〜ってね」

 

店主は見せて説明した。

 

「持ってるし」

 

金髪少女は興味無さそうに言い放ちもう違うものに目が行っている。

 

「持ってるし」

 

その言葉に付け加え、"てか男用の紹介はねぇのかよ"と言った旅人青年も例外ではなかった。

 

「わたしは門(ゲート)の鍵の強力なやつ探してるの」

 

「俺は滅竜魔法を探してんの」

 

男女は口々に注文する。

 

「門かぁ…珍しいねぇ。滅竜魔法なんて売ってるわけないでしょ」

 

と、金髪少女の後に旅人青年に向かって呆れたように言い放った。

 

「あ♡」

 

金髪少女はタイムカプセルを10年ぶりに掘り起こした時のようなキラキラ目である品物を見た。

 

「お!」

 

それは旅人青年も例外では無かった。

 

「白い子犬(ホワイトドギー)!!!」

 

金髪少女は目を輝かせた。

 

「石耐性(チャームキラー)!!!」

 

…………例外ではない。

 

「そんなの全然強力じゃないよ。そっちの兄ちゃんもそんなの全然滅竜魔法の代わりにもならないよ」

 

「いーのいーの♡探してたんだぁー」

 

と、店主の言葉を聞いたが迷う気配もなくそう答えた。

 

「いーんだよ。俺"ガラクタ"コレクターだから」

 

またもや息がピッタリな男女を見た店主は1つ疑問を抱いた。

 

「アンタら別々に入ってきたけど知り合いかい?それなら纏めて言ってくだされ………………全く…ややこしい」

 

店主は最後の言葉だけ小さく呟きはぁ、とため息を吐いた。

 

「聞こえてるぞ」

 

旅人青年はジト目で店主を見た。

 

「ううん。全然知らない人、それよりこれいくら?」

 

金髪少女は反対側の棚を見ている青年を見ながら、しかし興味なさげに店主に向き直した。

 

「2万J(ジュエル)」

 

店主は即答した。

 

「お・い・く・ら・か・し・ら?」

 

金髪少女は何かを訴えるように店主に言葉に重みを足した。

 

「だから2万J」

 

しかしその訴えに気付いていないのか、はたまた気付いたが思惑通りにしたくなかったのか、相変わらずの即答だった。

 

「本当はおいくらかしら?ステキなおじさま♡」

 

金髪少女も負けじとムニョっと音がなりそうな程、その大きな胸を、更に両腕で強調させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちぇっ、1000Jしかまけてくれなかったー」

 

店を出るやいなや、先程の店主の愚痴をこぼす金髪少女。

 

「俺も色気で負かしてやろうとしたのに1Jもまけてくれなかったぜ」

 

こちらの先ほどの青年は同士だな と金髪少女に話しかけた。

 

「そりゃそうでしょ。だってあなた"ステキなおじさま♡まけてくれたら出すとこ出してあ・げ・る♡"なんて言って一度追い出されたじゃない。あれは色気じゃなくて恐怖よ」

 

金髪少女は容赦なく旅人青年に言い放った。

 

「あんた名前は?俺はクロムってーの」

 

「私はルーシィ。魔道士よ」

 

そう言ってニコッと笑ったルーシィを見たクロムは、ガンガンっと頭をレンガの壁に打ち付けた。

 

「ちょっとーーー!!」

 

ルーシィはクロムのあまりの奇行に目を疑い、つい(ツッコミの)手を出してしまった。

 

 

と、そんな時だった。

 

きゃー キャー きゃー キャー

 

近くにいた女性達が、みんな目をハートにして同じ場所に集まっていった。

 

「?何かしら…?」

 

ルーシィはそう呟いて女性が集る方を見た。

 

クロムもつられるようにしてルーシィと同じ方向を見た。

 

 

『この街に有名な魔道士様が来てるんですって』

『火竜(サラマンダー)様よぉー♡』

 

そう言ってクロムとルーシィの間を駆け込んでいく女性たちに目と口がポカーンとなるクロムだった。

 

「サラマンダー!?あ…あの店じゃ買えない火の魔法を操るっていう……この街にいるの!?」

 

しかしルーシィはさっきよりも一段と目を輝かせ、再び女性たちの集る場所を見やった。

 

「…………サラマンダー?魔道士?有名?それって……」

 

クロムは何かを思い出したように考え込んだ。

 

「へぇー、凄い人気ねぇ」

 

いつの間にかさっきよりもサラマンダーが居るとされる場所へ近づいていたルーシィ。

 

「かっこいいのかしら」

 

そう言って更に近づいていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ、ルーシィ………………………いつの間にっ!?」

 

クロムはルーシィの姿を遠くに見つけると駆け寄った。




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