いつ文章上手くなるんだろう…
「列車には2回も乗っちまうし」
列車で降り遅れた桜髪の青年がブツブツと呟く。
「ナツ乗り物弱いもんね」
青い猫は桜髪の青年を"ナツ"と呼んだ。
どうやらこの青年の名はナツと言うようだ。
「ハラは減ったし……」
ナツは青い猫と会話しながらよたよたと歩く。
「うちらお金無いもんね」
「なぁハッピー」
ナツは青い猫、もといハッピーに再び話しかけた。
「サラマンダーってのはイグニールの事だよなぁ」
ナツはお腹からグルル〜と音を鳴らしながらハッピーに語りかける。
「うん。火の竜なんてイグニールしか思い当たらないよね」
ハッピーは自信があるのか、もしくは励ましているのか、それしかないと言わんばかりのドヤ顔で言った。
「だよな」
ハッピーの言葉に元気を取り戻したナツだった。
「やっと見つけた!ちょっと元気になってきたぞ!」
「あい」
と、そんな時……
『キャーサラマンダー様ぁ〜』
『かっこいいわ〜』
どこからか女性の黄色い歓声が聞こえ、ナツ達はその声に気付き声を荒げた。
「ほら!!噂をすればなんたらって!!!」
「あい!!」
ナツとハッピーが喜んで駆け寄る頃____
「(な…な…な………………なに?このドキドキは!?)」
ルーシィはサラマンダーと呼ばれる男を見つめながら胸を抑えた。
「ナツ!?(って違うじゃねぇか。オッサンじゃん)…………………あれ、ルーシィ?どうした?」
クロムはルーシィの異変に気付き、心配そうにルーシィを見た。
「(ちょ…ちょっと……!!)」
未だにドキドキが止まらないルーシィは、自分でも何故かわからないまま、サラマンダーと名乗る男から目が離せなくなっていた。
「ははっ、まいったな。これじゃ歩けないよ」
そう言ってキザに笑い飛ばすサラマンダーは女性達と握手をしていく。
「(私ってばどうしちゃったのよ……!!)」
ルーシィは目がハートになりかけていた。
「お、おい。ほんとにどうした?大丈夫かよ?」
苦しそうなルーシィを見やったクロムだったが、何か違和感を覚えた。
「ふっ」
キラっと音がなりそうなほどキメ顔をルーシィにキメてくるサラマンダーに、ルーシィは「キュンッ」と一気に胸を締め付けられた感覚に襲われた。
「(有名な魔道士だから?だからこんなにドキドキするの!?)」
ルーシィは意味のわからないドキドキ感に、心の中で自問自答を繰り返す。
「(そうか……なるほどな。あのオッサン……)」
クロムはふと何かに気付いたように顔をしかめた。
そして懐から先ほど魔法屋で買ったチャームキラーを取り出し、魔力を少し注いだ。
するとチャームキラーが光りだし、クロムはその光をルーシィに当てた。
「キャッ!?え、なに!?まぶしっ!クロム…!?」
すると我に返ったように、苦しむ素振りが無くなったルーシィを見てクロムもひと安心する。
ちょうどチャームキラーも1回使用が限界だったのか、光も自然に消えていった。
「君、今夜船で開催されるパーティに来ないかい?」
と、ルーシィに世にいう顎くいをするサラマンダーだった。
その行動にキャーキャーと叫ぶ女性達やいいな〜と妬む女性も居た。
しかし、ルーシィは如何にもウザいというような顔をした。
その時だった___
「イグニール!!イグニール!!」
そう嬉しそうに叫びながら女性達の集いを掻き分けて入ってきたのは………
「ナツじゃん!?」
ナツとハッピーだった。
「あい、オイラも居るよ」
「イグニールじゃねぇ!?…………ってクロムじょねぇか!?こんなとこで何してんだよ!ってか誰だこのおっさん」
ナツはクロムを見つけるなりそう叫ぶ。
「こんな下品な奴、俺ぁよう…………………………………………………………………知らん!!」
と、クロムが言い放つとさっきまでキャーキャーとサラマンダーに集まっていた女性たちが、次はナツとクロムに集まった。
『ちょっとあんたたち失礼じゃない?』
『そうよ!サラマンダー様はすっごい魔道士なのよ!!』
『謝りなさいよ!』
ナツとクロムは女性にフルボッコにされてしまった。
「まぁまぁ、その辺にしておきたまえ。彼等とて悪気があった訳じゃないんだからね」
そう言ってナツ達を庇うようにサラマンダーは女性たちに語りかけた。
『やさし〜♡』
『あ〜ん♡』
その言葉にまたメロメロになってしまう女性たちだったが
キュッキュッ
と、何かを書きだしたサラマンダーに、全員がハテナを浮かべた。
「僕のサインだ。友達に自慢するといい」
そう言ってサラマンダーはナツとクロムへ自身の書きたてホヤホヤのサインをプレゼントした。
「いらん」
ナツは顔をこれほどないまでに歪め断った。
「おっ、くれんの?さんきゅー!」
クロムはそれを受け取り礼を言うが、ナツとルーシィとハッピーはその言葉に驚いた。
サラマンダーは貰ってくれたのが嬉しかったのか、大切にするんだよと付け足し笑った。
「好きなんだ、俺。"こういうガラクタ"集めんの」
しかしそんな喜びも、クロムはちやほやの法則で、サラマンダーを地の最果てまで落とし入れた。
その言葉を聞くなり女性達は再び………
『なんなのよあんた達!!どっか行きなさい!』
そう言われナツとクロムは蹴飛ばされた。
「「うごっ」」
クロムとナツは、2人声を揃えて地に伏せた。
「人違いだったね」
ハッピーは呑気に地にへ垂れているナツに言った。
「君たちの熱い歓迎には感謝するけど…………僕はこの先の港に用があるんだ」
サラマンダーは「失礼するよ」と言うと指をパチンッと鳴らし紫の火の魔法を使い、その上に乗ったのだった。
「夜は船上でパーティーをやるよ!みんな参加してくれるよね」
その言葉に女性達は『はぁぁぁぁん』『もちろんですぅ』と愛も変わらずメロメロの様子だ。
「なんだアイツは」
そう言ってナツはサラマンダーを指さしクロムに問いかけた。
「いや俺に聞かれても」
クロムは知らねぇよと付け足し左手をシッシッとするように振った。
「本当、いけすかないわよね」
ザッと音を鳴らし再びルーシィは喋りだした。
「さっきはありがとね、二人共」
ナツとハッピーは「は?」と言うような顔でルーシィを見た。
閲覧ありがとうございます。
今回も短いです。
いつか長文書けるようになるのかな………
コメント評価お待ちしております!
誤字脱字などのご指摘もありがたく拝見させていただきます。(もちろん直します!)
どうぞこれからもよろしくお願いします