提督(艦これ)から指揮官(アズレン)へとジョブチェンジし、今日も私は加賀を掘ります。
待ってくださっていた方がいらっしゃったら本当に申し訳ありませんでした。約一年ぶり?の投稿です。
時刻はちょうどお昼を過ぎた辺り、提督は一人執務室で間宮が持って来たお茶と羊羹を口にしながら束の間の安らぎを味わっていた。
「提督、失礼します!」
「失礼します。赤城さん落ち着いて、提督が喧しそうな目でこちらを見ているわ」
が、彼の安息の時間はとニ切れ目の羊羹に手をつけようとしたところで終わりを告げることとなった。
口をつけようとしていた羊羹を皿に戻し、こちらに近づいてくる二人の女性へと顔を向ける。
「いきなりなんだ赤城、加賀」
「お願いがあるんですっ、食堂にあるお釜の数をもっと増やしてもらえませんか!!あ、美味しそうな…もちゃもちゃ…羊羹ですねっゴクン…」
「食うな」
机の前へとやってくるなりお茶請けの羊羹に手をつけるという暴挙に流石の提督も眉をひそめるが、赤城は特に気にする様子もなく最後の一切れを口に放り込んだ。
「…それで?」
「ズズッ…ここ最近、新しい子達が増えてきたじゃないですか?あの子達、遠慮して食事しているがするんです、だからお釜の数を増やしてまだいっぱいあるよって見せてあげれば気なんか使わせずに食べさせてあげられるかなって…このお茶いつもより美味しい気がしますね…」
提督の羊羹を食い尽くし、飲みかけのお茶にまで手をつけ始めたところでようやく本題へと入る。
つまり、
最近入ってきた艦娘たちが食事の際に遠慮が見られる。
入ってきたばかりの自分達が先輩たちの食べる分を減らしてしまうと思っているのでは?ならば食べられる量を増やせば万事解決。
他にも小さな子たちはもっと食べた方がいい、食事とは栄養を摂る以外にも英気を養うにも大切、ビタミンには13種類も有り様々な効果が等々、食の重要性とそれを行うことで生まれる恩恵についてペラペラとしゃべり続ける赤城。
それを提督は何も言わず聞き、赤城の斜め後ろに立っている加賀もただ黙って提督の顔を見つめていた。
「特に駆逐艦の子たちは戦闘もしてもらって尚且つ遠征も行なっている子もいますよね?ですから遠征などの効率を上げるためにも是非…」
「言いたいことはよくわかった。確かに我が国を守るため日々頑張る貴様らが十二分な食事を摂るのは突然かつ必要なことだ。それにより効率が上がるのなら尚良し」
「で、では明日からでも!!」
10分に渡る演説を聞き終えて肯定的な言葉を口にする提督に提案が通ったと確信した赤城は、目をキラキラと輝かせながら前のめりになりさらに提督に顔を近づけた。
口の端から涎を垂らす赤城に、普通ならまず見せないような柔らかな笑みを浮かべる提督。
「だがおかしいな…間宮たちからはいつも料理は余るほどで残りは毎回赤城と加賀、大人(戦艦や空母)たちが食べていると聞いているのだが?」
「…へっ?」
「…ん?」
執務室に訪れる沈黙。
「赤城」
ニコリと微笑んでいた提督の表情は一変、いつも以上の冷たい視線が送られると赤城はだらだらと汗を流し視線を忙しく彷徨わせ始めた。
あの子たちのために是非っ!真剣な顔は何処へ行ったのか、一生懸命言い訳の言葉を考える一航戦赤城。
果たして一航戦誇りとは一体…
「え、えっとそれはですね…あのぅ…あれです
そ、そう!ほんとうは…っていひゃいひゃい!!」
しどろもどろにいい訳をしていた赤城が突然悲鳴を上げる。
「ちょっ、な、なにしゅるんですか加賀ひゃん!」
執務室に入ってからほとんど口を開かなかった加賀が赤城の頬を抓ったのだ。頬をさすりながら涙目で彼女を睨みつける赤城だが、加賀は呆れ顔で言葉を返す。
「嘘を吐いた罰です。
提督、赤城さんも悪気はないの、許してあげてほしいわ」
「別にこの程度で一々腹を立てるほど子供ではない」
加賀からの謝罪にやれやれと首を振る提督。その反応を見てから加賀はさらに言葉を続ける。
「そう…良かったですね赤城さん、お腹が空くからってあまり提督を困らせてはダメよ?一航戦の誇り、ここで失うわけには…(笑)いかないでしょ?」
「むっ!加賀さんだってもう少しくらい量が増えてもいいって言ってたじゃないですかっ、第一ほんとは私より食べる『赤城さん、ご飯粒が』ほみ゛ぁ゛ぁあ〜にゃんれもないれふぅ〜!!」
加賀の言葉にむくれた表情になった赤城は反論をしようと口を開くが、今度は両側の頬を引っ張りこねくり回され何も言えずに半泣きで謝罪の言葉を繰り返すこととなった。
「いい赤城さん、人にものを頼むのにはそれ相応の態度というものがあるでしょう?それを忘れては五航戦の子たちに馬鹿にされてしまうわ」
「うぅ…ごめんなさい〜」
ぐにぐにと引っ張りまわした赤城の頰を離した加賀は『私の方からももっとよく言っておくわ』と、謝罪をして提督の真横へとやってきて、
そしていつも通りクールな表情のまま彼の手に自分の手を絡ませた。
「…
一体なんだと言いたげな顔をを向ける提督、しかし加賀さん当然ながらそれをスルー。
感触を確かめるような手つきで絡めた指をにぎにぎとさせる。
「…とにかく食事の量が足りないのなら最初からそう言え。先程も言ったが日々命を懸けている貴様らが必要と思うものを与えてやるのは提督として当然のことだ、もちろん無理なこともあるし、必要な理由も聞くがな。だから次回から嘘など言わずちゃんと…」
「 鎧袖一触よ」ずぽっ
「「!?」」
時間すればほんの一瞬の出来事。時間にすればコンマの世界だろう、提督が赤城を見つめ、瞬きをしたその一瞬で、彼の手は青い袴スカートの中へと誘われていたのだ。
「ちょっ、加賀さんッ!?」
流石の赤城も加賀の行動に顔を赤らめ声を荒げるが、加賀は気にする様子も見せず必死で花園から手を抜こうとする提督の手の甲を掴み無理やりに動かし始める。
「ここは譲れません」
「くッ…加賀、貴様 ”また”…」
「私の格納庫に何か御用?んぁ…大概にしてほしいものね」
「貴様がなッ」
執務室に不釣り合いな水音とも鈍い音が部屋に響き渡った。
―― 数日後…
「ズズッ…」
時計の針が進む音しか聞こえない執務室。
提督は一人、緑茶を啜り日々の疲れを癒していた。
日々の殺人的な仕事量に加えて少々”アレ”な艦娘たちの対処という心身共にハードな仕事をこなす彼にとって静かな時間とは何にも代えがたい癒しの時間となっていた。鋭い目つきも今は心なしか和らいでいるように見える。
願わくばこの時間が永遠に…
「提督、失礼します!!」
乱暴に開かれた扉が提督を現実へと引き戻す。
短い静寂の世界に分かれた提督はいつも顔に戻り入って来た艦娘に目を移す。
「赤城か…何の用だ」
「ほんとにお釜の数増やしてくれたんですねっ!!あんなことあったのに…」
先日の加賀暴走事件であれだけのことをしておいて、願いなんて絶対に聞いてもらえないだろうと思っていた赤城にとってはかなりの驚きだったのだろう。表情からは嬉しさと何故?という感情が読み取れる。
「貴様たちの希望や願いを叶えるのが私の仕事、ただそれだけのこと。だが望めば与えられる子供になられてはこちらも困る、出来る範囲で良い、貴様の力を私に見せてみろ」
「〜ッはいっ!!加賀さんは謹慎中ですけど一航戦の本気見ていてくださいね!!」
愛する提督からの激励の言葉に今まで感じたことのない幸福感を感じた赤城は、満面の笑みで頑張ります!と返事を返す。
それに釣られたのか、提督も僅かに微笑み
「あぁ、期待している」と、小さく返すのであった。
「そうです!忘れてました!!提督にお礼したいと思ってお米炊いてきたんですよ〜、ホラホラこんなに美味しそう…」
しばらく談笑を楽しんだ後、忘れていたと持っていた風呂敷からお櫃を取り出す赤城。今回のお礼として自分で炊いて持ってきていたのだ。
「白米だけか?まぁ私は構わんが」
「あぁっ持ってくるの忘れちゃいました〜!今日は新鮮な山芋が取れたから、とろろかけご飯の日なんですよ〜滋養強壮効果もあって提督にはピッタリです!白くて、ドロドロで本当に美味しそうで…あっ
そういえば提督、とろろで思い出したんですけど…
食ザーって知ってます?」
「………は?」
ほんわかしていた執務室の空気が一瞬で凍りつく。
「よいしょ…ご飯盛って…、あのこの上に提督の精○かけてくれませんか?きっと美味しいと思うんですよね〜」
「…赤城、今日はもう帰れ」
「え、なんですか提督!別にいいじゃないですか減るもんじゃないし。それに提督の仕事は私達の希望や願いを叶える事なんですよね!じゃあこのご飯に精○かけてください!!」
「たっぷり濃くてぷりぷりした提督の○液ッ
「赤城、謹慎処分」
ちなみに加賀さんは飲ザー派
そこまで書こうとしましたが疲れて断念。
ごめんよマイワイフ…