艦隊が編隊を組んでやってきます!   作:乃々乃

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ビッチの流儀

 

ある晴れやかな一日、鬼の書類作業もなくなり提督はのんびりと通常業務に励んでいた。

 

「ちーっす提督、鈴谷きたよ〜」

 

突然扉が開いたかと思うと薄緑のセミロングの少女が執務室へと入ってくる。

本日の秘書艦 鈴谷である。

 

 

「あ、お菓子置いてある!いただき〜…んまっ!なにこれっ」

 

入って来たかと思うと提督への連絡を行うこともなく"間宮、提督に愛を込めて"と書かれた和菓子に手に取りソファーに腰掛け食べ始めた。

 

 

「…10分の遅刻だ鈴谷」

 

「ん~?別にいいじゃ〜ん鈴谷と提督の仲っしょ♪それともなに〜鈴谷が来なくて寂しかったの??」

 

いつまで経っても報告もせずお菓子をパクつきながら携帯を弄る彼女。提督は呆れた顔で早く報告をしろと促すが、にんまりと笑みを浮かた彼女は提督へと近寄り、肩に抱きついてみせた。

 

「うりうり〜♪どうなん?鈴谷が来ないからて寂しくて仕方なかったんでしょ〜??」

 

ほんと提督可愛いよね〜♡

そんなことを言いながら彼の肩を揉んだり、指先で頬をつついたりなど、普通上官に行えば激怒されるような行為を繰り返す。

 

「…。」

 

「だんまり??あ、もしかして興奮してるとか?うわ〜ケダモノじゃーん♪」

 

何をしても提督が怒らないことに調子に乗った鈴谷はさらにベタベタと身体をくっ付いてみせたり、過剰なスキンシップを続けていく。

 

 

「ねぇ提督、鈴谷の甲板ニーソ触らせてあげようか?」

 

「すっごい気持ちいいらしいよ?皆言ってくれるし…

 どう?触りたくない??て・い・と・く♡」

 

耳元で囁いてくる彼女の表情はまるで提督を誘っているようで、とても淫らな雰囲気を醸し出している。

 

それに対し提督はというとただ無表情で彼女を横目で見るだけである。

 

「ほらほら、緊張しなくてだいじょーぶだって…楽しいことしよ?」

 

 

"鈴谷に任せて…"

 

そんな声とともにスルリ…と彼女の手が肩から離れ、提督の身体を伝い徐々に下がってゆく…そしてあとほんの少しで提督の大切なところへ届きそうになった時、

 

「鈴谷。」

提督が片手を上げ鈴谷を止めた。

そしてなにやら服の中に手を入れたと思うと数枚の紙を彼女へと差し出したのだ。

その紙とは…

 

 

 

一万円

 

金であった。しかも五枚、五万円である。

 

「…へ?」

「鈴谷よ貴様も年頃なのだろう、欲しい物が多く金が必要なのも分かっているつもりだ。しかしお前は私の大切な艦の一人であることを忘れてはほしくない。決して自身を安く売るようなことは止してくれ。金が必要ならば毎回は無理だが私が出資しよう。さぁ受け取るがいい」

 

儚げな笑みを浮かべながらお金を手渡そうとする提督、それにどういう反応をすればいいか困惑する鈴谷。

 

「あの、提督?言われてる意味がわかんないんだけど…」

 

「援助交際はやめたほうがいいぞ、鈴谷」

 

視線を合わせはっきりと告げる提督。

 

 

 

「ハァアアア!?鈴谷そんなことしてないんですけどっ!!経験ないんですけどっ!!つるつるぴっかぴか新品[ピー]なんですけどっ!?」

 

なんの経験がなく、ナニがつるつるぴっかぴか新品かはここで言うのは控えよう。

提督に言われた衝撃的な言葉に顔を真っ赤にして叫ぶ鈴谷、顔から湯気が出るのではないかと思うほどに真っ赤になっている。

 

ダンダンッと地団駄を踏む彼女に対し彼は

 

 

「フッ」

いつもよりほんの少し口角を上げ鼻で笑ってみせた。

こやつ確信犯である。

 

「すまない鈴谷、どうやら私の早とちりだったようだな。あまりにも経験豊富そうな物言いだったのでな…少し勘違いをしてしまった」

 

「ぐぬぬぅ〜」

 

今だ真っ赤な顔の鈴谷は怒った顔をしてみせるものの気恥ずかしさもあり文句が口から出てこない。

まぁ経験豊富そうな雰囲気を醸し出し有利な場を作り出そうとして見事失敗、こんな顔にもなるだろう。

悔しそうに唸る彼女を提督が満足そうに眺めている。

 

「ぐゔぅうう〜…提督の、提督の〜…

『ご主人様遠征組帰投しました〜…おや、鈴谷さ』

 

童貞ちんぽこ先生ッ〜!!」

 

 

大声で淫語を叫び、逃げるように執務室から走り去って行く彼女。

提督とタイミングよく入室してきたピンクツインテールの少女、漣はその背中を見送った。

 

そして暫しの沈黙の後、

 

「ご主人様が童貞ktkr!ktkrッ!!キタコレェエエ!!」

 

ぴょんぴょんと飛び跳ね興奮と喜びを露わにする彼女。

目は血走り、口からは涎が垂れ完全にイッてる状態だ…

 

「ご主人様!漣とここで一緒に初めてを捨てましょう!」

 

「…漣、少し静かにしろ…床が抜ける」

 

こうして提督童貞説が流れ鎮守府全体がしばらくの間お祭り騒ぎとなり、

提督はもう絶対にノリで艦娘をからかうのはやめようと固く誓うのであった。

 

 

 

――――――

――――

 

一方鈴谷は…

 

「ぐすっ…うぅ提督の馬鹿ぁ~」

 

「はぁ、いい加減泣き止みなさいな鈴谷…提督も悪ふざけが過ぎているけれど鈴谷もいけませんのよ?」

 

「だって雑誌に経験豊富そうに攻めたほうがいいって…」

 

「貴女にはその雑誌向いていませんわ、大体なんですのその『ギャルの男食いheaven』って…」

 

 

「駆逐艦の子たち皆、鈴谷の膝枕気持ちいいって言ってくれたのになぁ…鈴谷魅力ないのかな…」

 

「まず自分の言動を思い返したほうがいいと思いますわ…さてと」

 

「熊野いじわるぅ…ていうかなんでそんなお洒落してんの?お出かけ??」

 

 

  「…今日は提督とディナーですの」

 

 

「」

 

 

お わ り




鈴谷は処女ビッチ、はっきりわかんだね。

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